新生 黒田シーリングを簡単に突破してしまったドル円。直近レジスタンスラインが無くなり、ドル円青天井。(2022/6/21)
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目次
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〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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本日のドル円相場の予想
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YSの勝手な思考コーナー
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今日のチェック項目
◆〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント◆
〇🇺🇸株式市場の回復と🇺🇸長期金利の上昇により、ドル円はNY時間午後にかけて136.63円まで上昇。直近高値135.60円をブレイク。約23年8ヵ月ぶりの高値圏へ急伸。
〇欧州地域は地政学リスクの悪化懸念が上昇中。
〇レジスタンスラインが無い為、どこまで上昇するのか分からない。
〇本日はパウエル議長の議会証言に注目集まる。
◆昨日のチェック項目◆
✔︎ 🇺🇸5月シカゴ連銀全米活動指数
結果:0.01
予想:0.47
4月:0.4←0.47に修正
✔︎ 🇺🇸5月中古住宅販売件数
(年率換算件数)
結果:541万件
予想:540万件
(前月比)
結果:-3.4%
予想:-3.7%
✔︎ クリーブランド連銀メスター総裁発言
➡︎「2%のインフレ率は、すぐに実現するわけではない。2年かかるだろうが低下していく」
➡︎「経済成長はトレンドをやや下回るペースに減速しており、失業率もやや上昇しているが問題はない。供給と一致するよう需要がある程度鈍化することが望ましい」
✔︎ リッチモンド連銀バーキン総裁発言
➡︎「インフレを低下させる緊急性は高い」とのタカ派発言
◆昨日のドル円相場の特徴◆
21日(火)のドル円は大幅上昇しました。

東京時間の朝方、ドル円はこの日の安値134.95円を記録。下げ幅を広げるも、大きな動きはなし。
ロンドン時間のターンから流れが変わります。
・🇪🇺株式市場の堅調推移
(リスク選好の円売り圧力の上昇)
・ECB当局者のタカ派発言
🇫🇮中銀レーン総裁:「9月ECB理事会での利上げ幅は0.25%より大きくなる見通し」とタカ派発言
・🇷🇺🇺🇦を巡る地政学的リスク悪化の懸念
(昨日、🇺🇦ゼレンスキー大統領は「ロシアによる攻撃が今週以降激化する可能性がある」との見解を発表➡︎有事のドル買い圧力が上昇)
・欧州経済の先行き不透明感拡大
(スタグフレーション懸念を燻る中で、ECBの金融引き締め転換は景気への強い逆風になる可能性大➡︎通貨はユーロからドルへ流れやすくなる)
・直近高値135.60円を突破した事による投機筋の仕掛け的なドル買い・円売り
(レジスタンスラインが無くなった事でドル円は青天井状態)
NY時間に入っても流れは変わりません。
・🇺🇸金利上昇に伴うドル買い圧力
(米10年債利回りは3.31%まで上昇)
・FRB当局者の強気な発言
リッチモンド連銀バーキン総裁:「インフレを低下させる緊急性は高い」
クリーブランド連銀目スター総裁:「2%のインフレ率は、すぐに実現するわけではない。2年かかるだろうが低下していく」「経済成長はトレンドをやや下回るペースに減速しており、失業率もやや上昇しているが問題はない。供給と一致するよう需要がある程度鈍化することが望ましい」
これらが支援材料となり、ドル円はNY時間午後にかけて、高値136.63円を記録しました。現在、ドル円は約23年8ヵ月ぶり高値圏にいます。