テクニカルリセッションによるドル円下落をFRB当局者が全戻し!利上げ発言にドル円、2円動く!(2022/8/2)
目次
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昨日のドル円相場の早見表
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のドル円相場の早見表◆
○ドル円、米経済のリセッション懸念などからアジア時間朝方にかけて安値130.43まで急落
○その後、米当局者による相次ぐタカ派発言を支援材料に、米国時間午後にかけて高値133.19まで急伸
○ユーロドル、米中対立激化懸念などが重石となり1.0164まで急落、上値の重い展開
○ドル円、心理的節目130.00を死守、テクニカル的に地合いは崩れていないと判断
○ファンダメンタルズ的、テクニカル的、ポジション的にも上がりやすくなっていると推測
○米長期金利などの動向を睨みながらも、ドル円相場の上昇をメインシナリオとして予想
◆昨日のチェック項目◆
✔︎ シカゴ連銀エバンス総裁発言
「0.5%が妥当だ」「インフレ指標が上振れすれば9月は0.75%の利上げになる可能性もある」
◆昨日のドル円相場の特徴◆
2日のドル円は急落後に急反発する動きを見せました。
✔︎ 🇨🇳経済の先行き不透明感が増加
(7/31に発表された🇨🇳7月の製造業PMI、8/1に発表された🇨🇳7月の財新製造業PMIが不冴な結果)
✔︎ 🇺🇸経済のリセッション懸念絶えず
(4-6月期GDP速報値がマイナスだった事により、🇺🇸2四半期連続のマイナス成長)
✔︎ 🇺🇸長期金利の急低下
(10年債利回りは2.52%まで急落)
上記3点を背景にドル円は下落傾向にありました。
しかしこの日の東京時間にて、
✔︎ 🇺🇸ペロシ下院議長の台湾訪問に端を発した🇺🇸🇨🇳の対立が激化
(これにより世界的なリスク回避ムード突入により、株式市場が下落。リスク回避の円買い圧力上昇)
東京時間朝方に、ドル円は安値130.43円まで急落しました。
しかしNY時間に入ると、動きは一変します。
きっかけはFRB当局者によるタカ派発言。(どちらかというとハト派寄りの人たちのタカ派発言が相次ぐ)
サンフランシスコ連銀デイリー総裁:「インフレ抑制を目的としたFRBの取り組みは達成にはまだ程遠い」「FRBは断固として完全に一致団結している」
シカゴ連銀エバンス総裁:「インフレ状況が改善しなければ次回9月FOMCでの75bp利上げが視野に入ってくる」
クリーブランド連銀メスター総裁:「インフレがまだピークに達しておらずFRBはさらなる取り組みを行う必要がある」
これにより🇺🇸長期金利が急上昇。🇺🇸10年債利回りは2.52%から2.77%へ急上昇しました。
一方の🇺🇸ペロシ下院議長ですが、日本時間22時30分に無事に台湾に到着。本日午後に🇹🇼蔡英文総統と共同記者会見が開催されます。
これによりドル円はNY時間の午後にかけて、133.19円を記録。一気に2円以上の上昇しました。