[2022.12.12]先週(12/5 - 12/9)の振り返りと今週(12/12 - 12/16)の見通し
❷ 週中から週末にかけて米長期金利の下落により135円台まで反落するもPPI結果が好調だった事でインフレ懸念が再熱した事でドル需要が上昇。136円半ばで週を終える
❸ 今週は火曜日のCPI、水曜日のFOMCに要注目。ブラックアウト期間はWSJニック記者の発言、記事にも注意が必要
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目次
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先週(12/5 - 12/9)の振り返り
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今週(12/12 - 12/16)の予想
先週(12/5 - 12/9)の振り返り

先週のドル円は、週初に134円前半に寄り付いた後、週中にかけて上昇していきました。
・中国政府のコロナ規制緩和
中国の大半の公共施設でコロナ義務付け措置が撤廃される事でアジア株式市場が上昇。こがクロス円上昇を呼び込み、ドル円が上昇する流れ
・週前半で発表された経済指標の良好な結果
🇺🇸10月製造業受注(結果:1.0% 予想:0.6%)
🇺🇸10月耐久財受注の良結果(結果:1.1% 予想:1.0%)
🇺🇸11月ISM非製造業景気指数(結果:56.5 予想:53.4)
etc
・米金利上昇に伴うドル買い圧力の上昇
(米10年債利回りが一時3.61%まで上昇)

投機的要因においては、
・心理的節目である135円、136円、137円の壁を次々に突破された事で短期筋がロスカット
・日銀当局者による金融緩和継続のハト派発言
中村日銀審議委員:「金融緩和を粘り強く続ける必要がある」「このタイミングでの金融政策変更は時期尚早」「総裁人事で金融政策を見直すタイミングが変わると考えず」「残念ながら金融政策の点検・検証の状況には至っていない」
・🇺🇸中間選挙にてジョージア州の議席を民主党が勝ち取った事
ジョージア州を民主党がとった事で民主党が上院の過半数51議席となる。中間選挙が終わった事で今後の議会運営が円滑化されドル高政策がまだ根強く残る事。
・米金利の急低下に伴うドル売り圧力の上昇
(米10年債利回りが3.40%へ急低下する場面も見られる)

・上値の重さを嫌気した短期筋の見切り売り
これらが要因となり、ドル円は135.60円まで下落しました。
しかし週末にかけて、米経済指標が良好。特にインフレ指標であるPPIが市場予想を上回った事でドル円が上昇。136.50円前後で週を終える事となりました。
今週(12/12 - 12/16)の予想
テクニカル的にドル円チャートを見ると、強い売りシグナルを示唆する三役逆転(一目均衡表)が成立している事を加味すると、ドル円の地合いは決して強い訳ではないと判断しています。

ファンダメンタル的に見ても、
・10/21により継続中の米利上げペース鈍化観測
・黒田総裁退任を機に金融緩和修正の思惑(日米名目金利差縮小観測)
・原油市場の下落傾向
etc
インフレに関連するニュースがドル円の下落を呼び込んでいます。
長期的な目線で見れば、ドル円下落のメインシナリオは変わらないんですが、今週は以下2点の要因によりドル円の動きがかなり上下に激しくなる可能性が考えられます。
・12/13に予定されている11月消費者物価指数
・12/13〜12/14で開催されるFOMC
先週末に発表された米11月生産者物価指数も強い結果となった事から13日に発表される11月消費者物価指数は要注意です。(先月の様なボラティリティの上昇が予想されます。)
市場予想は、市場予想を下回るネガティブサプライズが予想されています。
FOMCについては、以下3点に注目が集まると考えます。
(POINT)今後の利上げ幅をどうするのか?(縮小する考えは変わらないのか?25bpずつの利上げに移るのか?)
(POINT)ターミナルレートはどこになるのか?(5%を超えるのか?)
(POINT)ターミナルレートをいつまで据え置くのか?(来年中頃までと認識されてるが延長、期間短縮はありえるのか?)
今週は、かなり激しい相場となりますが、情報を整理しながら勝負していきましょう!
怖い人は傍観する位でちょうどいいと思います。
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