週報:ドル買いトレンドの継続を強く予想。今週のテーマは押し目買い。ジャクソンホール会議が起爆剤に!?
『YSのドル円観測日記』は為替に特化した内容を、日々のトレードの参考になるようファンダメンタル・テクニカル両面から考察するメディアです。
無料版では月曜日にテクニカルとファンダメンタルの両面から、先週の動きと今週の予想をまとめた週報を掲載しています。
しかし多くの要因によって予想は転換しています。有料版(サポートメンバー)は週報で立てた予想を状況に合わせて軌道修正。新しい情報を共有できる空間をDiscordサーバーで配信しております。週報でまとめたシナリオが変わった際も即座に対応しています。¥2,000 / 月で参加できます。ぜひご検討ください!
▼先々週の考察の振り返り
〈先週の週報〉
◎先週の予想 (ディスコードにて8/15に予想更新)
・日足レベルの上昇トレンドのフィボナッチ161.8%の利確ラインが146円のキリ番にあり。
➡︎ロング目線なのは間違い無いですが、一旦146円から145~深い押し目だと143円まで下落するというシナリオもなくは無いです。
・今からポジションを張って、あまり長く持ちすぎると騙しで調整の下落に捕まる可能性有り
◎スイングベースでロングを仕掛ける場合は、145円のレジサポ転換まで待ってもOK!
◎デイトレベースならロング仕掛け後、146円で一旦手放し。143円から145円前半辺りまで落ちたのを確認してからっロング仕掛け直し!
◎結果
先週のドル円は、先週から続く、日足規模のウォルフ波動から調整の下げが発生するかが焦点となりました。週前半に1時間足が下降トレンド転換し、ウォルフ波動からの調整下落が始まるかと思われましたが、買いの勢いが強く、上昇トライアングル形成から、上限ラインをブレイクし、ウォルフ波動の上限チャネルも抜けていきました。
このまま更に日足上昇トレンドが加速するかと思われましたが、戻しのフェーズで下落の勢いが強く、レジサポ転換ラインでも買いが入ることはありませんでした。その後は、高値更新を失敗し、金曜日の引け間際に4時間のラストの押し安値も割れ、下降トレンド転換して今週が終わったという状況です。
▼先週のドル円を取り巻く環境を詳しく確認
今週のドル円は145円でスタート。週初から週間安値を更新していきましたが、すぐに反発。
● 政府並びに日銀当局者による口先介入が想像以上に少なかった事( 以下2回のみ)
鈴木財務大臣:「投機筋の動きがあればしかるべき措置をとる」
神田財務官:「為替相場について過度な変動は望ましくなく、高い緊張感を持って注視している」
● 中国経済の先行き不透明感による人民元経由のドル買い圧力上昇
(中国経済指標が悪化続きにより人民元が急落→米ドル急伸によりドル円連れ高。日にエバーグランデが破綻した事で人民元の買い戻しが起きる。)
● 米国経済指標が好調
🇺🇸7月小売売上高(結果:0.7% 予想:0.4% ※前月比)
🇺🇸7月住宅着工件数(結果:145.2万件 予想:145.0万件)
🇺🇸7月設備稼働率(結果:79.3% 予想:79.1%)
🇺🇸7月鉱工業生産(結果:+1.0% 予想:+0.3%)
● FOMC議事要旨がタカ派スタンス
→「当局者はインフレリスクによりさらなる引き締めが必要となる可能性と指摘」
→「当局者はインフレに著しい上振れリスクがあると指摘」
● 円安要因における実需のドル買い増加
本邦7月貿易収支(結果:787億円赤字 予想:479億円黒字 前回430億円黒字)
● 米金利上昇によるドル買い圧力の上昇
上記6点を主な材料にドル円は週初から週後半にかけて大きく上昇。昨年11/10以来の高値146.57円を記録しました。
しかし中国恒大集団の破錠により状況が反転。中国人民銀行が元安阻止を目的とした為替介入の方針を強化した事により人民元が急反発。(ドル急落→ドル円連れ安)
これにより世界的なリスクオフが到来。ドル円は146円後半から145.30円前後まで反落しました。
日終了時点での各時間足での目線:月足 ↑ 週足 ↑ 日足 ↓ 4時間足 ↓ 1時間足 ↓ 15分足以下 ↓