12/13(月)の為替市場のまとめ
おはようございます。
英国でオミクロン変異株の感染が急速に広がっており、本日、死亡者が報告された。また英オックスフォード大学の調査から、コロナウイルスワクチンを2回摂取した人でも、オミクロン株は感染を防ぐ効果を著しく引き下げることがわかりました。コロナ感染懸念復活ですね。FOMC前にこのニュースは痛い...。
それではドル/円を中心に12/13(月)の為替相場を振り返っていきましょう!
東京市場の動向



日経平均株価が3営業日ぶりに反発しました。前週末の米国株式市場が堅調に推移したことを好感して週明けの東京市場は買いが強まったと思われます。
値嵩株(1単元当たりの株価の水準が高い銘柄)などを中心に買いが広がり、指数は一時350円超上昇しました。債券先物相場にも動きがありました。時間外の米10年債利回りが上昇したことで買いが後押しされ、ドル円は一時113.57円まで上昇しました。
今週はFOMCを始め、各国の金融政策決定会合が多々開催されるため、上昇の勢いは小さく、後半はロンドン市場の様子見ムードが強くなった。
ロンドン市場の動向



ロンドン市場では、最初ドル円は底堅い動きを見せました。20時時点では113.66円と17時時点(113.54円)と比べて12銭程度のドル高水準の場面もありました。
しかしこれは、WTI原油先物価格が失速したことで、対資源国通貨(豪ドル/ドル、NZドル/ドル、カナダドル/ドル)を中心にドル買いが継続した(ショートされたのでドルの需要が上がりドル円も上がった)からだと思われます。実際、資源国通貨である豪ドル、NZドル、カナダドルは欧州時間中盤に下落し始めました。
これらの恩恵を受けて、ドル円は一時113.73円まで上値を伸ばし、先週末高値の113.79円に接近しました。
しかし後半、米10年債利回りが1.46%台まで低下したことや、全般ドル高が一服したことも嫌気された事で、113.50円台まで上値を切り下げました。
そんな矢先にイギリスでオミクロン株の感染者が死亡するニュースが報道されました。これにより投資家心理が悪化し株式市場では売りが広がりました。
これにより、安全通貨の需要が増えた事から為替市場も円高に向かい、ポンドは全面安となりました。
ニューヨーク市場の動向



FOMCの動向に注目が集まるNY市場でオミクロン株の死者のニュースは痛かったです。ロンドン市場の流れは引き継がれ、通貨市場はドル、円、スイスフランの順に需要が高まりました。ドル円は13日の為替市場が開始した113.23円辺りでサポートが入り、買い戻しの流れとなります。
現在、オミクロン株はロンドン市内の感染の40%を占めており、世界保健機関(WHO)は60カ国超で確認されたオミクロン株について、「免疫回避を示す可能性が報告されており、極めて高い世界的リスクにつながる恐れがある」との見解を示しております。
1日のふりかえり
オミクロン株は「感染力はあるものの、致死率は極めて低い」という情報がありましたが、見事に破られましたね。今週はメジャーSQ、FOMCも控える中、この場面でトレードを行うのは中々難しいなと個人的に思います。平常心で各ニュースを追いかけながら、通貨の動向を追いかける方が学びになるのではないかと思います!今週も頑張りましょう!
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