週報：145円の攻防開始！日銀も為替の値動きを注視。ドル円の年初来高値更新が射程圏内に入る！

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先週のドル円は、先々週からの継続的な下落における戻り売りが入るか、上位足の押し目買いから151円を目指すかを見極める相場でした。結果は、先週の下落を全否定する力強い上昇。ドル円は日足下降トレンドの起点145円のレジスタンスラインに到達しました。

・米長期金利の急上昇。

・8月に大量の米国債が市場に投入される件。

・FRB当局者たちのタカ発言。

主な上記３点がドル円の上昇に大きな材料となりました。

〈先週の週報〉

先週のドル円は141.79円で開始。第１週目の金曜日に発表された🇺🇸７月の雇用統計結果によりドル売り圧力は上昇。第２週目はその流れが引き継がれました。週初の日本市場でもリスク回避の円買い圧力が高まりドル円は週明け早々141.52円を記録しました。

しかし本邦６月の実質賃金低下が発表（結果：▲1.6％　前回：▲0.9％）されると市場は日銀による金融緩和の長期化を観測しました。（円安圧力上昇）

ここからドル円上昇の材料と市場コンセンサスが動いていきます。

・FRB当局者たちのタカ発言

リッチモンド連銀バーキン総裁：「依然としてインフレ率が高すぎる」

サンフランシスコ連銀デイリー総裁：「FRBはインフレに関してまだやるべきことがある」「FRBはコアインフレの抑制に全力で取り組んでいる」「利下げに関する議論には程遠い」

アトランタ連銀ボスティック総裁：「高すぎるインフレを抑制するために仕事に励む」

・重要イベント（CPI等）が通過した後のドル円の底値堅さが確認できた事による強いショートカバー

・米金利が大きく上昇した事に伴うドル買い圧力の上昇

8月に大量の米国債が市場に投入される事が分かり、債券安が米金利を大きく上昇。

➡︎🇺🇸2年債利回りは8/8に記録した4.71％から4.91％へ急上昇。

➡︎🇺🇸10年債利回りは8/10に記録した3.95％から4.19％へ急上昇。

これらによりドル円は週末にかけて週間高値144.99円を記録。6/30以来の高値圏をマークしました。