【週報】今週(5/16 - 5/20)の振り返りと来週(5/23 - 5/27)の予想と戦略

ドル円相場を軸に先週起こった出来事や今押さえておくべきポイント。来週のチェックポイントをまとめた週報をお届け!
YS@Investor and Trader 2022.05.22
誰でも

読者の皆様、こんにちわ。

「YSの為替羅針盤」では、為替(主にドル円中心)を軸とした世界経済の話やFXに関係する豆知識や小技を発信しております!詳しくは下記内容をご参考下さい。

今後とも、「YSの為替羅針盤」をよろしくお願い致します。

***

目次

  • 今週と来週のドル円のポイント

  • 今週(5/16 - 5/20)の考察

  • 来週(5/23 - 5/27)の予想

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◯今週と来週のドル円のポイント◯

〇中国上海市の感染抑制報道により中国株並びに香港株が反発。経済を巡る過度な悲観論が後退した事を皮切りにドル円は週前半に129.79円まで上昇。

〇週中にパウエル議長はじめ、FRB当局者によるパウエル議長への協調発言相次ぐ。

〇週後半、🇺🇸小売り大手(ウォルマート、ターゲット)の不甲斐ない決算結果を皮切りに🇺🇸株が急反落。米長期金利も急降下。それに連れられドル円も急落。週の安値127.04円を記録する。

〇週末にかけてFRB当局者による🇺🇸リセッション懸念を後退させる強い発言あり。ECB関係者もタカ派発言相次ぐ。ドル円は127円中値から128円前半にかけてボックス相場を形成。

***

◯今週(5/16 - 5/20)の考察◯

今週のドル円は、週初から黒田総裁の円安牽制発言や中国ロックダウンによる経済悲観が後退(中国上海市で隔離地域外における新型コロナウイルス新規感染者数が3日連続でゼロ)したことでドル円は上昇するも、直ぐにボックス相場を形成。週後半には心理的節目である127.00円に差し掛かる場面も見られました。

今週の動きを細かく見てみましょう!

【週初】

週初、ドル円は比較的高値を更新する動きが目立ち、5/17には週間高値129.79円を記録しました。(要因は以下と考察します。)

・黒田総裁の円安牽制発言

・中国ロックダウンによる経済悲観が後退

(中国上海市で隔離地域外における新型コロナウイルス新規感染者数が3日連続でゼロ)

・本邦輸入企業による実需のドル買い・円売り

・米金利上昇に伴うドル買い圧力の増加

・🇺🇸経済指標の良好な結果

(🇺🇸4月小売売上高、🇺🇸4月鉱工業生産共に良好)

【週中】

週初のドル円の上昇も、ドルの買いが一巡後に伸び悩む展開となり、その後、いくつかの要素が絡み合う事でドル円は大きく下落しました。

・パウエル議長によるタカ派発言

(「必要ならばFRBはさらに積極的な行動を検討する必要がある」)

・過剰な流動性相場だった事による逆流懸念

(連日の株式市場の急落により市場心理が悪化➡︎リスク回避の円買い圧力が増加)

・🇺🇸4月の住宅着工件数が冴えない結果

(前月比0.2%減の172.4万戸(2カ月連続減少)市場予想下回りました。着工、許可件数ともに戸建て住宅に減速の兆し)

・🇺🇸小売大手のウォルマート、ターゲットの決算が不甲斐ない状況。

・米金利低下に伴うドル売り圧力

(🇺🇸債の買い需要が上昇➡︎🇺🇸10年債利回りが3.01%から2.77%まで急低下)

・🇺🇸5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数の冴えない結果

(NY連銀製造業景況指数も冴えない結果)

・🇺🇸4月景気先行指標総合指数のマイナス転落

これらの要因により、米国経済のリセッション入り懸念が高まり、週中から週後半にかけて、ドル円は約3週間ぶりの安値127.03円を記録しました。

【週末】

下がり続けたドル円ですが、心理的節目である127.00円をバックに下げ渋りを見せると、ドル円はボックス相場を形成していきます。

FRB当局者の発言(セントルイス連銀のブラード総裁「スタグフレーションはシナリオとしてあり得ない」)も相まる事でドル円は127.60円 - 128.20円に強いボックス相場が形成されました。ドル円は底硬めのステージに入りました。

***

◯来週(5/23 - 5/27)の予想◯

ドル円は約20年ぶり高値131.36円を皮切りに127.03円まで下落する急落劇を見せました。

テクニカル的に見て、ドル円のチャートは地合いの悪化を印象づける形状に、成り始めているのかなと感じます。

一目均衡表においては、日足以上の長期足において、遅行スパンが価格帯にタッチしそうです。(転換線と基準線もクロス目前)

(短期上昇トレンドは終了し、短期下落トレンドが形成され始めるのではないかと考えます。)

ファンダメンタル的にも、変化が起きてます。

・日米名目金利差によるドル買い円売り需要崩壊

(米金融引き締めに伴う過剰流動性相場逆流への警戒感が市場を凌駕)

(リスク回避の円買いが有事のドル買いを上回る場面多々)

・米経済指標悪化による🇺🇸リセッション入りへの警戒増

(米金利低下に伴いドル売り円買いへシフト)

・経済衰退後も続くFRBのタカ派懸念

(景気関連指標が冴えない結果であろうと、FRBはインフレが高止まりする限り、米金融引き締めスタンスは変わらない事からリスクヘッジの為に円買い圧力が増加)

以上により、短期的な下落リスクに留意する相場観であると想定します。

来週も経済指標の発表とFRB当局者の発言があります。またFOMC議事要旨も予定されています。

経済指標は、5/24の🇺🇸4月新築住宅販売件数に加え、5/26の米第1四半期GDP改定値、5/27には4月PCEデフレータが発表されます。

🇺🇸経済指標が市場予想を上回る場合、

🇺🇸経済を巡る過度な悲観論が後退➡︎米インフレ懸念が高まる➡︎🇺🇸株の上昇並びに🇺🇸金利の上昇が相まる事で、ドル円は上昇圧力が加わるのではないかと考えます。

しかし一方で市場予想を下回る場合、

インフレがピークアウトを迎えたとの思惑から米金利が低下し、ドル円は下落してくのではと考えます。

FRB当局者の発言は、

アトランタ連銀のボスティック総裁とカンザスシティ連銀のジョージ総裁が控えています。彼らの発言と金利の動きに注目ですね。

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