【週報】先週(9/5 - 9/9)の振り返りと今週(9/12 - 9/16)の戦略
読者の皆様、こんにちわ。
「YSの為替羅針盤」 では、世界のマーケットニュースを追いながら、為替(主にドル円)の動向を分かりやすく伝えております。
有料版では、日々の為替情報を伝える有料ニュースレターだけでなく、限定のチャットコミュニティを Discord で運営しております。時間単位でトレード進捗を伝えたり、質問にお答えしたりしています。
ディスコードの情報が最もホットな内容となります。
是非とも有料読者の方は、ご参加ください!

ディスコード内の様子
目次
-
先週のドル円のポイント
-
先週(9/5 - 9/9)の振り返り
-
週初〜週中 2日でドル円は4円近く上昇した要因
-
週中〜週末 ドル円急落要因
-
今週(9/12 - 9/16)の予想
◆先週のドル円のポイント◆
❶ 週初の安値140.08円からから週中にかけて週間高値144.99円を記録、2日で4円超の上昇。
❷ 直近レジスタンスライン140.80円を上抜けた事で投機筋が一気に注目。🇺🇸経済指標の好評価とFRB当局者のドル高・円安容認姿勢がドル円の下値を押し上げていった。
❸ 週中から週末にかけてドル円は一時141.51円まで急落。
❹ 急ピッチなドル高・円安の反動。日銀当局者の円安けん制発言にロング勢のポジション解消が集中。
❺ 欧州はエネルギー危機によるスタグフレーション懸念が晴れない状況。ECBは利上げに強気。欧州経済の先行き不安高まる。
◆先週(9/5 - 9/9)の振り返り◆
先週のドル円は、週初早々に週間安値140.08円を記録しました。しかしそこから大きく反発。週央にかけて144.99円まで急上昇しました。
しかし心理的節目である145円の突破に失敗すると141.51円まで急落。ショートカバーによりドル円は持ち直し、142円中値で終えました。

先週の動きを各要素から詳しく見て、今週の動向予想に活かしましょう!
各項目ごとに時系列順で要因を箇条書きしております。下記マークを文初に付けています。
📈:上昇要因マーク 📉:下降要因マーク 📈📉:レンジ要因マーク
◆週初〜週中 2日でドル円は4円近く上昇した要因◆
🇯🇵日本の要因
✅〈ドル📈円📉〉🇯🇵金融当局者による円安牽制発言(全く意味を成さなかった発言)
松野官房長官:「円安牽制が入るも為替介入観測を高めるには至らず。」「水際対策見直し、円安メリットを生かせると想定している」
鈴木財務相:「何とかしなければならない。」
🇪🇺欧州側の要因
✅〈ユーロ📉〉🇷🇺ガスプロム社によるノルドストリーム1の無期限停止発表
ノードストリーム1が度々停止する事で、欧州のエネルギー価格(主に天然ガスの価格)が高騰。ユーロ圏におけるエネルギー危機の警戒感が再び注目を集める。
🇺🇸米国の要因
✅〈ドル📈〉リッチモンド連銀バーキン総裁のタカ派発言
「インフレが収まりつつあると確信するまで高金利を維持する必要がある」
📊投機勢の要因
✅〈ドル📈円📉〉先週末金曜日に記録した直近の高値140.80円(レジスタンスライン)を突破した事に伴う仕掛け的なドル買い・円売り
✅〈ユーロ📉ドル📈〉ユーロドルでの直近安値0.9901ドルを割り込んだことによる仕掛け的なユーロ売り・ドル買い
🗞発表された指標結果による要因
✅〈ドル📈〉🇺🇸8月のISM非製造業景況指数が好結果
(結果:56.9 予想:55.1 前回:56.7)
✅〈ユーロ📉ドル📈〉ドイツ7月製造業受注の冴えない結果
(結果:▲13.6% 予想:▲13.4% 前回:▲9.0% ※前年比)
💣突発的要因
✅〈ドル📈〉🇺🇸金利上昇に伴うドル買い圧力の上昇
(🇺🇸10年債利回りは3.36%まで上昇)

✅〈ユーロ📉ドル📈〉🇩🇪10年債利回り低下に伴うユーロ売り圧力の上昇

◆週中〜週末 ドル円急落要因◆
🇯🇵日本の要因
✅〈ドル📉円📈📉〉財務省・日銀・金融庁による3者会合実施
(円安牽制強化によりロングポジション解消が集中)
✅〈ドル📉円📈〉黒田総裁の円安牽制発言
「為替相場が1日に2円も3円も動くのは急激な変化」「為替市場の動向を今後とも注視する」
🇪🇺欧州側の要因
✅〈ユーロ📈ドル📉円📉〉プーチン大統領による楽観発言
「ノルドストリームはタービンがあれば明日にでも供給再開が可能」➡︎天然ガス価格が急落した事で欧州エネルギー危機が一時後退
✅〈ユーロ📈ドル📉円📉〉ECB理事会での75bp利上げ決定
(2022年から2024年までのインフレ見通しが上方修正)
(声明文では「今後数回の会合で、さらに金利を引き上げることを想定している」との見解)
✅〈ドル📈ユーロ📉〉ラガルド総裁の弱気発言
「次回利上げは75bpである必要はない」「75bpは標準ではない」
🇺🇸米国の要因
✅〈ドル📉円📈📉〉ブラックアウト期間前のパウエル議長講演
「早急な緩和のリスクを歴史が警告」「インフレを抑制することに強くコミット」「FRBは真っすぐに力強く行動する必要がある」
・市場は既に9月FOMCでの75bp利上げを概ね織り込んでる。
・パウエル議長の発言を終えた事で材料出尽くし。
📊投機勢の要因
✅〈ドル📉円📈📉〉急ピッチなドル高・円安に対する反動売り
(ロング勢のポジション手仕舞い)
🗞発表された指標結果による要因
特に大きな注目なし
💣突発的要因
✅〈ドル📉円📈📉〉米金利低下に伴うドル売り圧力
(🇺🇸10年債利回りは3.36%から3.20%へ低下)
✅〈ドル📉円📈〉週末に向けてのポジション調整
✅〈ドル📈円📉〉ショートカバーによる持ち直しで142円後半まで上昇
◆今週(9/12 - 9/16)の予想◆
現在、ドル円はレジスタンスラインが無い(レジスタンスラインが形成されつつある)青天井状態です。
リアルタイムに近づけるため、しばらくはディスコードにて共有させていただきます。本日もドル円のアップサイドリスクに注意していきましょう。
詳しくはディスコードにて!!
(ディスコードは有料読者専用のサービスになります)
YSと投資を学ぶニュースレター
・過去の記事も読み放題
・毎週届き、いつでも配信停止可
・読みやすいレターデザイン