【週報】今週(5/23 - 5/27)の振り返りと来週(5/30 - 6/3)の予想と戦略

ドル円相場を軸に先週起こった出来事や今押さえておくべきポイント。来週のチェックポイントをまとめた週報をお届け!
YS@Investor and Trader 2022.05.29
誰でも

ご挨拶

読者の皆様、こんにちわ。

「YSの為替羅針盤」の情報発信形態を大きく変更致しました。

詳しくは下記の内容をご参考頂けますと幸いです。

今後とも、「YSの為替羅針盤」をよろしくお願い致します!

***

目次

  • 今週と来週のドル円のポイント

  • 今週(5/23 - 5/27)の考察

  • 来週(5/30 - 6/3)の予想

***

◯今週と来週のドル円のポイント◯

〇🇺🇸バイデン大統領により、対中関税(前🇺🇸大統領トランプ氏の行った政策)の引き下げを検討するとの発言が好感されドル円128.09円まで上昇。

〇その後、🇺🇸経済指標の不甲斐ない結果が連発。米金利が低下。ECB当局者が利上げによるタカ派発言が続いたことによりユーロ需要上昇。ドル売り円買いの強い圧力により、ドル円は126.36円まで急落。

〇週末にかけてドル円は下値を探る様な展開が続く。🇺🇸は米中の関係改善を期待に127円を中値に強いレンジ相場を形成。

〇テクニカル面では、ドル円の地合いに変化到来。長期足では買いシグナルは継続するも、短期足は悪化が続く。

〇ファンダメンタル面では、🇺🇸マーケットのメインテーマが状況に応じて錯綜。「🇺🇸リセッション懸念によるリスク回避の円買い需要の拡大」「日米名目金利の乖離による段階的なドル買い需要の拡大」

***

◯今週(5/23 - 5/27)の考察◯

今週のドル円は、週初127.90円で始まり、週中に128.09円まで上昇するも、週後半から週末にかけて127円を中値に価格が上下する展開を見せました。

今週の動きを細かく見てみましょう!

【週初】

127.90円で始まったドル円は、リセッションへの警戒懸念から乱高下が目立つものの、24日は週間高値128.09円を記録しました。

(以下要因)

・🇺🇸バイデン大統領の米中関係緩和を促す発言

日米首脳の共同記者会見にて「対中関税の引き下げを検討している」と発言。

制裁関税の引き下げにより、米中対立を緩和させ、世界経済に影響を与え、自国のインフレ対策に繋げる公算。ドル円上昇要素となる。

・バイデン大統領の発言による株式市場の堅調推移

(リスク選好の円売り圧力増加)

・米金利上昇に伴うドル買い圧力の増加

【週中】

週初に記録した高値128.09円を皮切りに、ドル円は伸び悩む場面が多くなりました。結果、週初から週中にかけてドル円は大きく値を下げ、週間安値126.36円を記録しました。4/18以来の約1ヵ月ぶりの安値圏に突入です。

下落の要因としては、

・🇺🇸経済指標の不甲斐ない結果

  🇺🇸5月製造業・非製造業PMI速報値

   5月製造業PMI   速報値57.5(予57.8、4月59.2)

   5月サービス業PMI 速報値53.5(予55.5.4月55.6)

   5月総合PMI    速報値53.8(4月56.0)

  🇺🇸5月リッチモンド連銀製造業指数

   結果-9.0(予想の11.0)

NY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数に続いて悪結果。これにより、アメリカの製造業の心臓部は軒並み大ダメージを受けてる状態がマーケットに織り込まれる。

5月NY連銀景況指数 結果:-11.6 予想:15.1 前回:24.6
5月フィラデルフィア連銀景況指数 結果:2.6 予想:15.2 前回:17.6

 🇺🇸4月新築住宅販売件数

  4月59.1万戸(-16.6%、予75万戸)

・米金利低下に伴うドル売り圧力増加

・ドル売り円買いの圧力増加

売りが一巡すると、ドル円は再び127円に向かって上昇を始めます。

その要因としては以下の項目が考えられます。

・ゴトー日による実需のドル買い・円売り

・ECB当局者によるタカ派発言の連呼 ➡︎ ECBによる早期利上げ観測 ➡︎ ユーロ買い圧力増加

(ECBラガルド総裁:「金融政策は正常化に向かっている」「第3四半期末までにマイナス金利脱却の可能性大」)

(🇦🇹中銀ホルツマン総裁:「7月会合で50bpの利上げが適切かもしれない」)

(🇱🇻中銀カザース総裁:「ECBは50bpの利上げを排除すべきではない」)

・FRBブレイナード副議長のタカ派発言

(「FRBは高すぎるインフレ率の抑制に向けて金融引き締めにしっかりと取り組んでいく」)

・🇺🇸の主要株価指数が持ち直す

(リスク選好の円売りが再開)

・FOMC議事要旨(5/3ー5/4開催分)発表によるFRBのタカ派スタンス

(6月・7月の会合で各々50bpの追加利上げを行うことが適切)

(🇺🇸経済は非常に力強いが、労働市場は極めて厳しい。インフレ率もまだ非常に高い状態という点で全員一致)

(🇷🇺・🇺🇦ヘッドラインや🇨🇳の新型コロナウイルス感染拡大の影響でインフレリスクは上向き)

(インフレがピークに達したと確信するには時期尚早)

【週末】

週末にかけて、ドル円は127円を中値に徐々にレンジ相場の幅を狭めていきました。

まるで直近の底値を確かめる様な動きを見せます。

大きな下げの要因としては、

・🇯🇵黒田総裁の衆院予算委員会での発言

「金融市場の安定を確保しながら出口戦略を適切に遂行するのは十分可能だ」との発言が円買いを呼ぶ➡︎投機筋のドル円ショートポジションの増大

上昇要因としては、

・🇺🇸ブリンケン国務長官の中国との米中関係の緩和を促す発言

「中国との冷戦を望んでいない」➡︎米中関係の改善期待➡︎🇺🇸リセッション懸念が緩和➡︎ドル円上昇

・🇺🇸4月PCEデフレータが予想を上回る結果に

(結果6.3%、予想6.2%)

以上のことから、ドル円は週末127.10円前後を推移しながら値を閉じました。

***

◯来週(5/30 - 6/3)の予想◯

ドル円は131.36円の高値をトップに下落を続け、今週は126.36円の安値を記録しました。4/18以来の安値圏にいます。

この間にドル円の一目均衡表において、転換線が基準線を下抜けました。これにより強い買いシグナルを示唆する三役好転が日足チャートにて消失しました。

テクニカル的に見て、今までの強い地合いは無くなり、短期上昇トレンドは崩壊。悪化を印象付ける様なチャートの形状となっております。

しかし週足以上のチャートでは、まだ強い買いシグナルが継続しています。

以上のことからテクニカル的に見ると、

現在の下落は、中長期の上昇トレンドにおいては、一時的なポジション調整。🇷🇺🇺🇦戦争を皮切りに生成された短期の上昇トレンドは、下落トレンドへと転換中と考えます。

(詳細は日報、ディスコードにて詳しく掲載させて頂いてます!)

ファンダメンタル的には、2つのメインテーマがマーケット状況に合わせて優先度を競ってる状況にあると推測します。

(2つのメインテーマの詳細)

「米経済の下振れ懸念」がメインテーマになる場合

ファンダメンタル的にも、変化が起きてます。

・日米名目金利差によるドル買い円売り需要崩壊

(米金融引き締めに伴う過剰流動性相場逆流への警戒感が市場を凌駕)

(リスク回避の円買いが有事のドル買いを上回る場面多々)

・米経済指標悪化による🇺🇸リセッション入りへの警戒増

(米金利低下に伴いドル売り円買いへシフト)

・経済衰退後も続くFRBのタカ派懸念

(景気関連指標が冴えない結果であろうと、FRBはインフレが高止まりする限り、米金融引き締めスタンスは変わらない事からリスクヘッジの為に円買い圧力が増加)

「日米名目金利差によるドル需要」がメインテーマになる場合

・FRBによるタカ派姿勢の継続

・日銀によるハト派姿勢の継続

・上記による日米金融政策の方向性の違いより発生する日米名目金利差によるドル買い円売り

・原油高に伴う本邦貿易赤字の拡大懸念

(構造的な円売り圧力の増加)

来週は、ISM製造業景況指数、ISM非製造業景況指数、5月ADP雇用統計、5月雇用統計と非常に重要な指標発表のオンパレードです。

FRB当局者の動きとしては、

ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の発言、クリーブランド連銀メスター総裁の発言が行われる事が現状で分かっています。

上記で示したとおり、現在、マーケット状況に応じて市場のメインテーマが移動を繰り返しています。

来週の🇺🇸経済指標が良結果(市場予想を上回る事)だった場合、🇺🇸のリセッション懸念が後退し、ドル買い・円売りに圧力が加わります。また米利上げ打ち止めも良い形で後退する為、ドル円は段階的に上昇していくと思考します。

逆に🇺🇸経済指標が悪い結果(市場予想を下回る事)だった場合、🇺🇸経済のリセッション懸念は更に強まり、長期金利が更に下落。ドル円の安値は更新していくでしょう。

127円を中値とする動きはどの様な形に舵を切るのか、来週のドル円の動きも楽しみです!

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