(2022/4/14)ドル円は20年ぶりの高値126円台へ。BS縮小の折り込みはいつ!?
◇有料化になると何が違うの??◇
こちら👇をご参照ください。このようなコンセプトを展開させて頂いてます。
◆今抑えているポイント◆
〇ドル円、東京時間引け後に約20年ぶり高値126.31円を記録。
〇日銀の第97回信託大会にて黒田総裁のハト派発言。黒田ライン(黒田シーリング)125.86円突破に伴う仕掛け的な円売りが支援材料となる。
〇買い一巡後は、NY時間にかけて125.36円まで反落
〇ドル円、テクニカル的に見て、地合いの強さを決定づけるチャート形状
〇黒田シーリング突破で心理的なレジスタンスが消え、今後のドル買い・円売りに拍車がかかる一因となるか?
◆昨日のチェック項目◆
・米国PPI
結果:1.4% 予想:1.1% 前回:0.8%
本来、PPIの数値が上昇した場合、ドル需要が高まりドル円は上昇するのですが、インフレ率の上昇に嫌気された公算の方が大きかった為、ドル円は戻り売りになったと考えられます。円がドルよりも買われた様子。


卸売物価指数(PPI)とは
米労働省が発表する卸売物価指数(生産者物価指数PPI)とは、個人が購入する商品・サービスの売り手側の価格の変動を指数化したものです。発表対象国の物価動向が分かることにより、景況感やインフレ率、消費動向を予測する材料となります。一般的に、消費者物価指数よりも卸売物価指数の方が景気を反映させることが早いと言われています。数値が上がることで、ドルは買われやすくなります。
◆昨日のドル円相場の特徴◆
13日のドル円は黒田ライン(黒田シーリング)を超える急伸を見せるも、NY時間引けにかけて急反落しました。

以前より、FRBのタカ派姿勢の強まりにより米長期金利が急上昇していることから、ドル需要の圧力が強く、ドル円は上昇トレンドの渦中にあります。
そんな中、昨日、日銀の第97回信託大会にて、黒田総裁は冒頭挨拶で、金融緩和政策の継続姿勢を改めて強調すると発言しました。
欧州時間朝方であるため、欧州勢の買いも相まり、ドル円は黒田ライン(黒田シーリング)として意識されていた125.86円を突破。

東京時間の引け後に約20年ぶりの高値126.31円まで急伸しました。
しかし買い一巡すると、ロンドン時間からNY時間の引けにかけて伸び悩みながら下落する展開となりました。要因としては、
・短期間で急伸したことに伴う反動売りの発生
・鈴木財務相による円安牽制発言
(特に最近の円安の進行を含め、市場の動向や日本経済への影響を緊張感を持って注視したい)
・松野官房長官による円安牽制発言
(円安進行を含め、為替市場の動向を注視。米国等の通貨当局と緊密に意思疎通を図り適切に対応)
・黒田ラインを越えた事で攻めに転じていた短期筋のストップ売り
・米金利低下に伴うドル売り圧力
などが重石となり、NY時間午後に、ドル円はこの日の安値125.36円まで反落しました。
売り一巡後に下げ渋ると、NY時間引けにかけて持ち直す展開も見られましたが、現在の東京時間で昨日の安値を更新する流れを見せてます。
◆本日のドル円相場の予想と戦略◆
ドル円は黒田ラインが位置する125.86円を突破し、一時は126.31円まで急伸しました。約20年ぶり高値圏です。
この記事は無料で続きを読めます
- ◆今日のチェック項目◆
すでに登録された方はこちらからログイン
こんな内容をニュースレターでお届けします。
・過去の記事も読み放題
・毎週届き、いつでも配信停止可
・読みやすいレターデザイン