【週報】先週(10/10 - 10/14)の振り返りと今週(10/17 - 10/21)の戦略
❷ テクニカル的にもファンダメンタル的にもドル高円安材料が豊富。
❸ 日銀の為替介入の警戒感は弱まりつつある状況。先週は3.7円の急伸があるにも関わらず正式的な為替介入の実施報告はなし。
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目次
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先週(10/10 - 10/14)の振り返り
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今週(10/17 - 10/21)の予想
◆先週(10/10 - 10/14)の振り返り◆
今週のドル円は週初から週末にかけて大きく上昇しました。

週初、ドル円は早々に145.17円まで下落するも、前週に発表された🇺🇸9月の雇用統計が良好な結果だった為、心理的節目145円が強く直ぐに反発しました。
その後、
・FRBブレイナード副議長のタカ派発言
「金融政策は暫くのあいだ制限的になる」
・神田ラインの突破
政府が円買い為替介入に踏み切った9/22の145.90円を上抜けた事による仕掛け的なドル買い・円売り
・146円を突破した事でリバースノックアウトオプション発動
変動幅がガンマ消失。ストップ買いへ。
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・G20連銀会議での黒田総裁のハト派発言
「2%の物価目標を持続的・安定的に達成するまで金融緩和を継続する必要がある」
・鈴木財務相の円安容認?とも思える発言
「水準ではなくボラティリティに注目」
(急騰は認めないがボラティリティを伴わないじり高なら良いとのニュアンス)
・インフレ指標の上昇
🇺🇸9月消費者物価指数(結果:8.2% 予想:8.1% ※前年比)
🇺🇸9月消費者物価コア指数(結果:6.6% 予想:6.5% ※前年比)
・11月のFOMC、100bp利上げ説浮上。
CME GROUPの市場予想によると、次回の11月FOMCは75bp利上げを完全に織り込んだ状態に変化。新たに100bpの大幅利上げが浮上している状態。
・🇺🇸金利が急上昇
🇺🇸10年債利回りは4.07%まで急上昇する状況。

最終週の極め付けは、
・🇺🇸10月のミシガン大消費者信頼感指数は予想を上回る結果となった事
(結果:59.8 予想:59.0)
これらの上昇要因によりドル円は週末にかけて148.87円まで上昇しました。
その後、引けにかけても反発は限定的であり執筆中の現在も148.60円前後を推移しています。
◆今週(10/17 - 10/21)のドル円相場の予想◆
先週のドル円は週初から週末にかけて145.30円から148.87円まで急伸しました。
チャートを見てみると、
・一目均衡表の三役好転が成立
・21日移動平均線を中心としたボウリンジャーバンドにおける強気のバンドウォーク
・短中長期の移動平均線を組み合わで形成される強気のパーフェクトオーダー
・ダウ理論における上昇トレンドが成立
テクニカル的に見て地合いは極めて強いと判断できます。
ファンダメンタル的に見ても、
・日米金融政策の方向性の違い
⬇️
・FRBのタカ派スタンスの強化
(🇺🇸政府並びに🇺🇸金融当局はドル高容認スタンス)
・日銀の金融緩和の継続維持
黒田総裁はG20連銀総裁会議にて「日本は2%の物価目標を持続的・安定的に達成するまで金融緩和を継続する必要がある」と発言
(本邦貿易赤字が拡大する事により構造的な円売り状態に陥る)
先週はドル円が3.7円の急伸しているにも係わらず為替介入が行われませんでした。
財務省は、
鈴木財務相:「水準ではなくボラティリティに注目」
松野官房長官「過度な為替変動には適切な対応をとりたい」
との発言。これらの事から考察すると、先週の上昇は上記当局者の発言には当たらない。➡︎円売り安心感が高まったのではないかと考えます。
以上の事から、メインシナリオを切り替え、ドル円の続伸をメインと考えます。
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