FOMC後の感想と投資方針の軌道修正(米国株・FX)

今月の15、16両日に🇺🇸はFOMC(米連邦公開市場委員会)を終えました。FOMCはアメリカの金利を決めるとても大事な定例会合です。今回の会合でアメリカは3つの重要事項を発表しました。これにより今後の投資方針やFX戦略を少し軌道修正したので、読者の皆さんと情報共有できたらと思います!皆さんの参考になれば幸いです!
YS@Investor and Trader 2021.06.20
誰でも

読者の皆さん、こんにちは!

今月の15、16両日に開催されたFOMCでアメリカは重要事項を3つ発表しました。

  • テーパリングの議論を始めても良い段階に入った事。

  • 2023年末までに2回の利上げを見込んでいる事。

  • 現在のインフレは一時的なものである事。

これら3つが何を表すのか。またこの発表から自分の投資戦略、FX戦略を少し軌道修正しました。あくまでも個人的見解ですので、1つの参考資料として読んで頂けると幸いです!それではよろしくお願いします。

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テーパリングって何をするの?

テーパリングとは簡単に言うと出口戦略です。政府が行った援助を止めていく行為の事を言います。

コロナによる感染拡大でアメリカは人の流通が止まりました。これによりサービス業、飲食業、小売業は大きな打撃を受け、街は失業者で溢れました。アメリカはリーマンショックの二の舞を踏まない為、失業手当や給付金を手厚くするなど、何とか経済を回転させようと奮闘しました。

失業手当や給付金を手厚くする方法として、まず連邦政府が大量に国債を刷ります。その国債を中央銀行(FRB)が買い取ります。(他にも債券を買ってますが、簡略化のため割愛します。)連邦政府は国債をFRBに売る事で大量のドルを得る事ができます。これが失業手当や給付金の原子となります。

民間市場にばら撒かれた大量のドルは失業者の生命線を繋ぎ、企業の倒産を防ぎました。結果、アメリカ経済は1年も経たない内に株価を回復させ、短時間で経済を再起動させました。当時のアメリカの動きを見て、流石だなと感心したのを覚えてます。

この連邦政府の刷った国債を購入する事を縮小する事。これがテーパリングです。

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テーパリングってどんな影響があるの?

テーパリングが実施されれば、現在のように中央銀行が国債などの大規模な買い入れを実施しなくなるため、株価や国債に大きな影響を与えます。

FRBがテーパリングを行うと長期金利が上昇します。これはFRBが国債の買い入れ量を下げる事で起こる現象です。

【国債が買われなくなると、金利が上がる理由はこちら↓】

金利が上昇すると、銀行の借入金利が上昇し、民間企業は資金調達に対し消極的になり、経済活動が抑制し始めます。

そうなると、どの企業の業績も低迷する傾向にあります。

この事態を予測し、テーパリングの話になると先行して株価が下がるんです!

またテーパリングより金利が上がるとリスクの低い債券投資の魅力が増すため、株式市場から資金が債券市場へ流出し始めます。

これがテーパリングによる影響です。

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テーパリングはいつ?2023年までに2回の利上げ?YSの感想💡

あくまで個人的見解ですが、テーパリングは雇用が完全に回復するまでパウエル議長は実行しない、いや出来ないと考えてます。そうなると重要になる指標は雇用統計と米新規失業保険申請件数です。

8月に行われるジャクソンホール会議(世界の金融に携わる人間と今後の金融経済を話そう会議)までにテーパリングをスタートするのは個人的には考えにくいです。ただ失業保険申請数もなだらかに下落傾向(6月は少し増えましたが...)最後のキーを握るのは雇用統計と考えます!おそらく2022年の年初辺りからテーパリングと利上げを一気に実行するんじゃないかなと考えてます。

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YSの新投資方針&投機方針💡

|投資方針(米国株投資)

大まかな投資スタンスは変わりませんが、各セッションの保有率を変えました!

投資スタンスは前回の記事を参照下さい。

現金保有率を50%から30%に変更。20%の資金はGAFAMに投資しました。特にEPSが高かった$FB$GOOGは強めに投資をしました。

なぜGAFAMかと言うと、4月末の決算で好成績を叩き出したのに、地合いの悪さから株価の伸びが小さかったからです。テーパリング懸念はあるものの、雇用がまだ不安定であるため、いくらテーパリング懸念だと言っても、投資筋が早々に資金を債券市場に投げるとは考られず、かと言ってダウ工業株銘柄に資金が流れていくかと言われれば、既に株価に織り込んでいて、株価がここから更に上がるかと言われれば、正直微量だと考える。それならば、好決算でありながら、地合いの悪さが故に株価を下げてしまった銘柄であり、時価総額が米国トップクラスであるGAFAMに投じる方がお金が増えると考えた為です。

(僕は個別株を購入しましたが、個別株が怖いと言う方はハイテク銘柄で有りながら、生活のインフラに成りつつある会社の銘柄が集まったETF(QQQなど)購入は個人的におすすめです。)

状況を見ながらですが、このまま今年の12月までゆっくり様子を見ようと考えてます!

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|投機方針(FX)

ドル/円を中心に数字を取っていこうと考えます。

貿易収支の赤字が継続してる事から、貿易相手国の通貨価値の上昇が見込めるので、短期で貿易相手国の数字を狙っていこうと考えます!(カナダ、メキシコ)

前回の記事より、ドル円は109.70を上抜け、上昇トレンドに乗りました。この流れはおそらく続くと思われます。個人的には上昇トレンド(青色の帯の下のライン)にチャートがタッチすればロング。そのまま保有で良いと考えます。ドル円においては、テーパリングまたは利上げが実行されるまで大きな流れは変わらないと思うので、このまま上昇トレンドを緩やかに上昇していくのではと考えてます。

(前回記事)

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さいごに

有料読者の皆さん、今回の記事はいかがでしたか?少し難しい。分かりにくいと言う内容も合ったと思います。

一度ZOOMを使って、オンライン座談会などを開催しようかなと考えてるのですが、ご興味のほど、いかがでしょう?

またご意見あればこのニュースレターに返信する形でもらえればと思います!

非常に難しい相場が続いてますが、少しずつ知識を吸収していくと、その経験が武器になり、銭に変わります。皆さんと共に奮闘していきたいと考えてます!

それではまた来週👋

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