[2022.11.10]ドル円、本年度最大の6円落ち!CPIショック。

❶ 10月CPIは予想を上回る伸び率の鈍化(前年比)米長期金利が急低下したことに伴いドル円は140.20円まで急落。7時間で6円強動く。
❷ 直近サポートラインは全て下抜け。地合いは更に悪化。
❸ 株式市場は歴史的な上昇。ナスダックは7%以上の上昇。
❹ ドル円相場の見通し変更。
YS@Investor and Trader 2022.11.11
誰でも

目次

  • 昨日のチェック項目

  • 昨日のドル円相場の特徴

  • 今日のチェック項目

  • 本日のドル円相場の予想

***

◆昨日のチェック項目◆

・🇺🇸中間選挙の動向

現状変わらず

・🇺🇸10月の消費者物価指数

消費者物価指数(前年比)

(結果:7.7% 予想:8.0%)

消費者物価指数(コア・前年比)

(結果:6.3% 予想:6.5%)

***

◆昨日のドル円相場の特徴◆

10日(木)のドル円相場は大幅下落となりました。

日本時間にドル円は前日のFRB当局者のタカ派発言(下記参照)の影響により上値上げ、146.79円の高値を記録しました。

しかし、日中の黒田総裁の円安牽制発言(「投機による急速な円安への政府の適切な対処を評価している」「ドル独歩高が続くとの予想は必ずしも正しくないと思う」)や🇺🇸10月CPI発表前の調整、中間選挙をめぐる米政府への懸念によりドル円の上昇は止まり、CPIの発表を待つ相場へ

CPI結果は、(結果:+7.7% 予想:+7.9% 前回:+8.2%)コア(結果:+6.3% 予想:+6.5% 前回:+6.6%)と市場予想を下回る結果となりドル円が急落。

またこの日は、各連銀の発言が5人控えており、(時間差順に下記に発言転記)ハーカー総裁、ローガン総裁、デイリー総裁がハト派発言

フィラデルフィア連銀ハーカー総裁:「来月の利上げペースの緩和を予想」「来年のどこかの時点で政策停止を予想」「利上げは4.50%で一時停止することを望む」
ダラス連銀ローガン総裁:「利上げペースの減速が近く適切になる可能性」
サンフランシスコ連銀デイリー総裁:「利上げ幅を縮小する時期だ」

各FED FFレート予想は、12月のFOMCで利上げ幅が50bpまで縮小されるのではないか?という話も浮上。

これらの要因から、米長期金利が急低下。(🇺🇸10年債利回りが4.11%から3.82%まで急低下します)

投機的要因も重なった事でドル円はCPI発表前の146.10円前後から140.20円まで下落しました。

その後、残り2人の当局者がタカ派発言を行ったことで、ドル円のボラチリティは安定しました。

クリーブランド連銀メスター総裁:「インフレ鈍化の兆しが出ているが、目標達成のためには一段と制約的にする必要がある。当面は制約的な政策を維持する。」
カンザスシティ連銀ジョージ総裁:RBは利上げペースを落とすべきだが、民間のバランスシートの弾力性が高まっているため、経済は「しばらくは高い金利を必要とする可能性が非常に高い」

現在は142円前後を推移しています。

***

◆今日のチェック項目◆

・🇺🇸ミシガン大学消費者態度指数

***

◆本日のドル円相場の予想◆

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