そもそもテーパリングって何?テーパリングをする事で何が起きるの?|読者と育む投資の教養#1

*この記事は投資初心者用の記事になります!*
投資レベル:★☆☆☆☆
YS@Investor and Trader 2021.08.05
誰でも

読者の皆さん、こんにちわ!今回から有料読者の方と一緒に記事を作って、その内容を公開しよう!という活動を始めました!今回はテーパリングについてです!

8月26〜28日にかけて、ワイオミング州ジャクソンホールにて年次経済シンポジウム(通称:ジャクソンホール会議)が開催されます。

 この会議は主要国の中央銀行幹部や政策立案担当者、経済学者などが参加し、世界経済が直面する重要な経済問題について議論されるシンポジウムです。その歴史は古く、1978年から毎年開催されてます!

先日、ロイターより参加者の一人であるFRBパウエル議長がジャクソンホール会議の講演内容を話さないという記事が出ました。

世界中でデルタ株によるコロナ第3波が囁かれる中、パウエル議長によるテーパリングの実施宣言もあるのでは?とSNS界隈は予想が絶えない状態です。

そこで今日は、そんな話題を生んでいるテーパリングについて一緒に勉強していこうと思います!それではいきましょう!

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テーパリングを知る前に......

テーパリングの話を進める前に、今現在の経済の状況を一緒に確認してみましょう!

2019年12月に中国の湖北省武漢市で新型感染症(コロナウイルス)の感染者が発見されました。そこから4ヶ月たらずで、コロナウイルスは世界各国に感染を強め、第三次産業(サービス業や飲食業、旅行業など)を中心とした人の流通が止まり、経済危機(コロナショック)が発生しました。

経済の停止は多くの人から雇用を奪いました。その結果、各国の国力はどんどん弱小化していきました。最悪のケースを避けるために、各国政府は冷め切った景気をV字回復させる前段階として金融緩和を行いました。

ここでの金融緩和とは、言うなれば畑にタネを巻く前の土作りの様なもの。景気上昇を抑える為に行っていた政策を全部無しにしてしまいます。

土が出来上がったら、次に政府は量的緩和を行います!これは、言うならば種まきと水撒き。大量の金を金融市場にばら撒く事で民間市場に潤いを与えます!

潤いを与えられた民間市場は消費が活発になります!そうなる事で企業業績はV字回復します。その結果、株価は大きく上昇することになるのです。

👇豆知識👇

(有料記事):こちらにYSが纏めた詳しい説明と見解を書きました!

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テーパリングって何?何故しないといけないの?

量的緩和によって、企業は資金調達が容易となり、経済はどんどん活性化していきますが、ここには問題があります。インフレ率の過剰な上昇です。これを防ぐために、テーパリングは行わないとダメなんです!!

インフレ率が過剰に上昇(物価の価格がみるみる上がって行く事)するのは、貨幣の価値が下がる事により発生します。

インフレとは、需要と供給のバランスによって成り立っていますが、基本的には需要が高い事で発生します。消費や投資の拡大には多量の金(貨幣)が必要になります。その大元を政府が大義名分と称して、大量に民間市場にばら撒きました。貨幣は一定のバランスの元、価値を維持しております。貨幣を多く発行した場合、供給量が増えるので貨幣価値は下がります。これが過度なインフレを生んでしまい、バブル相場を発生させてしまうんです。バブル相場は時間と共に拡大する傾向があります。そうなると簡単には止められません。バブル相場の拡大を防ぐ為にテーパリングは存在するんです!

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テーパリングを行うか行わないかのセリ側で発生するテーパータントラム

2012年6月。アメリカのムーディーズがスペイン国債の格付けを3段階引き下げて発表(A3からBaa3へ)

これがきっかけでスペイン国債は大暴落しスペイン経済危機が起こった。

この時も金融緩和並びに量的緩和が世界中で行われた。経済が回復傾向にある最中、当時のFRB議長バーナンキさんは、テーパリングを行うかどうかのパフォーマンスを派手にやってしまった。これが金融市場に大きな影響を与えてしまいました。

(この現象は後にテーパータントラムと呼ばれるようになりました。)

テーパリングは、長い目で見ると金融市場にとって景気を維持させる為に必要不可欠な事ですが、そのカードを切るタイミングや実行のタイミング、実行前の主要人物の素振りで大きく相場を荒れさせてしまうのです。

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市場が良くなるのを事を確認してからテーパリングは始まる!

2021年6月当時の雇用統計の実績を見ると、非農業部門の雇用者数は85万人増加したが、コロナ前に比べ、まだ676万人近くの雇用は回復していない状態でした。当時の失業率も5.9%と前月よりも0.1%悪化。失業者数は16万8000人増加しているが、就業者数は1万8000人減少している状態でした。

まぁ6月といえば、まだ州政府の失業給付金が供給されてた頃ですから無理もありませんね。

7月から随時給付金が廃止された事で、国民も労働に前向きです!

求人件数(下図)を見ると、新たに雇用された労働者はコロナ前の件数を上回ってますね!テーパリングはリーチですかね?

ジャクソンホール会議でパウエル議長がどう発言するか分かりませんが、テーパーたんトラムになる事も加味して、相場を見ていけたらと思います!!

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最後に👍

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