[2022.12.21]日銀のサプライズ発表により、ドル円は7円の歴史的下落。

❶ 日銀のサプライズ発表により7円の大暴落、米国時間午後に130.60円まで下落。
❷ 日銀当局は金融引き締めを否定する発言を行うも円高止まらず。
❸ クリスマス休暇前のフラッシュ・クラッシュに要警戒
YS@Investor and Trader 2022.12.21
誰でも

目次

  • 昨日のチェック項目

  • 昨日のドル円相場の特徴

  • 今日のチェック項目

  • 本日のドル円相場の予想

***

◆昨日のチェック項目◆

・🇯🇵日銀金融政策決定会合

イールドカーブコントロール(YCC)を見直し

10年国債金利の許容変動幅を ±0.25% ➡︎ ±0.50% へ拡大

・🇯🇵黒田総裁記者会見

「今回の措置は利上げではない。」「変動幅の更なる拡大は今のところ考えてない。」「今回の措置は出口政策とか出口戦略の1歩とかそういうものでは全く違う話である。」「引き続き金融緩和の継続が適当と考える。」

金融引き締め否定する発言が目立った。

***

20日(火)のドル円は約7円の大暴落を見せました。

日本時間の朝方、ドル円は137.45円まで上値を伸ばすも、日銀金融政策決定会合の内容報道が入ると一気に下落しました。

今回の日銀金融政策決定会合では、以下2店が決定しました。

・イールドカーブコントロール(YCC)見直し

・🇯🇵10年国債金利の許容変動幅の拡大(±0.25% ➡︎ ±0.50%)

この報道を受け本邦長期金利が急上昇。日米名目金利が縮小した事によりドル売り円買いが加速。

投機筋の間では、以下2点が要因となりドル円が恐ろしい勢いで下落していきました。

・円キャリートレード解消に伴う大規模ロスカットが続出。

・ドル円チャートは主要なサポートラインを全て下抜け

(200日移動平均線135.72円を下抜け、12/2に記録した安値133.62円を下抜け、8/11に記録した安値131.73円を下抜け)

この間、日銀当局者が金融引き締め否定発言、円高牽制発言を連発するもドル円は全く揺るぎませんでした。

神田財務官:「為替はファンダメンタルを反映し安定的な推移が望ましい。」「為替市場の動向を引き続きしっかりと注視したい。」
黒田総裁:「今回の措置は利上げではない。」「変動幅の更なる拡大は今のところ考えてない。」「今回の措置は出口政策とか出口戦略の1歩とかそういうものでは全くない。」「金融緩和の継続が適当。」
松野官房長官:「日銀による今回の措置は緩和的な金融環境を維持しつつ、市場機能の改善を図ることで金融緩和の持続性を高め、物価安定目標の実現を目指すものと受け止めている。」

米国時間に入ってもドル円は止まる事なく下落し続け、米国時間午後に130.55円まで下落しました。

その後は131.55円まで値を戻すも、引き続き強いドル高トレンドは継続中です。

***

◆今日のチェック項目◆

・🇺🇸7ー9月期経常収支

・🇺🇸11月中古住宅販売件数

・🇺🇸12月コンファレンスボード消費者信頼感指数

・🇺🇸20年債入札

◆本日のドル円相場の予想◆

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