[2022.11.28]先週(11/21 - 11/25)の振り返りと今週(11/28 - 12/3)の見通し
❷ 米経済指標の不甲斐ない結果がリセッション懸念を増大。FOMC議事要旨もハト派的内容が目立つ状況
❸ ドル円チャートは強い売りシグナルが点灯中。テクニカル的に地合いは悪化中。
❹ ファンダメンタル的にも米利上げペースの鈍化がマーケットでは観測される。
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目次
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先週(11/21 - 11/25)の振り返り
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今週(11/28 - 12/4)の予想
先週(11/21 - 11/25)の振り返り
今週のドル円は週初から週中にかけて大きく上昇しました。
・ FRB米当局者の相次ぐタカ派発言
(FRBメンバーが強気の発言をする事で経済指標の影響で下がったドル円もショートカバーが強まる)
・円キャリートレードが再開した事
(10月CPIの結果が悪くてもFEDメンバーがタカ派スタンスを弱めない事で投機筋が活発にロングに入る)
・🇨🇳新型コロナウイルスの感染再拡大により都市ロックダウン懸念が再発した事でリスク回避のドル買い圧力が上昇する
(株安→ドル買い)
・FRB当局者のハト派スタンスからタカ派スタンスへの転換(逆も然り)
サンフランシスコ連銀デイリー総裁による「インフレは容認できないほど高い」
・短期筋の大規模ロスカット
これらが材料となり、ドル円は週中に高値142.26円を記録しました。
しかし、格付会社ムーディーズによる利上げに対してハト派的見解が発表されて以降、ドル円は週末にかけて下落し始めます。
他にも経済指標の発表が不甲斐ない結果を発表。
・🇺🇸11月リッチモンド連銀製造業景気指数(結果:▲9 予想:▲8)
・🇺🇸新規失業保険申請件数(結果:24.0万件 予想:22.4万件)
・🇺🇸11月製造業PMI(結果:47.6 予想:50.2)
・🇺🇸11月非製造業PMI(結果:46.1 予想:48.1)
これにより米金利はさらに低下。ドル売り圧力が上昇します。(米10年債利回りは週末には3.65%まで急低下)
金曜日に発表されたFOMC議事要旨ではハト派的見解が注目されました。
「大多数の当局者が利上げペースの減速が近く適切になると認識」
「急速な利上げによるリスク増大を認識」
以上のことが米国のリセッション懸念を再浮上させた事により、ドル円の下落は続き、週間安値138.07円を記録しました。
その後ショートカバーが働くも上値は限定的であり、下落トレンドは続いています。
今週(11/28 - 12/4)の予想
10/21に記録した高値151.95円から11/24に記録した138.07円までの反落チャートを見るに、ドル売り・円買いが鮮明化してきましたね。
・一目均衡表(日足)における転換線と基準線のクロス
・一目均衡表雲上限が破られ、雲下限も下に突破
・強い売りシグナルを示唆する三役逆転が成立
テクニカル的には、目先134円に位置する200日移動平均線とのタッチを目指す動きになると予想しています。
ファンダメンタル的にみても、その材料が揃っています。(以下詳細)
・米利上げペースの鈍化が強く予想される材料が揃っている事
(CPI、PPIの鈍化)
(相次ぐ米経済指標の不冴な結果)
(FOMC議事要旨はハト派スタンス)
・米長期金利低下に伴うドルインデックスの急低下
(米10年債利回りは3.65%へ急低下)
(ドルインデックスは105台へ)
・中間選挙結果によるねじれ議会がドル高容認スタンスを緩和
(共和党が金融緩和抑制を公約に入れている事から、ドルの価値を下げようとする狙いが議会に生まれる)
以上の事から、YSの為替羅針盤ではドル円の続落をメインシナリオと想定します。
今週は、いよいよパウエル議長の発言と雇用統計が控えています。今週もボラティリティが激しくなる週となりそうですね!
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