市場テーマは再び「米経済の下振れ懸念」へ。心理的節目である127円の壁破られる。
ご挨拶
読者の皆様、こんにちわ。
「YSの為替羅針盤」の情報発信形態を大きく変更致しました。
詳しくは下記の内容をご参考頂けますと幸いです。
今後とも、「YSの為替羅針盤」をよろしくお願い致します!
目次
-
〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント
-
昨日のチェック項目
-
昨日のドル円相場の特徴
-
本日のドル円相場の予想
-
YSの勝手な思考コーナー
-
今日のチェック項目
◆〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント◆
〇🇺🇸経済指標が不甲斐ない結果が連発した事で、米長期金利が大きく低下。NY時間にドル円126.36円まで急落
〇ECB当局者のタカ派発言相次ぐ。ドルからユーロへの戻りが続く
〇テクニカル面で地合いが一気に悪化。短期上昇トレンドは崩壊したと考えるのが自然。
〇本日はFOMC議事要旨に注目。🇺🇸経済のリセッションは無いと言う米当局者の今後の発言に注目
◆昨日のチェック項目◆
・🇺🇸5月製造業・非製造業PMI速報値
米5月製造業PMI 速報値57.5(予57.8、4月59.2)
米5月サービス業PMI 速報値53.5(予55.5.4月55.6)
米5月総合PMI 速報値53.8(4月56.0)
・🇺🇸5月リッチモンド連銀製造業指数
結果-9.0(予想の11.0)
NY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数に続いて悪結果。これにより、アメリカの製造業の心臓部は軒並み大ダメージを受けてる状態がマーケットに織り込まれる。
5月NY連銀景況指数 結果:-11.6 予想:15.1 前回:24.6
5月フィラデルフィア連銀景況指数 結果:2.6 予想:15.2 前回:17.6

・🇺🇸4月新築住宅販売件数
4月59.1万戸(-16.6%、予75万戸)
◆昨日のドル円相場の特徴◆
24日(火)のドル円は大幅な下落を見せました。

東京時間の午前中にかけて、ドル円は高値128.07円まで上値を伸ばすも、前日の高値である128.07円を超える事はできませんでした。その後、ドル円はNY時間の午前にかけて下落を続けます。
大きな要因としては、以下の項目が考えられます。
・株式市場の軟調な推移
(日本株式市場や欧州株式市場の冴えない動き)

・上記の理由によるリスク回避の円買い圧力
・ECB当局者によるタカ派発言
(オーストリア中銀ホルツマン総裁:「7月会合で50bpの利上げが適切かもしれない」)
(ラトビア中銀カザークス総裁:「ECBは50bpの利上げを排除すべきではない」)
・ECBによる早期大幅利上げ期待が拡大
(ユーロ買いの圧力が増加)

・🇺🇸経済指標の冴えない結果が連発
(🇺🇸5月総合PMI速報値、🇺🇸5月サービス業PMI速報値、米4月新築住宅販売件数、🇺🇸5月リッチモンド連銀製造業景気指数)
・上記を背景に米金利が急低下
(🇺🇸10年債利回りは2.85%から2.72%へ急低下)
(ドル経由でのユーロ買い加速)

これらのことから、NY時間のお昼にかけて、ドル円は126.36円まで急落しました。
その後も戻りは鈍く、執筆中の現在も126.80円近辺を推移しております。
◆本日のドル円相場の予想◆
ドル円は直近高値131.35円から、126.36円まで約5円の急落劇を見せております。