【週報】今週(5/9 - 5/13)の振り返りと来週(5/16 - 5/20)の予想と戦略

ドル円相場を軸に先週起こった出来事や今押さえておくべきポイント。来週のチェックポイントをまとめた週報をお届け!
YS@Investor and Trader 2022.05.15
誰でも

ご挨拶

読者の皆様、こんにちわ。

「YSの為替羅針盤」では、為替(主にドル円中心)を軸とした世界経済の話やFXに関係する豆知識や小技を発信しております!詳しくは下記内容をご参考下さい!

今後とも、「YSの為替羅針盤」をよろしくお願い致します!

***

目次

  • 今週と来週のドル円のポイント

  • 今週(5/9 - 5/13)の考察

  • 来週(5/16 - 5/20)の予想

***

◯今週と来週のドル円のポイント◯

〇今週のドル円は、週初早々に週間高値131.35円まで上昇。約20年ぶり高値

〇高値を皮切りに週末にかけてリスク回避の動きが目立ち、12日の木曜日に大きく下落。週間安値127.51円を記録

〇リスク回避の円買いが優勢でしたが有事のドル買いもしっかり記録する週である印象。ボラティリティは非常に高い

〇ドル円の地合いは強く、ドル円上昇材料も健在

〇来週の予想レンジは128.00円 - 131.00円を想定

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◯今週(5/9 - 5/13)の考察◯

今週のドル円相場は、週初の東京時間引けにかけて週間高値131.34円まで寄り付いた後、週中にかけてじわじわ下がり始め、12日の木曜日には、週間安値127.51円を記録する3円強の下落を見せました。全体的にリスク回避の円買いが優先された週でした。

週末は反発し、129.24円まで値を戻しましたが、これは12日の調整なのか、それとも12日の動きが今までのトレンドの調整なのか?

今週の動きを細かく確認し、来週の戦略に活かしましょう!

【週初】

週初のドル円は上昇姿勢でした。動きは130.50円近辺から始まります。

・戦勝記念式典結果の安堵感

(ロシアの勝戦記念式典にてプーチン大統領は「特別軍事作戦」から「戦争宣言」へのフェーズ変更に踏み切らなかった事に対して、市場が一時的な安堵感に包まれた)

・本邦輸入企業による実需のドル買い・円売りが活発化

・高値更新を狙う投機筋による仕掛け的なドル買い・円売りが活発化

・米金利の上昇に伴うドル買い圧力の増加

(米5年債利回りは3.10%、米10年債利回りは3.20%まで急上昇)

・バイデン大統領によるインフレ対策への期待感上昇

上記5点が支援材料となり、ドル円は週明け早々、週間高値131.34円を記録しました。約20年ぶり高値となります。

しかし買いが一巡すると、今までの急ピッチな上昇に対し、短期筋の円ショート勢がストップロスを誘発しドル円は下落。130.00円 - 130.50円にレンジ相場を形成し為替相場は次の流れに様子を伺う時間が続きます。

【週中】

週中に入ると、リスク回避の円買い需要が高まり始め、12日には約2.5円の下落を見せます。

(以下要因)

・FRBによる強力な金融引き締め観測

(FRBの連続利上げに加えバランスシート縮小の開始➡︎これによりコロナショックから今まで形成してきた過剰流動性相場が逆流するリスクが上昇➡︎連日株安により市場心理が悪化する事でリスク回避の円買い圧力が強まる)

・ロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクの長期化

(欧米諸国による対ロシア制裁が強化される➡︎ロシアからのエネルギー供給制約(欧州諸国はエネルギー需要をロシアに頼っている)➡︎欧州諸国のエネルギー不足が問題になる➡︎欧州諸国のインフレが高止まりする➡︎インフレ対策が行い辛く、スタグフレーションを招かねない➡︎欧州経済の下押し圧力が強まる)

・米インフレ指標の高止まり

(米4月CPIおよび米4月PPIが高水準を記録➡︎FRBによるタカ派スタンスが継続又は更に強化される懸念が広がる➡︎さらなる株安並びにリスクアセット全体が下落する➡︎資産現金化需要が高まり、円買い圧力が強まる)

・中国経済の失速懸念

(新型コロナウイルスの感染が拡大し、ロックダウンなどコロナ対策が長期化する懸念が生まれる➡︎製造業を中心に世界経済の減速懸念が拡大する➡︎世界株安を招き市場心理の悪化を呼び込みリスク回避の円買い圧力が上昇する)

・上記の懸念により、米金利が急降下

(世界同時株安により、需要は米債買いへ集中➡︎米10年債利回りは3.20%から2.81%まで急低下)

・フィンランドによるNATO加盟申請の方針発表

(ロシア・ウクライナ問題に加えて、ロシア・フィンランドを巡る地政学的リスクが新たに新生)

・一連の円高によるオプション市場の沸騰

(ドル円の価格がオプション市場におけるショートガンマゾーンに到達したため、インプライドボラティリティが高騰し、リスクリバーサル拡大に伴い円コールが急拡大)

ショートガンマゾーンとは・・・ヘッジをしていないオプションの売りの状態を言います。簡単に言えば、下がれば下がるほど売らないといけない、上がれば上がるほど買わないといけない状態です。
インプライトボラティリティとは・・・オプション取引における将来の変動率を予測したものです。予想変動率と言うと想像が付きやすいかもしれません!オプション取引においては、変動率の算出方法が2種類あります。1つは過去のデータに基づいて統計的に算出するヒストリカルボラティリティ。もう一つが市場で取引されている実際のオプション価格から逆算して導き出されるインプライドボラティリティです。今回は実需による円の需要が高騰しました。
リスクリバーサルとは・・・コール(買う権利)とプット(売る権利)を反対売買した時の差額。

(👆何言ってんだよ状態ですよね。大丈夫です!来週月曜日の記事から、めちゃくちゃ詳しく分かりやすくオプション取引を取り上げていきます。こちらを読んで頂ければ、上記の内容がスラスラと理解できる様に仕上げます。乞うご期待!(有料読者限定))

これらが重石となり、ドル円は週中の後半にかけて、約2週間ぶり安値となる127.51円まで急落してしまいました。

【週末】

売りが一巡すると、ドル円は反発を見せました。

・急ピッチな下落の反動

・米10年債利回りが反転上昇

・欧米株の持ち直し

https://finviz.com/map.ashx
https://finviz.com/map.ashx

これらが支援材料となり、ドル円は週末の為替市場の終わりにかけて129.24円で終えました。

***

◯来週(5/16 - 5/20)の予想◯

ドル円は5/9に記録した20年ぶり高値131.36円を皮切りに、今週の週中後半にかけて127.51円まで急落。週末持ち直し、129円台前半に推移するなど、激しい展開が続いています。

しかし、この下落局面においてもドル円チャートの地合いはまだまだ形を崩していません。

地合いとは・・・相場の状態(値動き)のことを指します。取引が活発に行われていて、上昇する傾向にあると「地合いが良い」と言います。逆に取引量が少なく、下落傾向にあると「地合いが悪い」と言います。

・今回の下落局面においても、4月後半に生成したレンジ相場におけるサポートラインで反発が見られました。

・日足〜月足にかけての長期足においても、強い買いシグナルはいまだに点灯しております。

(一目均衡表においては、三役好転が3月中頃より成立しており未だに形が崩れず)

(長短期の単純移動平均線における強気のパーフェクトオーダー継続中)

以上の事から、ドル円相場はテクニカル的には、まだまだトレンドは崩れていないと私は考えます。

ファンダメンタル的にも、ドル円上昇の材料が揃っています。(以下詳細)

・FRBのタカ派スタンス継続

(今週発表されたインフレ指標(CPI・PPI)は高止まり。インフレ抑制を目的にFRBは今後もタカ派姿勢を強めると思考。50bpsの連続利上げに加え、バランスシートの圧縮は不変の方向性を示唆)

・日銀のハト派スタンス継続←これがマジで分からない。

(毎営業日行われる日銀の指値オペ。日本10年債利回りは0.25%の上昇を認めない姿勢。黒田総裁の円安容認スタンス)

・上記2点を背景とした日米金融政策の違いから生まれる日米名目金利差の拡大

(ドル買い・円売りを必然的に呼び込む)

・資源価格上昇に伴う本邦貿易赤字の拡大懸念

(実需の面から構造的な円売りを呼び込む)

以上の事を踏まえると、今週のドル円下落は、直近のリスクオフ到来を受けて「リスク回避の円買い」が一時的に優勢となっただけで、ドル円相場が今後も一方向に下落するとは、考え難いんですが、皆さんはどう考えますか?

とは言っても、いつまでもドル円が上昇し続けることはあり得ないので、どこかでトレンドは大きく崩れるでしょうが、それは何がきっかけとなるのか、今後の動きを追いかけながら探りを入れていく所存です!

詳しいことは、日報に載せていますので、週報に興味を抱いてくださったら、是非とも日報もお楽しみください!また有料読者の方にはディスコードにて質疑応答やトレード進捗などのスペースも準備しております!

今後とも、どうぞよろしくお願い致します!ドル円相場を楽しみましょう!

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