134円突破。毎日1円以上の上昇を見せるドル円。実需面でも投機面でもドル円上昇材料揃う。(2022/6/8)
ご挨拶
読者の皆様、こんにちわ。
「YSの為替羅針盤」の情報発信形態を大きく変更致しました。
詳しくは下記の内容をご参考頂けますと幸いです。
今後とも、「YSの為替羅針盤」をよろしくお願い致します!
目次
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〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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本日のドル円相場の予想
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YSの勝手な思考コーナー
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今日のチェック項目
◆〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント◆
〇ドル円は、NY時間の寄り付き前に高値134.48円を記録。
〇🇺🇸長期金利の上昇と黒田総裁のハト派発言が米中名目金利の乖離を強調させ、134円突破による投機筋の仕掛け的な円安の動きが要因。
〇ユーロ圏1QGDP改定値の結果良好。ユーロ受容高まる。
〇テクニカル、ファンダメンタル共に、ドル円の上昇材料が豊富。ドル円は2週間で約8円上昇。
◆昨日のチェック項目◆
🇺🇸MBA住宅ローン申請指数
➡︎米抵当銀行協会(MBA)が発表した6月3日までの住宅ローン申請指数は、前週から6.5%低下、22年ぶりの低水準。
➡︎30年固定住宅ローン金利平均は5.4%(7ベーシスポイント上昇)
🇺🇸4月卸売在庫
前月比2.2%増(速報値2.1%増から小幅上方修正)(3月は2.3%増から2.7%増に上方修正されている。)
➡︎売り上げの伸びが鈍化を始めている。
🇺🇸4月卸売売上高
前月比0.7%増。前回は1.7%増
➡︎売り上げの伸びが鈍化を始めている。
🇺🇸10年債入札
財務省が実施した330億ドルの10年債入札は、最高落札利回りが3.030%
応札倍率は2.41倍と、昨年11月以来の低水準。(7日に実施した440億ドルの3年債入札も低水準)
本日は9日に190億ドルの30年債入札を実施。
◆昨日のドル円相場の特徴◆
8日(水)のドル円も昨日同様、大幅続伸となりました。
東京時間の寄り付き前、ドル円は132.60円辺りまで下げ幅を広げるも、その後は心理的節目の133円、134円を突破していきました。
・原油価格上昇に伴う円売り圧力上昇(東京時間寄り付き前)
(本邦貿易赤字の拡大懸念が大きくなり、構造的な円売り圧力が上昇する)
・🇺🇸金利上昇に伴うドル買い圧力上昇
(🇺🇸10年債利回りが2.95%から3%代へ上昇。NY時間前には3.03%まで上昇する)
・株式市場の堅調推移
(円安による企業の売上高上昇を背景として株価が上昇。それに連れリスク先行の円売り圧力が上昇)
・黒田総裁のハト派発言
➡︎「日銀は緩和継続で経済を支える必要」
➡︎「金融緩和はまだ半ば。完全に成功していない」
・133円突破に伴う仕掛け的なドル買い・円売り
・本邦輸入企業による実需のドル買い・円売り
・ユーロ圏の第1四半期におけるGDP改定値結果が良好。これによるECBの利上げ観測が好感
(GDP改定値:結果5.4%、予想5.1%)
(ECBが9月までに計75bpの利上げに踏み切るとの見方➡︎欧州債利回り上昇したことによりユーロ買い圧力上昇。ドル円もこれに連られる。)
これらが支援材料となり、ドル円はNY時間の寄り付き前には、134.48円の高値を記録しました。