景気後退への備え方、相場を先読みできる注目経済指標とその読み方

☑︎景気循環の4フェーズ
☑︎逆金融相場への先行指標とその読み方
☑︎2022年の動きを現状から予想
YS@Investor and Trader 2022.02.14
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読者の皆さん、こんにちわ。

先週木曜日に発表された米消費者物価指数についてブルームバーグがこんな記事を出していました。

ブルームバーグによると、賃金の上昇ペースがインフレ率の上昇に追い付いていない様です。

金融相場が終わり、これから業績相場が始まります。結局の所ところ、株価の上昇は企業の業績(決算)が全てです

年明け早々、2022年の利上げ回数は4回と言われていましたが、現在は7回あるのではないかと言う声もあります。

もしかしたら、業績相場が一瞬で終わるかもしれません。業績相場が終われば、逆金融相場、逆業績相場と順を追います。

株式市場はこの4つのフェーズ(金融相場→業績相場→逆金融相場→逆業績相場)をぐるぐる回転します。これの繰り返しです。各フェーズで株価は大きく下がったり上がったりします。

各4つのフェーズを元に、景気の現在地(業績相場)とその先の景気へ移動(業績相場から逆金融相場へ移動)する時の動きを最初に見ていきましょう。

景気循環の4フェーズ

ではまず4つのフェーズを確認していきましょう。

株価の上昇相場は景気回復の期待を背景に動きます。(もう少し詳しく言うと、景気回復の背景に業績を伸ばし続ける事が出来る企業の株価が上がります。)

そしてこの動きは景気後退期に始まり、景気拡大期に終わります。その間に4つのフェーズがあります。それを繰り返す事で経済は進化し、景気が再度生まれます。

コロナショックを背景にした景気後退期。そこからの株価上昇相場。このような相場を金融相場と言います。

この相場の特徴は、”不景気なのに株価が上がる” です。

金融相場の局面は、景気回復と企業業績の増益を見越した“理想買い”の段階です。

理想買いであるから、株式を買う材料は「こうなるであろう」という推定や予想を背景に株価が上昇します。

金融相場は景気の底上げの役割を果たします!中央銀行は金融緩和や金利低下など、あらゆる手を使って世の中のお金の流れを生み出そうとします。その結果、上記に記した株式を買うための材料(推定や予想)が生まれて株価が上がります。

金融相場の株価上昇における基本性格は「理想買い」です。

それに対して、次の業績相場は「現実買い」です。景気や企業業績を1つ1つ確認しながら、業績の裏づけが明確になったものが買われます。金融相場の恩恵を業績に反映できているかがポイントです。業績相場では決算結果で株価が大暴落する事がよく見られます。また各国の中央銀行は、景気拡大のインフレを抑えるために政策金利(短期金利)を操作します。いわゆる利上げです。そうする事で経済の均衡を保つように働きます。

次に訪れるのが逆金融相場です。

この相場から世の中の動きは徐々にマイナスムードに突入していきます。金利が上がり過ぎ、資金需要が絶えなかった企業も企業活動が徐々に縮小し始めます。これにより、金融市場に回る資金も減ることから株価が下落に転じます。また金融相場、業績相場で産んだ利益を利益確定する投資家も多いことから、株価が上値を更新する機会は限られてきます。業績の悪い企業は、消えていく相場ですね。

そして最後の相場が逆業績相場です。

金融引き締めにより景気が下降し、企業業績が悪化してしていきます。株価は下がるサイクルの底を目指します。この頃になると中央銀行は景気再開の旗揚げを行うべく、政策金利を下げ始めます。いわゆる利下げってやつです。

これら4つのフェーズは、中央銀行が操作しています。実態経済の動きを経済指標の発表と裏付けながら慎重に移動していきます。突然明日から、相場変わります!と言う訳にはいきません。経済のバランスを崩してしまいます。

コロナショックが起きる前、市場は業績相場に居ました。コロナショックは業績相場を逆業績相場まで一気に移動させました。株価は連日暴落です。こんな数値が当たり前のように毎日見られました(下図)経済は複雑故に繊細なんです。

4つのフェーズでも全ての株価が下がるわけではありません。各フェーズで恩恵を受けやすいセクターがあります!詳しいことはこちらを参照ください!⬇️

***

逆金融相場への先行指標とその読み方

現在、市場は業績相場にいます。いつまで市場が業績相場に存続するかは分かりませんが、遅かれ早かれ市場は逆金融相場に向かいます。

逆金融相場とは全体的に景気が良い状態で、中央銀行は景気が加熱しないように利上げ等を利用して景気の引き締めに転じるターンです。

繰り返しになりますが、景気を操るのは中央銀行です。中央銀行の動きや発言が相場転換のトリガーの1つです。

ここで大事なのは中央銀行の役割です!中央銀行の役割は、あくまでも物価の安定です。(株価は中央銀行にとって重要視するものではありません。)

では現在は何が物価の安定を脅かす存在でしょうか?

もう分かりますよね。インフレ率です!

今のインフレ率抑えながらもを経済を円滑に回す力が市場にあれば問題無いんです。

その力をFRBは何で判断しているのでしょうか?

答えは経済指標です。毎月発表される経済指標を世に出る前に確認し、景気の方向性を決めるんです。

全ての経済指標は景気に直結しますが、YS的考えとして特に重要視するのは、

  • 大きなお金が動く産業に関わる指標

  • 人の動きに関わる指標

  • 大きなお金が実態経済で動いているかを見る指標

  • 大きなお金が動く金融に関わる指標

この3つと考えます。詳しく見ていきましょう。

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