今週は重要イベント目白押しの警戒週!ドル円は大きな壁150円を超えてくるのか?それとも日銀が食い止めるか?
『YSのドル円観測日記』は為替に特化した内容を、日々のトレードの参考になるようファンダメンタル・テクニカル両面から考察するメディアです。
無料版では月曜日にテクニカルとファンダメンタルの両面から、先週の動きと今週の予想をまとめた週報を掲載しています。
しかし多くの要因によって予想は転換しています。有料版(サポートメンバー)は週報で立てた予想を状況に合わせて軌道修正。新しい情報を共有できる空間をDiscordサーバーで配信しております。週報でまとめたシナリオが変わった際も即座に対応しています。¥2,000 / 月で参加できます。ぜひご検討ください!
▼先々週の考察の振り返り
〈先週の週報〉
◎先週の予想
4時間足下降トレンド転換を発生させた起点ライン146.46高値を上抜くことができるか。ドル円の上昇材料は強い。(詳細は日報掲載のため、こちらは割愛。)
◎結果
週初は、先週週報に記載している上昇トライアングルがブレイクアウト。上昇が急加速。149円帯の高値圏でも1時間足以上の上位足が下降トレンド転換することなく、再度上昇トライアングル形成するも、金曜日(先週)に急落から4時間規模の下降トレンドが発生。しかし引け間際にかけてほぼ全戻し。買いの勢いは依然強い状況でした。
日終了時点での各時間足での目線:月足 ↑ 週足 ↑ 日足 ↑ 1時間足 ↓ 15分足以下 ↓
先週の週報予想
先週の動向結果
▼先週のドル円動向の主なファンダメンタル材料抜粋
⚪︎週初〜週中(上昇過程での材料)
・政府及び日銀高官によるハト発言
植田総裁:「現在の枠組みで粘り強く金融緩和を続ける必要がある」
内田副総裁:「YCC柔軟化は金融緩和の持続性を高めることが狙い」
・FRB当局者によるタカ発言
シカゴ連銀グールズビー総裁:「インフレが高止まりするリスクのほうが大きい」「経済の雇用面は非常に好調」
ミネアポリス連銀カシュカリ総裁:「中立金利が上昇する可能性がある」「FRBは来年も金利を据え置くと予想している」
・上記2点より円キャリー取引が活性化。最高値更新の日々が続く。
・本邦貿易企業における実需のドル買い
・心理的節目149円を突破した事に伴う仕掛け的なドル買い・円売り
・発表された経済指標が強気
🇺🇸7月ケースシラー住宅価格指数(結果:+0.8% 予想:+0.4%)
🇺🇸9月リッチモンド連銀製造業指数(結果:5 予想:▲7)
🇺🇸8月耐久財受注(結果:+0.2% 予想:▲0.5%)
🇺🇸8月コア耐久財受注/除輸送機器(結果:+0.4% 予想:+0.2%)
・米金利が上昇する度にドル買い圧力が上昇
(🇺🇸10年債利回りは約15年ぶりの高水準に達しています)
etc
⚪︎週中〜週末(下落過程での材料)
・政府並びに日銀サイドによる為替介入への警戒感増(政府高官の発言によるもの)
岸田総理:「足元の円安について引き続き高い緊張感を持って注視していきたい」「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」
鈴木財務相:「高い緊張感をもって市場動向を見ている」「過度な為替変動に対しあらゆる手段を排除せず」「過度な変動は好ましくない」
・米金利の急低下に伴うドル売り圧力の上昇
(🇺🇸10年債利回りは4.68%から4.50%まで急低下)
・発表された経済指標が市場予想を下回る
🇺🇸第2四半期GDP確報値(結果:+2.1% 予想:+2.2%)
🇺🇸8月中古住宅販売成約指数(結果:▲7.1% 予想:▲1.0%)
・週末に起きるかもしれない政府機関閉鎖を巡る警戒感の上昇
・月末ロンドンフィッキングも絡んだポジション調整
etc