【週報】先週(7/25 - 7/29)の振り返りと今週(8/1 - 8/5)の戦略
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目次
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先週のドル円のポイント
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先週(7/25 - 7/29)の考察
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今週(8/1 - 8/5)の予想
◆先週のドル円のポイント◆
✅ FOMCに向かってドル円上昇。FOMC後に137.48円を記録。その後、週末にかけ132.51円まで急落。
✅ パウエル議長の利上げペースを鈍化を匂わす発言、🇺🇸GDPが2Q連続でマイナスがドル円急落のトリガーとなる。🇺🇸10年債利回りは2.62%まで急低下。
✅ 🇺🇸6月のPCEコアデフレーターの伸び率が加速した事でドル円は133円台まで回復する。
✅ 週末にドル円は底値強さを確認する様な動きを示す。
◆先週(7/25 - 7/29)の考察◆
先週のドル円は週初に136.07円で寄り付いた後、週中にかけて137.48円まで上昇するも、FOMC後に急落。132.51円まで値を落とします。しかしその後に反発、133.35円前後まで回復しました。

先週の動きを各要素から詳しく見ていきましょう。
(各要素は時系列順に箇条書きしております。下記マークは、ドル円をベースとしたものになります。)
📈:上昇要因マーク
📉:下降要因マーク
📈📉:レンジ相場の形成要因マーク
📰先週から引き継いでいるドル円動向材料
🇯🇵日本側の要因
✔︎〈📉〉日銀の雨宮副総裁のタカ派発言
「出口戦略について全く考えていないという事ではない」「出口の具体的議論は時期尚早だが方法は常に考える必要がある」
🇪🇺欧州側の要因
✔︎〈📈〉対ユーロでのドル買い圧力上昇
(スタグフレーション懸念が上昇する中、ECBが金融引き締めを行う為、欧州経済の先行き不透明感増加)(ドラギ首相の辞任により🇺🇸S&Pが🇮🇹の格付け見通しを下方修正。🇮🇹を巡る政局不透明感増加)(🇷🇺ガスプロム社によるノルドストリーム経由のガス供給を7/27より2割減少させるとの方針発表)
🇺🇸米国の要因
✔︎〈📈〉米金利上昇に伴うドル買い圧力上昇
✔︎〈📈〉FOMCの75bp利上げ実施(全会一致)
✔︎〈📈〉FOMC声明発表にてパウエル議長のインフレ抑制発言
「インフレ抑制を強くコミット」「労働市場は非常にタイトでインフレは高すぎる」「インフレを低下させることが不可欠」
✔︎〈📉〉記者会見にてパウエル議長による利上げに対する慎重発言
「ある時点で利上げ速度を緩めることが適切となるだろう」
✔︎〈📉〉4 - 6月のGDP速報値の冴えない結果
(結果:▲0.9% 予想:+0.5%)(2四半期連続のマイナス成長により、テクニカルリセッション入り)
📊投機勢の要因
✔︎〈📈 📉〉FOMCを控えたポジション調整
100bpのサプライズ利上げに対する警戒感
✔︎〈📈〉月末スポット仲値によるドル買い
🗞発表された指標結果による要因
✔︎〈📈〉🇩🇪7月のIFO景況感指数が冴えない結果
結果:88.6 予想:90.2 前回:92.2
✔︎〈📈〉🇺🇸6月のPCEデフレータが上昇
結果:6.8% 予想:6.8% 前回:6.3%
✔︎〈📈〉🇺🇸6月のPCEコアデフレータが上昇
結果:4.8% 予想:4.7% 前回:4.7%
💣突発的要因
✔︎〈📉〉記者会見でのパウエル議長の発言、GDP速報値の結果により🇺🇸長期金利が急低下
🇺🇸10年債利回りが2.62%まで急低下
◆今週(8/1 - 8/5)の予想◆
✅ 🇺🇸経済はテクニカルリセッション入り
✅ 🇺🇸長期金利が下落傾向
上記によりドル円チャートは下降。ボリンジャーバンドでは21日移動平均線を下抜け。強い買いシグナルを示唆する三役好転は消失しました(日足)
テクニカル的観点では地合いは悪化傾向ですがドル円の下値はとても堅く、ダウンサイドは、雲の下支え(一目均衡表)がサポートしています。
ファンダメンタル的に見ても、
✅ パウエル議長による利上げ牽制発言
「ある時点で利上げ速度を緩めることが適切であるだろう」
✅ 🇺🇸GDPの四半期連続のマイナス成長
この2点がドル円下落の大きな要因となりましたが、パウエル議長は同時にインフレ抑制発言も行っています。
「米景気よりインフレ抑制を重視する構え」
イエレン財務長官やバイデン大統領もリセッション懸念を否定
「米雇用情勢が強いことからリセッションには当たらない」
米国当局者が現状の緊張感を緩めていない中、FRBによる金融引き締めの長期化観測は続いています。日銀による金融緩和の長期化方針も変化がありません。🇺🇸当局によるドル高容認姿勢も変化なしです。
果たして、本当に大きな下落があるのかな.....。そんな感想を抱いています。
以上の事から、ドル円は大きな下落がありましたが、引き続きドル円上昇は継続すると僕は予想しております。
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