[2022.12.15]予想外にタカ派なFOMC。しかし投機勢はFOMCのスタンスに消極的。ドル円はすぐに急落。
❷ パウエル議長は「政策決定はすべてのデータが揃ってから」との発言
❸ドル円、方向感が一層見えない状況へ
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のチェック項目◆
・FOMC(含むドットチャート)
FF金利予想、来年は中央値で5.1%で終了。インフレが9月より粘り強いと予想し、ターミナルレートも50bps 上方修正。インフレは長引く可能性があるとの事。

・パウエル議長記者会見
「インフレは目標2%を大きく上回っている状態であり、インフレリスクは上向き姿勢である。」
「現段階はFFレートが23年末にピークを迎えると考えている。しかし現状示している5.1%が今後も引き上げないとは限らない。」
「インフレが2%に向かうと確信するまでは利下げを行う事はない。雇用も強い為、引き締めはしばらく継続させる。」
◆昨日のドル円相場の特徴◆
14日(水)のドル円はボラティリティが高くも方向感が見出せない展開となりました。

前日の🇺🇸11月消費者物価指数および同コア指数が市場予想を下回ったことによりドル円は下落傾向。米金利低下に伴うドル売り円買いの流れが継続していました。

欧州時間に入ると、一部メディアが「日銀が来年4月に新体制下で金融政策の点検や検証を実施する可能性がある」との報道が入り、円買い圧力が上昇。ドル円は134.60円まで下落します。
しかしFOMCで発表されたドットチャートにて2023年末の中央値が前回9月時点の4.6%から5.1%へ引き上げられた事により、米長期金利が反転。ドル円の流れが変わります。

パウエル議長は記者会見にて利上げに対しタカ派スタンスを示します。(詳細は◆昨日のチェック項目◆参照)
これによりドル円はこの日の高値135.99円を記録しました。
しかしながら心理的節目の136円の壁を越える力はなく、パウエル議長の「政策決定はすべて最新のデータ次第で決める。」との先行き観測の姿勢を確認すると下落。
米金利も再度下落し、ドル円は135円前半を推移する形となりました。
◆今日のチェック項目◆
・ECB理事会(22:15)
・12月ニューヨーク連銀製造業景況指数(22:30)
・12月フィラデルフィア連銀景況指数(22:30)
・11月小売売上高(22:30)
・米新規失業保険申請件数(22:30)
・ラガルドECB総裁記者会見(22:45)
・11月鉱工業生産(24:00)
・11月設備稼働率(24:00)
◆本日のドル円相場の予想◆
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