[週報 : 3/6 - 3/10]FRBのタカ派スタンスが裏目に。シリコンバレーバンクとシグネチャーバンクが破錠!
② 米雇用統計は失業率の上昇と平均時給の低下により、リセッション懸念が上昇した事でドル円下落。
③ シリコンバレーバンクとシグネチャーバンクが破錠!金融市場にリスク回避ムードが広がる
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目次
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先週(3/6 - 3/10)の振り返り
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今週(3/13 - 3/17)の予想
先週の振り返り
先週のドル円はかなり面白い動きとなりました。
週初からドル円は上昇トレンドが強い状況でした。週中にかけてその動きは更に強まります。
・パウエル議長による上院でのタカ派発言
「最新の経済データは予想以上に強く、最終的な金利水準が従来の予想よりも高くなる可能性が高いことを示唆」「データ全体が引き締めペースの加速を正当化すれば、利上げペースを加速させる用意がある」
・米長期金利の急上昇
→3月後半に開催されるFOMCにて50bpの利上げを織り込む動きが強まった件
→米2年債利回りが5%を突破した件
・ドル円チャートが200日移動平均線を突破した事で仕掛け的なドル買い円売りが行われた事
これによりドル円は週中に年初来高値137.90円を記録しました。
しかし、上昇し続けた米2年債利回りは米10年債利回りを上回ってしまい逆イールドが発生。これにより米経済のリセッション懸念が高まりました。
上院で強気のタカ派発言を示したパウエル議長も翌日の下院での議会発言では昨日の発言をなかった事にする様な火消し発言。
「利上げペースについては何も決定していない」
また週末に発表された2月雇用統計では、米2月失業率の予想上昇&平均時給の予想下落によりリセッション懸念が更に高まりました。
更に🇺🇸シリコンバレーバンクの持ち株会社SVBファイナンシャル・グループが経営難の末に破錠。米金利は急低下しリスク回避ムードが一気に高まりました。
これによりドル円は週間安値134.13円を記録しました。
更に更に、先ほど仮想通貨を中心に取り扱われるシグネチャーバンクも後を追うように破錠しました。
積み木(経済)の総崩れが始まりましたね。
今週(3/13 - 3/17)の予想
さて週末にリスク回避ムードが一気に高まったドル円ですが、上昇トレンドの地合いはまだ崩れていません(日足ベース)。
・一目均衡表の雲上限がサポート
・90日移動平均線がサポート
ファンダメンタル面を見ても
・日銀の金融緩和長期化の観測(サプライズ修正見送り)
・FRBによる金融引き締め再加速の思惑(一様、まだ残ってる)
とは言え、パウエル議長の火消し発言+逆イールドカーブの悪化+金融機関の破錠は市場へのマイナス心理となる事は間違いないでしょう。
今後の方向性のカギとなるのは、
3/14の米2月消費者物価指数、3/15の米2月生産者物価指数。
この2つの結果でしょうね。
今週より米国が「夏時間」に入ります!米国経済指標の発表時間は一時間前倒しとなります!
それでは今週もよろしくお願いします!
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