[2023.3.9]2年債と10年債で逆イールドカーブが更に強く発生。ドル円の上値はしばらく重いか?

① パウエル議長の議会証言によりドル円は東京時間に入っても調整が入る事なく上昇。
② その後2年債利回りが10年債利回りを上回った事象(逆イールドカーブ)が発生。米国リセッション懸念が一気に高まりドル円下落。
③ 本日はイベント前で方向感が定まりづらい可能性が高い。
YS@Investor and Trader 2023.03.09
誰でも

目次

  • 昨日のチェック項目

  • 昨日のドル円相場の特徴

  • 今日のチェック項目

  • 本日のドル円相場の予想

***

◆昨日のチェック項目◆

・🇺🇸2月ADP雇用統計

結果:24.2万人 予想:21.0万人 前回:10.6万人 前回改定値:11.9万人

民間給与計算代行業者大手のAutomatic Data Processing(ADP)社が、自身の持つ全米約50万社、約2400万人のデータを元に発表する雇用調査レポート。雇用統計の先行指標として注目される。

・🇺🇸1月JOLT雇用動態調査

求人数結果:1050万件 求人数予想:1080万件 採用数:640万人

米国労働省の経済統計です。企業の求人数と採用数を毎月公表。

・🇺🇸MBA住宅ローン申請指数

結果:7.4% 前回:-5.7% (前回改定値:-5.9%)

米抵当銀行協会(The Mortgage Bankers Association)が毎週水曜日に発表している個人の住宅ローン申請件数(固定金利・変動金利・新規購入・ローンの借り換えなど)を指標化したもの。

・🇺🇸1月貿易収支

結果:-683億ドル 予想:-688億ドル 前回:-674億ドル (前回改定値:-672億ドル)

・パウエル議長の下院金融委員会の議会証言

「利上げ幅は何も決定していない。2月の雇用統計とCPIを見る」

昨日と比べてややタカ派。

***

◆昨日のドル円相場の特徴◆

8日(水)のドル円は高値から急落する動きを見せました。

前日のパウエル議長の上院での強いタカ派発言により米金利は大きく上昇。ドル円は日本時間も上昇が止まりませんでした。

チャート上では200日移動平均線の突破により大規模なロスカットが発生。これによりドル買い円売りに拍車がかかりドル円は日本時間に年初来高値を更新。137.90円を記録しました。

しかし🇺🇸2年債利回りが米10年債利回りを上回った逆イールドカーブが強くなった事により米経済のリセッション懸念が浮上した事で、米金利が一気に低下。ドル売り圧力が高まります。

下院でのパウエル議長による議会証言では、昨日と変わってやや弱々しいタカ派発言が見られました。

上記の事からドル円は米国時間の午後かけて136.48円まで下落しました。

引けにかけて持ち直すも動きは限定的です。

***

◆今日のチェック項目◆

・米2月チャレンジャーレイオフ調査

・米新規失業保険申請件数

・FRBバー副議長の講演

***

◆本日のドル円相場の予想◆

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