【週報】先週(8/22 - 8/26)の振り返りと今週(8/29 - 9/2)の戦略
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目次
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先週のドル円のポイント
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先週(8/22 - 8/26)の振り返り
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(週初)
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(週中)
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(週末)
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今週(8/29 - 9/2)の予想
◆先週のドル円のポイント◆
① 先週のドル円、ジャクソンホール会議に向けて135.81円から137.72円のレンジを上下に推移。
② ジャクソンホール会議にて、パウエル議長は物価安定を重視する姿勢を強調。ドル買いと思える発言に為替は大きく反応しドル円上昇。
③ 欧州経済圏の不安定が続く事でユーロドルはパリティ割れ。一時0.9901まで下落する。
④ 引き続きドル円上昇をメインシナリオとする。
◆先週(8/22 - 8/26)の振り返り◆
先週のドル円は、週初に136.88円で寄り付いた後、翌日(8/23)にかけて、週間高値137.72円を記録。約1ヵ月ぶり高値圏突入になります。
しかし同日の海外時間に、週間安値135.81円まで急落。ジャクソンホール会議後の金曜日には137.50円前後まで持ち直しました。
先週の動きを各要素から詳しく見て、今週の動向予想に活かしましょう!
各項目ごとに時系列順で要因を箇条書きしております。下記マークを文初に付けています。
📈:上昇要因マーク 📉:下降要因マーク 📈📉:レンジ相場の形成要因マーク
初:週初の出来事 中:週中の出来事 末:週後半から週末にかけて出来事
(例)〈初📉〉・・・週初の下落要因
◆週初 - ドル円上昇の要因◆
🇯🇵日本の要因
目立った動きなし
🇪🇺欧州側の要因
✅〈初📈〉ドイツ連銀ナーゲル総裁の悲観的発言
「ドイツのインフレ率が今後数ヵ月で10%を超える可能性がある」「景気後退に突入する可能性が高まっている」
✅〈初📈〉🇷🇺ガスプロム社による「ノルドストリーム1について圧縮機点検を目的に8/31から9/2までガス供給を停止する」との発表
(天然ガス先物価格高騰➡︎欧州圏のインフレ加速懸念上昇)
✅〈初📈〉🇩🇪連銀月報の悲観的見解
「ドイツ経済はリセッションの可能性が高まっている」
🇺🇸米国の要因
目立った動きなし
📊投機勢の要因
✅〈初📈〉7/14に記録したユーロドルの直近安値0.9952ドルを割り込んだことによる仕掛け的なユーロ売り圧力上昇
✅〈初📈〉米金利上昇に伴うドル買い圧力の上昇
✅〈初📈〉ジャクソンホール会議における調整と期待
🗞発表された指標結果による要因
✅〈初📈〉7月シカゴ連銀全米活動指数の良結果
(結果+0.27、予想は▲0.25、前回▲0.19)
✅〈初📈〉先週末金曜日に発表された🇩🇪7月生産者物価指数の伸び率が加速
(1949年の統計開始以来で最大の伸び率を記録➡︎欧州圏のインフレ加速懸念上昇)
💣突発的要因
特になし
◆週中 - ドル円下落の要因◆
🇯🇵日本の要因
目立った動きなし
🇪🇺欧州側の要因
✅〈中📉〉欧州債利回りが急上昇(ドル経由でのユーロ需要上昇)
(複数のECB当局者が9/8の定例理事会で次回の利上げは75bpとする事を希望しているとの観測報道入る)
🇺🇸米国の要因
目立った動きなし
📊投機勢の要因
✅〈中📉〉短期筋の大規模ロスカット
(ドル円のロングポジションが投げ売り)
✅〈中📉〉ロンドンフィキシングによるユーロ買い圧力の上昇
🗞発表された指標結果による要因
✅〈中📉〉🇺🇸経済指標の市場予想を下回る悪結果 ➡︎ 米長期金利が急低下へ
🇺🇸8月製造業PMI速報値(結果:51.3 予想:52.0 前回:52.2)
🇺🇸8月サービス業PMI速報値(結果:44.1 予想:49.2 前回:47.3)
🇺🇸7月新築住宅販売件数(結果:51.1万件 予想:57.5万件 前回:59.0万件)
🇺🇸8月リッチモンド連銀製造業指数(結果:▲8 予想:▲4 前回:0)
✅〈中📉〉ユーロ圏8月の総合PMI速報値が予想を上回る➡︎ユーロ需要一時的に回復(ドル経由)
(結果:49.2 予想:49.0 前回:49.9)
💣突発的要因
✅〈中📉〉🇺🇸経済指標の市場予想を下回る悪結果により米長期金利が急低下する
✅〈中📉〉対オフショア人民元経由によるドル売り圧力の上昇
◆週末 - ドル円上昇の要因◆
🇯🇵日本の要因
特になし
🇪🇺欧州側の要因
特になし
🇺🇸米国の要因
✅〈末📈〉FRB当局者の相次ぐタカ派発言
ミネアポリス連銀カシュカリ総裁:「最も懸念すべきはFRBや市場が基調的なインフレ圧力の強さを過小評価していること」「インフレを克服するためには自身が想定しているよりもさらに積極的な利上げが必要」
アトランタ連銀ボスティック総裁:「年内にまだ利上げ余地がある」「インフレがピークアウトしたと判断するのは時期尚早」
フィラデルフィア連銀ハーカー総裁:「金利を上げてからすぐに下げるというスタンスではない」「FRBは年末までに金利を制限的な水準まで引き上げる必要」
カンザスシティ連銀ジョージ総裁:「4%以上の金利を維持することは問題外ではない」「インフレが低下しているという証拠が出るまで利上げを行うべき」「利上げ余地はもっとある」
セントルイス連銀ブラード総裁:「利上げ局面は長引く必要があるかもしれない」
パウエル議長:「物価を安定させるためには、金融引き締め政策を一定期間維持することが必要」「歴史は早急過ぎる政策緩和を強く戒めている」
📊投機勢の要因
✅〈末📈〉ジャクソンホール会議を控えた🇪🇺欧州勢による短期筋のショートカバー
(ドル高の巻き戻し)
🗞発表された指標結果による要因
✅〈末📈〉🇺🇸経済指標の市場予想を上回る良結果
🇺🇸7月耐久財受注の航空機を除く非国防資本財=コア資本財(結果:0.4% 予想:0.3% 前回:0.9%)
🇺🇸4ー6月期のGDP価格指数(結果:+8.9% 予想:+8.7% ※前期比)
🇺🇸4ー6月期実質GDP改定値(結果:▲0.6% 予想:▲0.7% ※前期比年率)
🇺🇸新規失業保険申請件数(結果:24.3万件 予想:25.2万件)
🇺🇸8月ミシガン大消費者信頼感指数確報値(結果:58.2 予想:55.2 前回:55.1)
💣突発的要因
✅〈末📈〉上記を背景としたドル買い再開の圧力上昇