ドル円は比較的早期に年初来高値150.16まで全値戻しするのではないか?
『YSのドル円観測日記』は為替に特化した内容を、日々のトレードの参考になるようファンダメンタル・テクニカル両面から考察するメディアです。
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しかし多くの要因によって予想は転換しています。有料版(サポートメンバー)は週報で立てた予想を状況に合わせて軌道修正。新しい情報を共有できる空間をDiscordサーバーで配信しております。週報でまとめたシナリオが変わった際も即座に対応しています。¥2,000 / 月で参加できます。ぜひご検討ください!
▼先々週の考察の振り返り
〈先週の週報〉
◎先週の予想
今週は149.2の4時間ラストの戻り高値での攻防によってシナリオが大きく変化しそう。
基本的にはショートを狙っていきたいですが、4時間足直近の戻り高値まで149.5までほぼ全戻ししてますのであまり大きくは狙わず15分足規模で細かく狙うトレードが望ましそう。
◎結果
・週初めに4時間足規模の上昇トレンド転換が発生しました。押し目チャンスでしたね!しかし下位足が一度も調整波を作らずダラダラ上げる展開。火曜日の急落により4時間足以下で再度下降トレンド転換、週半ばはカオスな相場展開でした。
・急落からの戻り売りは思ったほど入らず、1時間足規模でダブルトップから上昇トレンド転換。
▼先週のドル円動向の主なテクニカル&ファンダメンタル材料
⚪︎週前半
テクニカル
・月曜日に4時間直近高値を抜け、4時間規模の上昇トレンド転換。149.1付近まで押し目をつけ、下位足上昇トレンド転換からロングシナリオが想定(図1)。火曜日の急落により4時間足が再度下降トレンド転換回帰する日足直近安値で急反発。(図2)強烈な下髭陰線で引け、日足下降トレンド転換までは至らなかったので上昇トレンド強といった内容。
図1
(図1のファンダメンタル材料)
・🇺🇸政府期間の閉鎖回避に伴う安堵感上昇
・日銀短観によるリスク選好の円売り圧力上昇
→日銀短観・大企業製造業DI(結果:+9 予想:+6 前回:+5)
→日銀短観・非製造業DI(結果:+27、予想:+24 前回:+23)
・米経済指標の好結果
→🇺🇸9月製造業PMI(結果:49.8 予想:48.9)
→🇺🇸9月ISM製造業景況指数(結果:49.0 予想:47.9)
→🇺🇸8月JOLTS雇用動態調査(結果:961.0万件 予想:880.0万件)
・米長期金利の上昇
・心理的節目150円突破に伴う仕掛け的なドル買い・円売りの誘発
図2
(図2のファンダメンタル材料)
・政府及び日銀によるサプライズ介入観測
主要要人(神田財務官、松野官房長官)はいずれも介入の有無は控えると言っているが、実弾介入の可能性は十分高い状況。この動きにロング勢の大規模ロスカットが重石。週間安値147.33円を記録。
⚪︎週後半
・火曜日の急落から4時間足以下が下降トレンド転換し下位足で戻りを待ち、戻り売りを狙う展開が見えてきました。(図3)
※急落急騰後の相場の値動きはとても荒れやすいため、無理に触る必要はないですが....。
・1時間規模の下降トライアングル形成が確認(買い圧力の減少のシグナル)から15分ー5分で上昇。下降転換を見て149円からショートエントリーが可能。とても美味しいトレードが狙えました。しかしその後は直近安値を背に反発。149円前後で動きを終えました。(図3)
図3
(図2のファンダメンタル材料)
ドル円の下落は政府及び日銀によるサプライズ介入観測の高まりにより継続中。米金利も低下。するも直近安値付近で反発。
・急ピッチな下落に対する反動買い(ショート勢の利食いや長期筋の押し目買い)が起きた事。
・発表された経済指標が良好
→🇺🇸9月総合PMI(結果:50.2 予想:50.1)
→🇺🇸9月ISM非製造業景況指数(結果:53.6 予想:53.5)
→🇺🇸8月製造業受注(結果:+1.2% 予想:+0.3%)
→🇺🇸新規失業保険申請件数(結果:20.7万件 予想:21.0万件)
→🇺🇸8月貿易収支(結果:583億ドル赤字 予想:623億ドル赤字 前回:647億ドル赤字)
→🇺🇸9月非農業部門雇用者数(結果:33.6万人 予想:17.0万人)