ドル円市場は、米金融引き締めに伴う米経済の下振れ懸念から脱却できるか?
ご挨拶
読者の皆様、こんにちわ。
昨日より「YSの為替羅針盤」の情報発信形態を大きく変更致しました。
詳しくは下記の内容をご参考頂けますと幸いです。
今後とも、「YSの為替羅針盤」をよろしくお願い致します!
目次
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〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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本日のドル円相場の予想
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YSの勝手な思考コーナー
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今日のチェック項目
◆〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント◆
〇バイデン大統領が前大統領(トランプ氏)が課した対中関税引き下げを示唆。リスク選好の回復トレンドが生まれ、ドル円は東京時間引け後に127円台後半まで持ち直す
〇ラガルド総裁によるタカ派発言によりユーロの需要高まる
〇FRBの過度な利上げ期待が後退した事が、今後株価の下支えとなるか?
〇日足以上の長期足にて、ドル円再び強い買いシグナルが戻る
◆昨日のチェック項目◆
週明けより特になし。
◆昨日のドル円相場の特徴◆
週明け23日(月)のドル円も先週同様、方向性が定まらない展開となりました。
東京時間寄り付き前、ドル円はこの日の高値128.06円まで上値するも、
・先週の🇺🇸経済指標の冴えない結果より浮上したリセッションへの警戒。
・ドル円が高値を目指さなくなった事による本邦企業によるドル売り圧力の増加
(実需的観点)
・短期筋の円ショート解消によるロスカット
(投機的観点)
これらが材料となり、ドル円は東京時間の午前中に、この日の安値127.15円を記録しました。
しかし、東京時間午後に、バイデン米大統領による「対中関税の引き下げを検討している」との発言が注目を集めます。
これらを背景に株式市場が堅調に推移。リスク選好の円売り圧力が増加しました。
ロンドン時間に入ると、欧州市場が比較的堅調に推移しました。
Bloomberg 世界の株式指数より抜粋
またラガルド総裁によるタカ派発言により、欧州債利回りが急上昇。ユーロの需要が高まりました。
「金融政策は正常化に向かっている」
「第3四半期末までにマイナス金利脱却の可能性大」
ドルからユーロへの需要移動も相まって、ドル円は下落基調。しかしNY時間が近づくにつれて再び上昇。米長期金利が堅調な推移を見せたことによる下支えがあったものと推測します。
執筆中の現在、ドル円は127.70円近辺を下図のレンジ幅内で推移しております。
◆本日のドル円相場の予想◆
ドル円は直近最安値である127.03円から反発に転じ、昨日は128円まで持ち直す動きを見せました。