マクロ経済から見るPFの組み方と情報活用術(総集編)2/2
株価暴落の要因は多々あります。実態経済、先物市場、オプション市場、政治や主要人物の発言と、項目を上げ出したらキリが有りません。しかし暴落はチャンスです!暴落後、相場が落ち着くと良い株に資金が集まります。
株価は今までずっとそれを繰り返してきました。時代に合わせて上昇する株は違いますが、株価上昇の仕組み実にシンプルです。
この暴落。できる事なら活かしたいですよね!
前回は長期金利、短期金利、原油価格を追う事で相場の流れを見る重要性を解きました。今回は暴落が起きる兆候を図るSKEW(スキュー)指数とVIX指数について、一緒に勉強していきましょう!
あくまでも個人的考えですが、投資初心者は長期金利、短期金利、原油価格、SKEW指数、VIX指数と、この5つを抑えれば”現在の相場を確認する”と言う事に関しては十分じゃないかと思います!
SKEW指数(市場の歪みを数値化した指数)

S&P500指数を対象とするオプション取引で、コール(買う権利)に対するプット(売る権利)の需要の強さを表す。
オプション市場で将来の大きな価格変動に備える取引が増えると上昇し、市場で想定外の事象を意味するブラックスワン(黒い白鳥)が出現する可能性を示唆する。

VIX指数(市場の歪みを数値化した指数)

VIX指数とはVolatility Indexの略で、S&P500種指数のオプション取引の値動きを元に算出・公表している指数。一般的に数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じているとされます。

スキュー指数とVIX指数の関係
スキュー指数が大きく上昇(数値が140を超える頃)すると後にVIX指数が大きく上昇する傾向があります。これはオプション市場でプットの需要性が増す事で、”利益を確定させたい”と思う人と、”どうせ買うなら安値で買いたい”と思う人が増える為です。

VIX指数とSKEW指数。2つの指数の違いについて、VIX指数は市場関係者が予想する将来の相場変動の大きさを表し、上下どちらに相場が動くか方向性は示しません。例えば、上げと下げを予想する人が同じだけいればVIX指数は上がりません。一方、SKEW指数は投資家が極端な下落予想をすると高くなります。
ですのでVIX指数が低位で安定するなか、SKEW指数が上昇するなんて事も当然あります。将来の変動リスクを想定する人が多くない中でも、極端な下落を予想する人が増えるとSKEW指数とVIX指数が乖離(かいり)します。
重要な事はプット(売る権利)がなぜ増えたかです。ここを追求する事がとても大切と考えます。
この要因も株価暴落と同様いくつかパターンがあります。1つはメジャーSQです。
先物市場、オプション市場には短期ゴール(メジャーSQ)がある
先物市場は株式市場より大きな市場です。理由は単純です。儲かるからです。投機要素が大きい故に価格が跳ねるんです。価格が跳ねると利鞘で稼げます。逆もしかりです。価格が荒れる為にオプション("この価格で買う権利" "この価格で売る権利")が売れるんです。
先物、オプション市場にはゴールがあります。それがメジャーSQです。
メジャーSQは3・6・9・12月の第二金曜日です。メジャーSQの結果は株式市場にも大きな影響を与えます。✴︎メジャーSQ前はスキュー指数は大きく上昇する傾向があります。スキュー指数が140を超えたら短期目線で購入した銘柄は手仕舞いしておくと事故が少ない。
今相場の俺的見解

原油価格がレンジ相場に入り、実体経済は落ち着き出しているなと考えます。前日金曜日の雇用統計の発表からも分かるように雇用も徐々に回復してます。


アメリカ政府は国策としてインフラ投資を本格的に初め、実態経済のベースは底堅いなという印象です。
先物市場はSKEW指数が140以上を推移してましたが、これも140を割り下降トレンドが発生してます。

VIX指数も18を下回った所を確認すると、安定の4月相場(御祝儀相場)に突入したのかなと思う印象です。

次のメジャーSQは6月11日です。2ヶ月間短期で株を持つ人は4月相場を活かせられると良いですね!長期投資目線の人は買い時のチャンスかなと僕は思います!特にアメリカが大きな投資を行うEV関係。「国策に売り無し」と言う言葉があるほどです!僕も少しずつ買い増しを続けてます!
全体統括
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長期金利、短期金利、原油価格から相場の流れをしっかり追う癖をつけよう!
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メジャーSQ(3月、6月、9月、12月の第二金曜日)がある月はスキュー指数を要チェック、株価購入時もチェックするとベスト!
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スキュー指数が140を超えたら短期目線で購入した銘柄は手仕舞いしておくと事故が少ない。
いろいろな数値や指標があり、どれを参考にすれば分からない事ってあると思います。
繰り返しになりますが、自分は5つ(長期金利、短期金利、原油価格、SKEW指数、VIX指数)は特に重視して相場を見るようにしています。読者様もぜひリスク対策に使っていただければと思います!個人的に凄くオススメです!
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