夏季休暇シーズンに突入中により市場ボラティリティ低下。メインは木曜日の7月CPI!
『YSのドル円観測日記』は為替に特化した内容を、日々のトレードの参考になるようファンダメンタル・テクニカル両面から考察するメディアです。
無料版では月曜日にテクニカルとファンダメンタルの両面から、先週の動きと今週の予想をまとめた週報を掲載しています。
しかし多くの要因によって予想は転換しています。有料版(サポートメンバー)は週報で立てた予想を状況に合わせて軌道修正。新しい情報を共有できる空間をDiscordサーバーで配信しております。週報でまとめたシナリオが変わった際も即座に対応しています。¥2,000 / 月で参加できます。ぜひご検討ください!

◆エッセンシャルレビュー
先週のドル円はYCC修正報道後のV字上昇+4時間足上昇トレンド転換からの押し目買いを探る展開となりました。 週初めは浅い押し目から緩やかに上昇するも、日足が下目線+深い押し目をつける可能性があったため、テクニカル的には押し目買いタイミングを図ることが非常に難しかったと思います。金曜日の雇用統計後、急落し、4時間足+1時間足レベルで下降トレンドに転換。三尊パターンから戻り売りが入りが入り、現在も下落中。
日終了時点での各時間足での目線: 月足 ↑ 週足 ↑ 日足 ↓ 4時間足 ↓ 1時間足 ↓ 15分足以下 ↓
▼先々週の考察の振り返り
〈先週の週報〉
◎先週の予想 ➡︎ Discord(有料読者専用ページ)にて掲載
150円を最終ターゲットとした週足上昇トレンド再開の中で、まずは日足下降トレンド起点の144を目指してロング。(上昇波がかなりの高値圏に位置しているので、まずは一旦15分規模の下降トレンドを確認したいところ)141~140の価格帯で再度15分足規模の上昇トレンド転換が確認できるまで傍観。というのも、1時足規模の下降トレンド転換で4時間上昇波に対する調整の可能性もあり。(日足が下目線なので、4時間ゆるやかな上昇チャネル下限に価格が位置。4時間足上昇トレンド転換直後ということもあって多少リスクは高い。)いずれにしても、ロング目線なのは堅いですが、今買ってしまうと、4時間上昇波の調整につかまって、かなりの含み損を耐えなければいけいない可能性があります。このまま押し目をつけずに上昇してしまった場合は、慌てずにスルーで次のチャンスをうかがうほうが賢明。いずれにしても、ロング目線なのは堅いですが、今買ってしまうと、4時間上昇波の調整につかまって、かなりの含み損を耐えなければいけいない可能性があります。このまま押し目をつけずに上昇してしまった場合は、慌てずにスルーで次のチャンスをうかがうほうが賢明。
結果 ➡︎ YCC修正報道後のV字上昇+4時間足規模の上昇トレンド転換からの押し目買いを探る1週間となりました。週初めに4時間足が上昇トレンド転換をし、押し目買いを狙っていきたい場面ではあったものの、日足は下目線の中であったため、4時間上昇波に対して半値戻しなどのしっかりした押し目から入っていきたいところでした。実際は浅い押し目から、じわじわ上げていく展開であったため、テクニカル的には、エントリーがかなり難しい1週間でした。デイトレベースでは、週初めに15分足が上昇トライアングルブレイクアウトでエントリーできるポイントがありましたが、やはり日足下目線から騙しのリスクが高かったため、予想通りスルーでも良かったかと思います。

▼先週のトピックス
先週のドル円は、週初141円で開始するも、先々週末の金曜日に発表された日銀の金融緩和サプライズ修正により、週明け早々140.69円まで下落しました。
しかしながら、下記の主な材料によりドル円は週後半に週間高値143.90円を記録。
➡︎日銀による連日(先週は立て続けに2回)の指値オペ実施(事実上の上限である1%に到達するまでは予想以上に時間がかかるとの思惑が浮上中)
➡︎日経平均株価の急上昇(リスク選好の円売り圧力上昇の材料)
➡︎🇺🇸7月ADP雇用統計の予想を大きく上回る結果(結果:+32.4万人 予想:+19.0万人)
➡︎🇺🇸長期金利が急上昇。米10年債利回りが9カ月ぶり高水準4.22%を記録
約4円の急激なドル円上昇の最中、下落材料も見受けられます。
➡︎格付け会社フィッチ・レーティングスが米国債の格付けを最上位の「AAA」から「AA+」に1段階引き下げ
➡︎政府・当局による為替への口先介入。(松野官房長官:「為替動向や日本経済・物価への影響、日銀とも緊密に連携しつつしっかり注視している」)
➡︎発表された🇺🇸経済指標が市場予想を下回った件
🇺🇸新規失業保険申請件数がやや上昇(結果:22.7万件 予想:22.5万件)
🇺🇸4ー6月期単位での労働コスト速報値が低下(結果:+1.6% 予想:+2.5%)
🇺🇸7月ISM非製造業景況指数が市場予想を下回り(結果:52.7 予想:53.1)
🇺🇸7月非農業部門雇用者数(結果:18.7万人 予想:19.9万人)
➡︎FOMC当局者達のハト発言
シカゴ連銀グールズビー総裁:「いつまで金利を維持するかについて検討を始めるべき」
アトランタ連銀ボスティック総裁:「米雇用の伸びは秩序だった形で減速している。インフレ抑制に向けた一段の利上げは必要ない」
➡︎米長期金利の急低下(🇺🇸10年債利回りは4.22%から4.03%へ急低下)
上昇と下落共に材料が強く、最後は雇用統計の結果により一旦の懸念要素がクリアとなりドル円は利確&調整も兼ねて週末に下落。141.75円前後で秋の動きを終えました。
▼今週の為替の見通し
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