ドル円は再び130円を目指すのか?(2022/4/21)
繰り返しのご挨拶
読者の皆様、こんにちわ。
繰り返しになりますが、5月9日より「YSの為替羅針盤」は情報発信の内容や形態を大きく変更致します。
特に有料読者の方は、詳しい情報を下記に添えさせて頂いてます。以前から既存の有料読者様は、こちらの都合で恐縮ですが一時強制解約とさせて頂く等の内容もございます。
確認の程、よろしくお願い致します。
(有料読者の方に提供する情報がまとまりました!下記内容を更新しておりますので、今一度ご確認のほど、よろしくお願いいたします!)
◆今日抑えておくべきポイント◆
〇日本の当局者の円安牽制発言、米長期金利低下、G20への警戒をきっかけにドル円はNY時間朝方にかけて127.47円まで急落。
〇急落するもドル円はテクニカルの地合い強く、ドル円上昇のファンダメンタル材料豊富。
〇ドル高・円安トレンドの継続が続く予想は変わらない。
◆昨日のチェック項目◆
・サンフランシスコ連銀デイリー総裁の発言
➡️政策金利を年内に2.5%付近まで引き上げることを支持するとの事。「早すぎる、あるいは遅すぎるというリスクを考慮すると、年内に中立金利まで早急に引き上げることが賢明だと考える」とタカ派発言。
・シカゴ連銀エバンズ総裁の発言
➡️FRBはインフレ高進の背景にある特別要因が後退し始めるか見極めながら、利上げを進めるべきとの見解を述べられる。
「インフレ率は現在、極めて高い水準にあるが、金融政策で対応していくタイミングは賢明だと考える」とタカ派発言。
・アトランタ連銀ボスティック総裁の発言
➡️インフレ抑制は重要だが、世界的な見通しが弱まる状況では特に経済に悪影響を与えるような勢いで当局は行動すべきではないとの認識を示す。
「中立水準を超えていきたいと実際に表明することに二の足を踏む1つの理由は、経済環境から正当化されるよりも多く利上げする可能性があるためだ。前に進む際に間違いなく慎重になる必要がある。」「何が起こるかを正確に知っているため、中立水準に到達するペースや時期、それを超えるべきかどうかさえ言えると大きな確信を持って宣言することには私は少し違和感がある」とハト派発言
・ベージュブック(4月11日までの情報)の確認
ベージュブックとは、米国にある12地区の連銀による「景況報告」のこと。FRBが開催するFOMCの2週間前の水曜日に公表される。
➡️「インフレ圧力は前回報告以降も強いままで、企業は急速に上昇する投入コストを引き続き顧客に転嫁している」「今後数カ月で販売価格の引き上げを計画している企業の割合は多く、そして増えている」とインフレ上昇を表明した。
◆昨日のドル円相場の特徴◆
20日のドル円は東京時間午前の上昇後、急反落を見せました。
東京時間早々、ドル円は高値129.40円を記録します。 上昇要因としては、以下4点を考えます。
・米金利上昇に伴うドル高圧力
(日米金融政策格差によるドル高・円安)
・国内輸入企業による実需のドル買い
(ゴトー日のドル不足)
・ロシア・ウクライナのヘッドライン
(有事のドル買い)
・ヘッジファンドのオプション取引によるショートガンマ
(スポットが上がれば上がるほどストップ買いが活発化する事)
しかし、心理的節目130円を目指すドル円に対し、日本時間昼頃、日本当局者の円安牽制発言が入ります。
・磯崎官房副長官:「為替の急速な変動は望ましくない」
・岸田総理:「急激な円安には懸念を持ちながら政府としてしっかり対応する」
・木原官房副長官:「為替の安定が望ましい」
これによりドル円は128.05円まで値を落としますが、すぐに反発。128円後半でレンジを形成して次の機会を狙う動きを見せます。
しかしここで米長期金利が急低下しました。これに連れられドル売りの圧力が高まり、ドル円は米国時間朝方にかけて、この日の安値127.47円まで急落しました。
(以下3つの図で昨日の流れを簡単解説)
◆本日のドル円相場の予想と戦略◆
ドル円は心理的節目129.00円を突破すると、129.40円まで急伸しましたが、市場参加者に注目さ急反落に転じる結果となりました。