ドル円大幅下落。再びリスク回避ムードへ。一体何が!?
ご挨拶
読者の皆様、こんにちわ。
昨日より「YSの為替羅針盤」の情報発信形態を大きく変更致しました。
詳しくは下記の内容をご参考頂けますと幸いです。
今後とも、「YSの為替羅針盤」をよろしくお願い致します!
目次
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〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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本日のドル円相場の予想
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YSの勝手な思考コーナー
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今日のチェック項目
◆〔時間が無い人向け〕昨日のドル円相場のポイント◆
〇🇫🇮に続き🇸🇪もNATO加盟の正式申請。🇷🇺からの制裁リスクが上昇し、ドル円がリスクオンモード。円買いが目立つ様な動きになる。
〇🇺🇸小売り大手(ウォルマート、ターゲット)の決算結果が不甲斐ない状況。🇺🇸株が急反落。米長期金利も急降下。それに連れられドル円も急落。
〇「有事のドル買い」「リスク回避の円買い」両方が選好されているが故、ドル円は方向性を完全に見失ってる状況。
〇それでも、ドル円はまだ上昇すると私は考えています。(以下詳細)
◆昨日のチェック項目◆
Yahoo経済指標より抜粋
・🇺🇸4月住宅着工件数
前月比0.2%減の172.4万戸(2カ月連続減少)市場予想下回りました。着工、許可件数ともに戸建て住宅に減速の兆し。
・🇺🇸4月建設許可件数
結果-3.2%と予想の-2.7%を下回った。これらの数値から景気後退懸念が徐々に高まっていると思考。
・フィラデルフィア連銀のハーカー総裁発言
「向こう数週間のうちにデータに大きな変化がなければ、6月と7月のFOMCで0.50%ptの追加利上げが決定されると予想している」とパウエル議長の意見を協調。シカゴ連銀エバンズ総裁が7月以降は25bpの利上げで良いとの発言にドル円大きく動く。
◆昨日のドル円相場の特徴◆
18日(水)のドル円は大幅な下落を見せました。
東京市場のオープン前にドル円はこの日の高値129.53円を記録しました。ドル円は前日高値129.77円を目指す動きを見せてましたが伸びません。中国市場の為替が軟調で好ましくなかったのが要因と思考しています。
伸び悩んだドル円は、徐々に下落を始めます。大きく下がり始めたのはロンドン時間の昼からNY時間オープンにかけてです。
ロンドン時間では、
🇫🇮に続き🇸🇪もNATOへの加盟へ正式申請したことの報道が入りました。
これによりロシアからの地政学的リスクが拡大。同時刻にECB当局者のタカ派発言が相次いでましたが、ユーロ買いは上記のニュースに勝てず、ポンドが大きく売られ、リスク回避の円買い。有事のドル買いに舵を切りました。
(🇫🇮中銀レーン総裁、🇪🇸中銀デコス総裁、🇪🇪中銀ミュラー総裁、🇳🇱中銀クノット総裁などがタカ派発言)
NY時間に突入すると、ドル円の下落は急加速します。
(以下急加速の要因)
・🇺🇸4月住宅着工件数並びに建設許可件数の結果が冴えない
(景気後退懸念が徐々に高まっていると思考)
・シカゴ連銀エバンズ総裁がここに来てハト派発言
(「中立水準に達するとFRBは25bpの利上げに移行する可能性がある」)
〈➡︎インフレ上昇に対抗する為に金利を上げてるが、実態経済が弱まりそうなので、無理に上げなくても良いのでは?という考えから、この発言をしたのではないかとYSは想像してます。〉
・イエレン米財務長官によるドル高牽制発言
(「強いドルは他国にとって懸念材料」)
〈➡︎これは下げ要素としてマジでデカいです。今後の動き要注意です。〉
・ゴールドマンサックスが2022年の中国GDP予想を+4.5%から+4.0%下方修正
(新型コロナウイルスの流行により、第2・四半期の経済が打撃を受けていることが背景。中国経済は政府目標を上回るより、下回る可能性のほうが高いとしている。)
〈➡︎中国経済の衰退はアメリカ経済にも大きな影響を及ぼします。インフレに対抗してる最中にこれはマズい〉
・米国経済がリセッション入りしたのではないかという警戒感の高まり
(インフレ加速を背景に米小売大手ウォルマートやターゲットの決算が冴えない結果➡︎米経済がリセッション入り!?)
・上記を背景に米主要株価指数が軒並み急反落
(米ダウ平均株価は一時1140ドル超の急落)
・米金利低下に伴うドル売り圧力の増加
(安全資産である🇺🇸債の買いが急増➡︎米10年債利回りが急落。3.00%から2.88%へ)
・リスク回避の円買い圧力が増加
(投機筋の円ショートの巻き戻しも加わる)
以上の事から、ドル円はNY時間午後にかけて、128.01円を記録しました。その後、128円を割る場面も見られましたが、実需のドル買いに支えられ、現在128.50円近辺を推移しています。
インフレの状況がカギかな?😎