2-2 国債・株価・金利の三角関係(Part1)
前回の話
勉強会のキッカケになった話
YS「よし始めるぞ!予習してると思うから、サクサク行くぞ!記念すべき最初の勉強会の話題は債券の1つ。国債だ。金融の勉強は債券から勉強するのが良いぞ!」
A「債券から勉強した方が良いってもっと早く言ってくださいよ。でも何で国債なんですか?」
「シンプルで分かりやすい。そして株価に大きな影響を与える金融商品だからだよ。」
「株価と関連してるイメージが全く湧きませんが、とりあえず聞きますわ(笑)」
「おう!とりあえず聞け(笑)じゃあ最初に質問だ。そもそも国債って何だ?」
「国の借金です!」
「そう!国の借金だ。じゃあ次!国債は期間によって種類がある何種類ある?」
「短期、中期、長期の3種類です!」
「惜しい。超長期も入れて4種類だ。ちゃんと勉強してるやん。」
「このレベルで勉強してるって言われても嬉しくないです(笑)」
「じゃあちょっとレベル上げるぞ。この4種類の国債の中で、一番注目しないとダメなのはどの国債?」
「うーん。長期国債です。」
「正解!!それは何で?」
「分かりません。何となく長期国債かなって思いました....何でですか?」
「長期金利の代表格だからだよ!長期金利≒10年国債の利回り(実際はイコールではないけど、イコールに近い存在)って考えたらいいよ!」
第一商品株式会社HPより抜粋(https://column.dai-ichi.co.jp/065)
「ほぉ....知らなかった....長期国債の利回り≒長期金利なら、短期国債の利回り≒短期金利ですか?」
「違うよ!短期金利は政策金利のことだ。この事はまた別の回で説明するよ。長期金利と短期金利は全く別物だからね!予習したんじゃないの?(笑)」
「まぁいいじゃないですか(笑)じゃあ長期金利の数字は誰が決めるんですか?」
「いい質問だね。金利はお金の価値。受給の関係で金利も決まるんだよ。誰がとかじゃないんだ。」
「すみません。もう少し詳しく...」
「ちょっと複雑だったか?もうちょっと簡単な所から話しようか。お金は物を買う為やサービスを受けるための道具だけど、このお金自体も状況によって価値が上下するモノなんだよ。」
「お金の価値が上下する....ですか。」
「そう。プレミアが付くバイクや車と同じなんだ。欲しい人が増えると価値が上がるし、生産量が欲しい人の数を上回ると価値が下がるんだ。金利ってのはそれを表す尺度だ。お金を必要とする人(借り手)が増えて、お金の出し手(貸し手)が減れば金利は上昇するし、反対に借り手が減って、貸し手が増えれば金利は低下する。」
「お金の受給関係で金利が決まるのは分かったんですが、そもそも..なんで長期金利≒10年国債なんですか?」
「要は借り手の求める金額のボリュームで金利って決まるんだろ?借り手の中で一番お金を欲してて、借りる金額がデカイのは誰だ?」
「国ですか?」
「惜しい。政府だ。国債を発行できるのはその国の政府だけだ。発行してる国債たくさんあるだろ?短期から超長期まで。その中でも10年国債は発行数が一番多いんだ。」
「つまりこんな感じですか?政府は国債を作る→中でも10年国債は一番作るのが多い→国債は借金で10年は長期だし、ボリュームも誰よりも大きいから必然的に10年国債の利回りは長期金利になってしまう。」
「そう!!その通り!理解できてるやん!長期金利を見るのは大事なんだよ。長期金利は"経済の基礎体温"って言われてて、景気が悪くなれば低くなり、景気が良くなれば高くなる傾向があるんだ。」
「長期金利の利率が上がれば景気は良くなる。逆に利率が下がれば、景気が悪くなる! つまり、10年満期国債の利回りが上がれば景気は良くなり、下がれば景気は悪くなるって事ですね!」
「そう!!そういう事!!もう完璧やな!試しに今のアメリカ10年債利回りを見てみようか?コロナ2020年の年初で一気に落ちてるけど、8月辺りから少しずつプラスに転じて景気が良くなってきてるね!」
Trading Viewより(https://jp.tradingview.com/)
「そういう風に見てくんですね!もう完璧です!」
「じゃあ今日最後の問題。国債の価格が上がると金利は上がる?下がる?」
「国債を欲しい人が増えるから、金利は上がります!!景気は良くなります!」
「違う。下がるんだよ!」
「え??ちょっと待って..。頭がぐちゃぐちゃしてきました..何で!?」
「詳しい事はまた明日!」
(続く)
<あとがき>
勉強お疲れ様でした!2章からは勉強スタイルが多くなるので、後書きに要点を纏める事にしました!今日の勉強内容を簡単におさらいしてみてください!
(おさらい)
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国債は全部で4種類(短期国債・中期国債・長期国債・超長期国債)
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長期国債(10年債)の利回り≒長期金利
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金利には短期金利と長期金利がある。短期金利は政策金利の事を言う。
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長期金利が上がると景気は良くなり、下がると景気は悪くなる。つまり長期国債の利回りが上がると景気が良くなり、下がると景気は悪くなる。
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国債の価格が上がると利回りは下がる。
またこの章からオススメの本や勉強動画もどんどん案内させてもらいます!今後ともよろしくお願いします!
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2-3 国債・株価・金利の三角関係(Part2)
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