12/9(木)の為替市場のまとめ

平日に金融市場のマーケット情報(米国市場中心)を為替と株の観点でまとめています。「あの時何があったっけ!?」と振り返られる記事内容になってます。
YS@Investor and Trader 2021.12.10
誰でも

おはようございます。

金利や原油価格が落ち着いてきましたね。昨日は特にイベントがかったのですが、ドル、ポンド、円が同程度買われる動きがありました。市場に何があったのでしょうか?

明日はCPIの発表です。インフレ率を左右させる大事な経済指標なので要注目ですね!

それではドル/円を中心に12/9(木)の為替相場を振り返っていきましょう!

***

東京外国為替市場の動向

日経平均株価は3営業日ぶりに反落してしました。昨日まで値を上げていた反動から利益確定目的の売りが出たのだと思います。

東京時間のドル円はボックス相場内でのもみ合い状態。

オミクロン株への過度な警戒感が後退したことを受けて、最初は円安が先行しましたが、債券先物相場で債券価格の反落が起きました。オミクロン株への警戒感が緩んだことで、米国債券相場が下落した流れを受けて、円高の動きが強まりました。

午後の日経平均株価が弱含んだことも要因となり、一時113.59円と本日の安値を更新しました。

***

ロンドン外国為替市場の動向

ロンドン市場は、ドル円売りが一時的に一服しました。通貨動向を見てると、円が一時的に売られた様子ですね!20時時点では113.53円と17時時点と比べて4銭程度のドル高水準でした。

格付会社フィッチ・レーティングスが中国恒大集団の格付けを「C」から部分的な債務不履行(デフォルト)に相当する「RD」に引き下げたことを受けて、欧州勢の参入後はリスク回避の売りが先行しました。為替市場も再び売りが開始。一時113.35円まで価格を落とし、本日安値を更新しました。

本日安値を更新した所でサポートが入り、売りも一服。上昇を見せますが、その後は113.50円台まで下げ渋りました。

***

ニューヨーク外国為替市場の動向

ニューヨーク市場はドル・円共に買いが先行しました。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」へのワクチン効果に期待が高まる中、買いが入ったものの、明日発表の11月米消費者物価指数(CPI)を前に積極的に上値を追う展開にはなりませんでした。結局、ロンドン市場の終値である113.43円で着地です。

***

1日のふりかえり

昨日はスイスフランが買われて円が売られるという動きが見られましたが、本日はロンドン市場を皮切りに円買いが目立ちました。特に大きなイベントが無い事。中国恒大集団の長期外貨建発行体格付の下落(シングルCからRDへ)、明日発表の11月米国消費者物価指数を控えるリスクオフ。ドルと円(特に円)が買われた状況です。ポンドは昨日発表があった🇬🇧ジョンソン首相のオミクロン株に対する新たな行動規制を受けて売られたポンドの買い戻しと思考するのですが、詳しい事はまだ不明です。

本日(金)はCPI発表までボックス相場が続くでしょうね。指標発表前まで、休息です!

・投資の学び方が見つかる!
・過去の記事も読み放題
・毎週届き、いつでも配信停止可
・読みやすいレターデザイン

すでに登録済みの方は こちら

サポートメンバー限定
日銀会合後の上げ幅調整。続落リスクに要警戒の12月最後のドル円動向。
サポートメンバー限定
日銀金融決定会合後にドル円に大きなボラティリティ発生を予想!
サポートメンバー限定
FOMCがドル円の次の分岐点。その詳細をテクニカルとファンダで解説。
誰でも
2023年のベストバイストック!
サポートメンバー限定
米金利低下でドル円急落。下値は145円か!?
サポートメンバー限定
感謝祭明けのドル円の動きは両方あり得る!なぜか??
サポートメンバー限定
年初来高値更新後に反落。ドル円は反発するのか?それとも.....。
サポートメンバー限定
政府・日銀は為替介入を実行できるのか?