【週報】先週(6/27 - 7/1)の振り返りと今週(7/4 - 7/8)の戦略
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詳しくは下記の内容をご参考頂けますと幸いです。
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目次
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先週のドル円のポイント
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先週(6/27 - 7/1)の考察
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今週(7/4 - 7/8)の予想
◯先週のドル円のポイント◯
✔︎ 先週のドル円は週初から週中にかけて上昇。一時137.01円を記録。
✔︎ 週中から週後半は下落基調。🇺🇸経済指標の不冴え、🇪🇺欧州指標の不冴え、🇺🇸金利の低下、金融引き締めによる🇪🇺欧州経済先行き不透明感上昇などが要因。
✔︎ 🇺🇸のドル高容認スタンスにより、日銀、p為替介入が難しく、ドル高円安トレンド継続。
◯先週(6/27 - 7/1)の考察◯
先週のドル円は、週初135.12円に寄り付いた後、早々に134.51円まで下落。しかしその後に上昇。137.01円の高値を記録。週末には、週初と変わらない135円前半まで戻りました。

先週の動きを詳しく見ていきましょう。
【週初〜週中】
週初、135.12円で寄り付いたドル円は、早々に安値134.51円を記録しました。
✔︎ 🇯🇵株式市場の軟調推移
✔︎ リスク回避の円買い圧力上昇
上記2点が要因と考えます。しかしその後、週中にかけてドル円は上昇します。
✔︎ 🇺🇸金利上昇に伴うドル買い圧力の上昇
✔︎ 5月耐久財受注の予想を上回る好結果
(結果0.7%、予想0.2%)
✔︎ 🇨🇳経済の持ち直し期待が上昇
(北京市と上海市にて新型コロナウイルス新規感染者が2月下旬以来となるゼロを記録する➡︎リスク選好の円売り圧力がアジア圏を中心に上昇。ロンドン市場、NY市場もこれに続く)
✔︎ FRB当局者のインフレ抑制重視発言
ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁:「次回FOMC会合は0.50%か0.75%の利上げが議論される」「景気後退シナリオはない」
サンフランシスコ連銀デイリー総裁:「経済と労働市場は強くよりソフトなランディングに良い位置」
クリーブランド連銀メスター総裁:「米金利は来年4%を上回ることを望む」「米経済のリセッション入りは予想していない」「次回FOMCで75bpの利上げを支持する」
パウエル議長:「米経済は実際にはかなり強い」「米経済は金融引き締めに十分対応できる状況にある」
✔︎ 直近高値136.72円を突破したことによる投機筋の仕掛け的なドル買い・円売り
これらが支援材料となり、ドル円は週中に約23年9ヵ月ぶりの高値137.01円を記録しました。
【週中〜週末】
週中から週末にかけてドル円は下落します。
✔︎ 🇺🇸経済指標の冴えない結果
🇺🇸5月個人所得
結果 0.5% 予想 0.5%
🇺🇸5月個人支出
結果 0.4% 予想 0.4%
🇺🇸5月PCEデフレータ
結果 4.7% 予想 4.8%
🇺🇸新規失業保険申請件数
結果 23.1万 予想 22.8万
🇺🇸6月シカゴ購買部協会景気指数
結果 56.0 予想 58.0
✔︎ 🇺🇸5月のPCEコアデフレータが市場予想を下回る結果
(結果4.7%、予想4.8%、前回4.9%、※前年同月比)
✔︎🇺🇸金利低下によるドル売り圧力の上昇
(米10年債利回りは3.00%の大台を割り込み一時2.79%まで急低下する)
これらが下落要因となり、ドル円は週初と同じラインに着地しました。
◯今週(7/4 - 7/8)の考察◯
週末は週初と同じラインに収まるも、今週は半ばに、約23年9ヵ月ぶり高値となる137.01円を記録しました。
テクニカル的に見てもドル円の地合いは強い状況にあります。
✔︎ ダウンサイドに複数のサポートラインが控えていること
✔︎ サポートラインまで下がると、押し目買いが出易い相場感
✔︎ 日足以上の時間足全てにおいて、強い買いシグナルを示唆
(一目均衡表における三役好転)
(単純移動平均線の組み合わせから生まれる強気のパーフェクトオーダー)
ファンダメンタル的に見ても、ドル円上昇の材料が揃っています。
✔︎ FRBによるタカ派スタンスの維持
✔︎ 日銀による金融緩和の長期化スタンス
✔︎ 上記2点を背景とした日米金融政策の方向性の違い
✔︎ 米国によるドル高容認姿勢
(米国はインフレ抑制に繋がるドル高を容認する構えであるため、日銀による円買い為替介入がやり辛い状況)
今後も円独歩安の流れは止まらないのではないかと考えられます🇺🇸10年債利回りが3.25%から2.79%まで46bpも急低下したのに、ドル円の下げ幅も限定的です。強いドル需要が背景にあるのだと考えます。
以上を踏まえ、引き続き、ドル高・円安トレンドが上昇する事をメインシナリオと予想いたします。
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