日本の当局者では、もうドル円は止められない。(2022/4/19)
繰り返しのご挨拶
読者の皆様、こんにちわ。
繰り返しになりますが、5月9日より「YSの為替羅針盤」は情報発信の内容や形態を大きく変更致します。
特に有料読者の方は、詳しい情報を下記に添えさせて頂いてます。以前から既存の有料読者様は、こちらの都合で恐縮ですが一時強制解約とさせて頂く等の内容もございます。
確認の程、よろしくお願い致します。
(有料読者の方に提供する情報がまとまりました!下記内容を更新しておりますので、今一度ご確認のほど、よろしくお願いいたします!)
◆今抑えているポイント◆
〇ドル円、鈴木財務相、黒田日銀総裁の円安牽制発言に126.25円まで下落
〇NY時間に米長期金利の上昇。ドル円は126.99円記録
〇テクニカル的にドル円の地合いは極めて強い
〇ファンダメンタル的にも各国の金融政策でドル需要強し
◆昨日のチェック項目◆
本日イースター休暇で英国や欧州主要国、米株式・債券市場など休場、動意薄か
➡️黒田総裁の円安牽制あるも反応薄。日本当局者の発言はもはやインパクト無し。
◆昨日のドル円相場の特徴◆
18日、週明けのドル円はイースター休暇明けの相場が気にされてましたが、全く問題なく、非常に堅調な動きを見せました。

東京時間は、当局者の円安牽制発言が多々見られました。
まず、鈴木財務相が円安牽制発言
「価格転嫁できず賃金も伸びない状況はいい円安とは言えない」
次に日銀のドン、黒田総裁が円安牽制発言
「急速な円安にはマイナス要因が大きくなる」
これによりドル円は東京時間午前にこの日の安値126.25円を記録しました。
しかし、すぐに反発。(126.50円 - 126.70円)のレンジを形成しました。もはや日本の当局者では、上昇トレンドを止めることはできません。
(日本は今まで円安を容認してたのに、急遽方向転換した所で流れは変えられる訳ない。転換のキーを握るのは、あくまでもアメリカと私は考えます。)

この協力な上昇トレンドの背景には、
・日米金融政策の方向性の違い
・米金利上昇に伴うドル買い圧力
(米10年債利回りは約3年4カ月ぶり高水準となる2.88%へ急上昇)
・ロシア・ウクライナ問題によるエネルギー価格上昇がもたらす欧州経済危機への懸念。そこから派生するユーロからのドル買い。
こららが、トレンド継続の強い材料となっています。
ロンドン時間に入ると、ロシア・ウクライナのヘッドラインニュースが目立ちます。情報によると、プーチン大統領が5/9のドイツ戦勝記念日に勝利宣言を行うのではないかとの思惑が流れました。これによりエネルギー価格が上昇を始めます。
その結果、WTIはロンドン時間からNY時間午前にかけて、この日の高値109.77ドルを記録しました。

エネルギー価格の上昇に伴い、欧州経済の先行き不透明感が増し、ユーロからのドル買いが目立ちました。

NY時間に入ると、FRBの利上げに注目が集まります。FRBの利上げに対する強気姿勢は変わらず、セントルイス連銀のブラード総裁は「かなりスピードで中立金利に達する必要がある」「基本シナリオではないが、75bpの利上げを排除しない」と更なる利上げ幅の拡大を予告するタカ派発言を繰り出しました。これによりドル需要は最大級に達し、NY時間引けにかけても動きは止まらず、ドル円は一時126.99円まで上昇しました。その後も止まる気配はなく、執筆中の現在、127.30円を超えました。
◆本日のドル円相場の予想と戦略◆
ドル円は127円の壁を超えました。約20年ぶり高値更新です。
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- ◆本日のドル円戦略◆
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