【週報】三者会合の開催に為替介入が思惑。ドル円大幅下落するも雇用統計と債務上限問題解決で再び140円マーク

2023.05.29 ~ 2023.06.02 までの為替情報について、ファンダメンタルとテクニカル両面でお届けする週報です。
YS@Investor and Trader 2023.06.05
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◆エッセンシャルレビュー

先週は前回の週報シナリオ通り、日足レベル上昇チャネル上限から上昇波の利確売りが入り下落。 4時間足レベルで下降トレンド転換するも、その後は債務上限問題解決による安堵感で上昇との流れとなりました。

▼先々週の考察の振り返り

〈先週の週報〉

◎先週のテクニカル視点予想 ➡︎ 一方的な上昇トレンドが続いてるが、来週以降の相場は順張りロング戦略ではなく、短期の逆張り戦略を中心の相場になるのではないか?

◎ファンダメンタル視点予想 ➡︎ 米債務上限問題に絡む不確実性が高いことから、ファンダメンタルの予想が難しいです。正直どちらに転ぶか分かりません。

結果 ➡︎ (おおよそ的中!週末に週初の価格に戻る)5月中旬からの日足レベルの上昇波の利確売りが入り、141円から138円まで下落。4時間レベルで下降トレンド転換を起こしました。比較的ショート目線で戦略が立てやすい相場であった印象です。

▼先週のトピックス

今週のドル円相場は週初から週中にかけて上昇。

・米債務上限問題の解決期待(バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が上限引き上げに対して基本合意)

・直近高値(140円)突破に伴う投機勢の仕掛け的なドル買い&円売り

・米金利(短・長期金利)が直近高値を更新

これら材料が世界的なリスク選好を呼び込み、ドル円は週初に大きく上昇。週間高値140.95円を記録しました。

その後すぐ、三者会合(日銀、財務省、金融庁)の開催に伴い為替介入の思惑が入った事でドル円は急落。投機勢は急ピッチな上昇に対する反動売りを実施します。

他にも材料としては、以下4点が考えられます。

・中国経済の減速懸念(中国5月の製造業・非製造業PMIが予想を下回る結果)

・リスク回避の円買い圧力上昇による米株式市場の急落

・FRB当局者のハト派転身

フィラデルフィア連銀ハーカー総裁:「FEDは6月会合で利上げを見送るべき」
FRBジェファーソン理事:「次回会合で利上げを見送ることにより、FOMCはより多くのデータを見てから追加引き締めの程度について決定できるだろう」

・5月ISM製造業景況指数が予想下回り

これによりドル円は週中から週末にかけて2円超の下落。最終138.46円を記録しました。

しかし雇用統計が良好だった事。債務上限問題が議会を突破。デフォルト回避による安堵感によりドル円は140円台まで回復。現在に至ります。

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◆今週の為替の見通し

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