米金利に振り回されるドル円。急落は一時的!?(2022/5/9)
ご挨拶
読者の皆様、こんにちわ。
昨日より「YSの為替羅針盤」の情報発信形態を大きく変更致しました。
詳しくは下記の内容をご参考頂けますと幸いです。
今後とも、「YSの為替羅針盤」をよろしくお願い致します。
目次
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今日抑えておくべきポイント
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先週のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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本日のドル円相場の予想と戦略
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YSの勝手な予想コーナー
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今日のチェック項目
◆今日抑えておくべきポイント◆
〇日本時間午後2時に行われたロシア戦勝記念日により、プーチン大統領は「戦争宣言」に踏み切らない姿勢を見せる。ドル円に目立った大きな動きなし。
〇実需のドル買い並びに米国の長期金利上昇により東京時間の引け後にドル円は131.35円まで上昇。
〇米国時間午後にかけて130.13円まで急落。要因は!?
〇全体的にドル円の上昇相場である考えは変わらない。(詳細以下)
◆昨日のチェック項目◆
特になし
◆昨日のドル円相場の特徴◆
週明け9日(月)のドル円は高値更新後に急反落を見せる動きを見せました。
東京時間より月から、ロシアの勝戦記念セレモニーが開始される14時までドル円は上昇を続け、昨日の高値131.35円を記録しました。その要因は、以下4点と考察します。
・本邦輸入企業による実需のドル買い&円売り
・米金利上昇に伴うドル買い圧力の上昇
(米5年債利回りは3.10%まで上昇)
(米10年債利回りは3.20%まで上昇)
・本年度の4/28に記録した直近の高値である131.25円を超えた事による投機勢による仕掛け的なドル買い・円売り
・バイデン米大統領が行うインフレ対策発表
(本日発表)
しかし、ロシアの勝戦記念セレモニーが終わった後のロンドン時間昼にかけてドル円は下落を始めました。大きな要因は以下2点と考察。
・対ユーロでのドル売り圧力が上昇した事
(プーチン大統領が「戦争宣言」に踏み切らなかったことへの安堵感により、ユーロドルが反応)
・上記を皮切りに米10年債利回りが3.20%から3.05%へ急低下
(東京時間のドル円上昇要因は米長期金利上昇が大きかった為、債券利回りの下落がドル売り圧力を増加させた)
NY時間に入ってもドル円下落の圧力は弱まる事はありません。要因は以下3点と考察。
・連日の世界的な株安により、リスク回避の円買い圧力が強まる
・今までの急ピッチなドル円上昇に対するポジション調整
(利食い売り・反動売り)
・アトランタ連銀のボスティック総裁がハト派発言
「FRBが75bpの利上げを決定する公算は小さい」
これによりドル円は米国時間午後にかけて、この日の安値130.13円を記録しました。
◆本日のドル円相場の予想と戦略◆
131.35円まで上昇したドル円も、米金利に振り回され130.13まで値を落す激しい動きとなりました。