米10年債利回りが3%突破!ドル需要は増加するが、円需要も増加。ドル円の行先は!?(2022/5/3)
繰り返しのご挨拶
読者の皆様、こんにちわ。
繰り返しになりますが、5月9日より「YSの為替羅針盤」は情報発信の内容や形態を大きく変更致します。
詳しくは下記の内容をご参考頂けますと幸いです。
🚨有料読者の方への提供情報を5/1に再度変更しました!🚨
下記内容を再度更新しておりますので、今一度ご確認の程、よろしくお願い致します!
◆今日抑えておくべきポイント◆
〇ドル円は東京時間に米長期金利の上昇に加え、国内実体経済による実需のドル買いにより、130.47円まで上昇
〇ロンドン時間以降は東京時間に付けた高値を超える事はなく、下落傾向。NY時間に発表された経済指標結果(ISM製造業指数等)は冴えない結果。これによりドル円は130.15円まで下落。
〇連休中のフラッシュクラッシュに要注意
◆昨日のチェック項目◆
・米4月製造業PMI
結果:59.2 予想:59.7 前回:59.7
製造業PMIとは・・・製造業やサービス業の購買担当者を調査対象にした企業の景況感を示す景気指標の1つです。購買担当者に、生産や新規受注、受注残、雇用、価格、購買数量などをアンケート調査し、結果に一定のウエイトを掛けて指数化したものです。製造業の購買担当者は、製品の需要動向や取引先の動向などを見極めて仕入れを行う為、製造業PMIは今後の景気動向を占う「先行指標」と言われています。
・米4月ISM製造業景況指数
結果55.4 予想57.6 前回57.1
ISM製造業景況指数とは・・・米供給管理協会(ISM)が製造業約350社の仕入れ担当者にアンケート調査をする事で導き出される景気転換の先行指標。非常に早い段階で発表される事から、注目度が非常に高い指標の1つです。50%を超えれば景気拡大、下回ると景気後退を意味します。
・米4月ISM支払価格
結果84.6 予想87.4 前回87.1
ISM支払価格とは・・・米供給管理協会 (ISM) が製造PMI を計算する際の基準とする指標の1つです。 受け取った製品やサービスに対して、業界担当者が支払った価格の変化を反映しています。(⚠️一般的にドル相場に直接影響を及ぼすことは少ないです。)
・3月建設支出
結果+0.1% 予想+0.8% 前回+0.5%
建設支出とは・・・米商務省が発表する指標で、着工された住宅、商業施設、公共施設の建設における建設会社の費用の総計を表します。建設支出が上がることで、景気が向上と判断され、ドルは買われやすくなります。 全体的に予測を下回っています。中国ロックダウンが米製造業界にとって短期的な逆風になっている様子。
◆昨日のドル円相場の特徴◆
週明け2日(月)のドル円相場は方向感に迷う展開を見せました。
東京時間の明朝、ドル円はこの日の安値129.62円を記録しました。要因は、日本の長期休暇によるドル円の調整によるものと考えられます。
しかし売りが一巡し、東京時間に入るとドル円は上昇を始めます。
・FOMCを控えた警戒感
(FRBがインフレ抑制方針を明確に決めてくるタカ派姿勢)
・米長期金利の急上昇
(米10年国債利回りは3%突破)
・大型連休を控えた本邦貿易企業による実需のドル買い
これらがが支援材料となり、ロンドン時間の朝方にかけて、ドル円は高値130.49円まで上昇しました。
しかしロンドン時間に突入すると、以下3点を背景に下落傾向に転じます。
・欧州勢によるFOMCを控えた警戒感によるユーロ売り、円買い。
・ロシア・ウクライナを巡るヘッドライン
・ユーロ圏の経済指標の冴えない結果
NY時間に入っても流れは変わりません。
・米4月ISM製造業景況指数の冴えない結果
(結果55.4、予想57.6)
・株式市場の軟調な推移
(ダウ平均株価が一時500ドル超まで下落したことによるリスク回避の円買い圧力が増加)
(NY時間引けにかけてダウ平均株価はプラス圏まで戻すも株式市場の不安定は続く)
これらを背景にドル円は方向性が見えない動きが続いています。
◆本日のドル円相場の予想と戦略◆
ドル円は心理的節目である130円前後で方向性が見えない動きが続いています。