[2022.12.01]レンジ相場は終焉?ドル円再び下落。
❷ 米3Qの実質GDP改定値が改善、ADP雇用統計は不冴いない結果、ベージュブックはインフレ減速を見解。
❸ 直近サポートライン割り間近。売りシグナルは引き続き点灯中。地合いは悪化の一方。
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のチェック項目◆
・🇺🇸11月ADP雇用統計
(結果:+12.7万人 予想:+20.0万人 前回:+23.9万人)
・🇺🇸7ー9月期GDP改定値
第3四半期GDP (改定値)(前期比年率)
(結果:2.9% 予想:2.7% 前回:2.6%)
第3四半期個人消費 (改定値)(前期比年率)
(結果:1.7% 予想:1.6% 前回:1.4%)
・🇺🇸11月シカゴ購買部協会景気指数
(結果:37.2 予想: 47.1 前回: 45.2)
・ボウマンFRB理事講演
内容に触れず。
・クックFRB理事講演
「金融政策に世の中の動きとズレがあることを意識している。引き締め到達に近づくにつれて利上げ幅を縮めることが賢明である。」
・パウエルFRB議長講演
「利上げペースの減速は早ければ12月に行う事を考慮している。ターミナルは来年の9月の段階で行う可能性が高い。利下げは我々が取りたい行動ではない。景気抑制的金利水準はしばらく維持される。」
◆昨日のドル円相場の特徴◆
月末30日(水)のドル円はレンジ相場明けの最初の急落を見せました。
・🇯🇵輸出企業の月末実需のドル売り
・アジア株式市場の軟調推移によるリスク回避の円買いドル買い
を背景にドル円はレンジ相場を続けます。しかし欧州時間にかけて月末ロンドンフィッキングを見据えたポジション調整、パウエル議長の講演を控えドル円はやや上昇基調。
米国時間に入るとドル買い圧力が上昇を強めます。米長期金利も急上昇。米10年債利回りは一時3.79%まで急上昇しました。
・米3Q実質GDPの改定値が予想を上回った事
・原油価格が上昇した事に伴う円売り再開再開
貿易赤字の縮小期待が後退した事で構造的な円売りが再開されるのではないかと言う投機的アノマリー
これらもドル円の下値を後押しした事でドル円は米国時間午前に139.90円の高値を記録しました。
しかし心理的節目140.00円を超える力はありませんでした。注目されていたパウエル議長の講演ですが、ハト派発言が注目された事によりドル円は大きく下落。
パウエル議長:「利上げペースを緩やかにすることは理にかなっており、早ければ12月FOMCで訪れるかも知れない」「インフレ率が実際に低下していることを確信するには、さらに多くの証拠が必要だ」
同日、発表されたベージュブックでは「物価上昇ペースは全体的にみて減速した」との見解が発表。これにより米長期金利は急落。米10年債利回りは再び3.6%台まで落ちました。
米国時間の引け後も下落は止まる事なく、現在も下落を続けています。
◆今日のチェック項目◆
・🇺🇸新規失業保険申請件数
・🇺🇸11月製造業PMI確報値
・🇺🇸11月ISM製造業景況指数
・🇺🇸10月建設支出
・ダラス連銀ローガン総裁発言
・ボウマンFRB理事講演
・バーFRB副議長講演
◆本日のドル円相場の予想◆
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