どうする?評価損マイナス30%! 

「投資の勉強がしたい。」親を説得して得た軍資金100万円。個別銘柄に振り分けた途端に、株価急落。絶望に溺れるか。状況を整理して知識をつけるか。急落から何を得る?
YS@Investor and Trader 2021.03.02
誰でも

A「連日の株価が暴落で評価損が30%超えました。」

YS「暴落じゃないよ。急落だ。こんなのよくある事だよ。気にするな。」

「30万消えたんですよ!?」

「消えてないよ。決済してないだろ?相場がちょっと風邪引いたんだ。気にするな。」

「風邪て...30%はデカイですよ。元に戻りますかね...」

「知らないよ。金利が1%超えてから短期で急上昇。債券市場は連日空売り。そりゃ株価もボラティリティが激しくなるよ。しばらく株価見なければいいんじゃね?」

「嫌です。気になって寝られません。」

「面倒臭い男だな...。」

「凄いシンプルな疑問なんですが、どうして金利(長期金利)が急上昇する事はダメな事なんでしょう?(金利上昇≒経済活性化≒景気上昇じゃ無いんですか?」

「景気上昇してるか?今もアメリカは60万人が仕事見つからない状態なんだぞ。景気なんて全然上昇してないよ。株価が過剰に上がり過ぎてるんだ。人間の欲は債券まで空売りを始めやがった。その結果、金利まで実態経済と離れて暴騰しちまったんだ。実態経済と株価・金利がかけ離れ過ぎるのは良く無いんだよ。政府が短期金利を上げざるを得なくなるからね。実態の景気が何も上がってないのに。政策金利を上げるんだぞ?世の中のバランスが崩れるって......ここらで調整が来て良かったんだよ。」

「何でそんな事分かるんですか?」

「急落の実態を丁寧に調べたら分かるでしょ?数値に騙されずに、実態をしっかり見ないと沼にはまるよ。」

「実態を見る前に、僕は知識不足です。既に何が起きてるか分かりません。」

「分からないから、含み損抱える事の恐怖が増すのかもね。」

「そうかもしれません。もう一回基礎から教えてもらえませんか?」

「何の基礎?要するに今の状況がクリアに分かる様になれば良いんでしょ?」

「そうです。今の状況が自分の中でクリアにならない.....。お得意の噛み砕き説明お願いします!」

「おいwディスってるぞwwwまぁいいよ。とりあえず、ざっくり物事を考えてみよ!イメージしてね。世の中ってね、一つの大きな財布の中にあって、その中で景気を上げる為に通貨を使って経済を動かしてるんだよ。図で書こうか?」

YS「国際決済銀行(通称BIS Bank for International Settlementsの略。世界各国の中央銀行の為の銀行。スイスのバーセルに本部があり、世界の金融の安定と促進を行う機関)監修の元、日銀やアメリカの中央銀行、欧州中央銀行などの政府直径の銀行が経済を円滑に動く様に市場の通貨流通量を調整しながら経済の循環を良くしてるんだ。経済の循環が良くなると、雇用が生まれ、消費が増える。結果景気が上がって、GDPが上がる。ここまで分かるか?」

A「分かります。景気が極度に上がりすぎると、インフレが起きるから、政府は政策金利を使って景気の調整をするんですよね!」

「そうだ。ここで大事なのが、金利や景気は実態社会に合わせてゆっくり上昇しないといけない事だ。金利や景気が急激な上昇をしてしまうと、実体経済と株価の両方に大きなダメージを与えてしまうんだ。」

今回の株価急落は金利上昇が原因と言われてますが、それを産んだのは実体経済と大きくかけ離れた株価も関係してるんですかね?」

「コロナが原因で株価は大暴落した。債券もコモディティも値が下がり、現金を持つ人が増えたよね?その後、グロース株などNASDAQ銘柄を中心に株式が買われた。株価はどんどん上がって行った。しかし金利は上がらない。原油価格も上がらない。そんな相場が8ヶ月続いたんだ。金利が大台の1%を超えたのが2021年1月。そこから動きが急に早まったんだ。1ヶ月少しで金利は一時1.6%まで急上昇。」

「凄い.....急上昇ですね。なんでそんな事になるんでしょう....!?」

「簡単だよ。とにかく債券が買われてないんだ。空売り率が増え続けてる。これが金利急上昇の根源だよ。先週アメリカ7年債の入札オークションがあったんだけど、全く資金が集まらなかった。債券は国債に止まらず、住宅市場から生まれる債務担保証券(CDO)まで売られてる。徹底的にマネーは株式に向いてる。タイミングを投機筋はタイミングを見計らってるんだ。」

YS「しかし、これだけ実体経済と株価・金利が乖離すると、政府が締め付けにかかるだろうね。」

「政府が動くと、どうなるんですか....?」

「おそらくNASDAQは暴落。それに連られてS&Pも暴落。大調整が起きると思うよ。」

「これから僕はどうすれば良いですか?」

良い銘柄を追加で買って保有する事。急落や暴落が起きた時、それが何故起きたのか、しっかり中身を見る。状況を追いかける為に毎日ニュースを追いかける。これらを習慣付ける事だよ。情報を追いかける事が習慣になれば、急落や暴落の分析も容易になって楽しくなるよ。」

「いや、暴落急落は楽しく無いです(笑)楽しい貴方はちょっと頭のネジどこかに落としてます!」

「もう手遅れw俺はもう病気なんだ(笑)」

(続く)

***

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