コロナ治療の飲み薬「パクスロビド」「モヌピラビル」についてコロナ最前線で働く医療従事者の考察と経済効果について

11月初旬、メルク社とファイザー社が共に経口薬を発表しました。このニュースが出た時に「やっとコロナ禍の前に戻れそう!」と医療従事者は思ったとの事!「パスクロビド」「モルピラビル」どのようなものなのか。これが世に出回るとどのようなことが予測されるのか?
YS@Investor and Trader 2021.11.24
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本題

読者の皆さん。こんにちわ!11月初旬、🇺🇸メルク社が開発した「モルヌピラビル(メルク社)」🇺🇸ファイザー社が開発した「パクスロビド(ファイザー社)」がコロナウイルス経口薬として世界中で使用承認を得てますね!

医療従事者に感想を聞くと、「やっとコロナ禍前の状態まで戻れる期待が持てます!」との事でした。今回は医療従事者が歓喜する「モルヌピラビル」「パクスロビド」についてヒアリングした考察と経済効果についてまとめてみました!

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この記事はこんな方におすすめ!

  • 再来するコロナショックが心配な方

  • 「パクスロビド」「モルヌピラビル」って言葉を初めて聞いた方

  • 「パクスロビド」「モルヌピラビル」が今後どの様に世界中に

  • コロナウイルスとの共存方法を悩む方

  • ファイザー社、メルク社の株を持つ方

  • 経済動向が気になる方

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メルク社の「モルヌピラビル」について

11月4日、メルク社が経口治療薬「モルヌピラビル」の臨床試験結果を発表しました。

コロナにかかった重症リスクのある人の入院・死亡を半減させたというものです。MHRA

(イギリス医薬品・医療製品規制庁)は素早く承認し、イギリスは48万回分の薬の確保を発表しました。

これに引き続きアメリカは310万回分・日本も160万の購入契約を結んでいます。現在国内の混乱が続く国が多いEUもモルヌピラビルの使用を認めた様です。

オーストラリア・シンガポール・韓国も続きまし た。ちなみに各国の薬事機関は承認に至っていないにもかかわらず、先手を打って契約を結んでいるのです。医療従事者曰く、これは異例な事らしいです。それだけ期待値が高いという薬であるということが分かりますね!

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ファイザー社の「パクスロビド」について

メルク社が「モルヌピラビル」の臨床試験結果を発表した翌日の11月5日、ファイザーが「パクスロビド」の臨床試験結果を発表しました。メルクと同条件で入院・死亡リスクを89%減少させたという結果。これはメルク以上の良データでした。この発表後、イギリスは即時に25万回分の購入契約をしています。

効果的な抗ウイルス薬の開発はとても難しく、今回🇺🇸の2社からCOVID-19への高い効果が期待できる治療薬が2つも完成したのは本当に見事な偉業だとの事。

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「モルヌピラビル」と「パクスロビド」の比較

臨床試験結果等のまとめ

臨床試験結果等のまとめ

ウイルスは生物の細胞に入り、細胞の中にある生態情報を盗み、その情報とタンパク質を合成させて新しいウイルスを作り上げます。コロナウイルスも各国で色々と形を変えていったのもこの過程です。

日経新聞

日経新聞

メルク社とファイザー社は、ウイルスの生成過程において妨害策を経口薬に込めました。

メルク社は細胞の中にある生態情報を盗めない様にする妨害策。ファイザー社はタンパク質との合成を拒む様に妨害策を経口薬に込めました。

毎日新聞

毎日新聞

2社の薬はコロナに感染し重症化リスク(肥満・糖尿病・高血圧・免疫疾患・ 高齢など)の人にこの薬を5日間飲ませると、メルクは半数、ファイザーは89% の人が入院や死亡を回避できました。

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重症者はワクチンだけでは不十分!?経口薬が死を回避させる!

コロナワクチンはファイザー/バイオンテック社で感染を95%防ぐことができます。

例えばファイザー/バイオンテックワクチンを重症化リスクのある1万人に打ちます。しかし500人弱がコロナウイルスに感染してしまったとします。

この500人が3日以内にファイザー社の「パクスロビド」を飲めば、おおよそ445人程度が入院・死亡を回避できるということを意味します!

これはつまり、1万人あたり55人程度の入院ベッドが確保できれば良いという試算になります!

また重症者に限らず、ワクチンを打ったが感染してしまった人、持病でワクチンを打てない人がコロナウイルスに感染しても、これらの飲み薬を飲むことで入院/死亡を大幅に減らすことができます!

ワクチンと飲み薬の組み合わせは、私たちを守る強力なツールになります!

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経口薬発表時のメルク社とファイザー社の株価

メルク社の「モルヌピラビル」発表はとても良かったのですが、翌日のファイザー社にやられましたね。さすがファイザー社と言った印象。 ファイザー社の「パクスロビド」臨床結果のニュースにより、メルク社の株価は窓をあけて−9.3%下落しました。ファイザーは 逆の反応を示し、+9%の上昇です!

ちなみにモデルナ、バイオンテック、ノババックスのワクチンメーカーもメルク社と同様、13~21%ほど下落していました。

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さいごに|コロナ最前線で働く医療従事者の心の内。

これまでコロナウイルスにより世界で亡くなった人は500万人を超えました。

発展途上国にワクチンや薬が回っていないことやワクチン反対派など問題は多岐に渡ります。

医療従事者として思う事は、ワクチンを打って感染した時に薬を飲めば、ほとんどの人が死亡することがないのです。

これは、ほぼコロナ禍の前の生活に戻せるということを意味しています。つまり、今回発表された薬はコロナ禍に対するゲームチェンジャーになると確信してます。物理的・理論的に立ちはだかる壁はいくつかありますが、近い将来はインフルエンザにかかった時のような動きで治癒ではないかと考えています。

20日EUのEMA(欧州医薬品庁)はメルクの薬を緊急使用を認め、FDA(米 食品医療品局)も25日に会合を開き議論が行われる予定です。医療従事者として現場に励みますので、皆さんも情報を多くの方に伝えて頂きたいです!一緒にコロナ前の生活を取り戻しましょう!

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