日本とその他諸国の金利差が再び拡大。ドル円はまた150円を目指すシナリオに!?

2023.06.12 ~ 2023.06.16 までの為替情報について、ファンダメンタルとテクニカル両面でお届けする週報です。
YS@Investor and Trader 2023.06.19
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◆エッセンシャルレビュー

ドル円は先々週から続いていた三角保ち合いを先週末で上にブレイクアウトしましたね。買い手側の勝利です。上昇トレンドは今週も継続するでしょう。

▼先々週の考察の振り返り

〈先週の週報〉

◎先週のテクニカル視点予想 ➡︎ 三角保ち合い内の攻防が続いている為、今週は予想が今の段階では難しい。決着がつくまで待ちです!

◎ファンダメンタル視点予想 ➡︎ 米5月消費者物価指数の市場予想と日銀金融政策決定会合がレンジ相場の脱出を予想します!よって13日と16日の動向を追ってディスコードで共有させて頂きます。

結果 ➡︎ 消費者物価指数は予想を下回り下落するも、日銀金融制作決定会合がハト派に転じた事でドル円は三角持ち合いを上に突破。

▼先週のトピックス

先週のドル円は週初から週末にかけて約2.5円の上昇を見せました。

週初から週中にかけてのドル円はそこまで大きな上昇はありませんでした。🇺🇸5月の消費者物価指数の発表を控えたポジション調整と米金利低下に伴うドル売りにより、レンジ幅を小幅に推移します。

迎えた火曜日の🇺🇸5月の消費者物価指数の結果は市場予想を下回りました。

(結果+0.1% 予想+0.3% ※前月比)

これにより市場は米国のインフレ沈静化が期待され、FRBの金融引き締めも弱まるとの観測が強まり、ドル円は139.01円(週間安値)まで下落しました。心理的節目139円を下抜けはなくショートカバーが働くものの、高値を更新していくパワーもなし。市場は先週のメインイベントFOMCの動向を待ちます。

15日のFOMCは、タカ派結果となりました。

➡︎政策金利は据え置きで全会一致

➡︎ドットチャートが予想よりタカ派

2023年末時点の予想中央値が前回の5.1%から5.6%へ上方修正

2024年末時点の予想中央値が前回の4.3%から4.6%へ上方修正

2025年末時点の予想中央値が前回の3.1%から3.4%へ上方修正

➡︎年内、あと2回利上げする事を示唆

この結果がドル円に強烈な買い圧力を加えます。ドル円はこの時の直近高値140.95円を突破。短期筋がこの動きに反応ストップBUYを誘発した事でドル円は跳ね上がります。

FOMC後の日本時間は日銀金融政策決定会合が控えていました。

会合に備えてのポジション調整で、ドル円は週中のレンジ幅中央値140円近辺まで戻るも日銀の政策修正見送り決定(現状維持決定)報道と植田総裁の無難発言に円売り圧力が上昇。

マスコミ各社も日銀のサプライズに注目していただけにその影響は大きく、ドル円は一気に2円近く上昇。週間高値141.89円を記録しました。その後は下げる事なく同価格帯を維持しました。

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◆今週の為替の見通し

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