[2023.1.5]JOLT雇用動向調査良し+ロンドンフィッキングに強烈なドル買い+FOMC議事要旨のタカ派スタンス=ドル円2.7円上昇
❷ 欧州時間からはロンドンフィキシング絡みの強烈なドル買い+FOMC議事要旨のタカ派スタンス的にドル円上昇。
❸ 本日ADP雇用統計の発表
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のチェック項目◆
・🇺🇸12月ISM製造業景況指数
(結果:48.4 前回:49.0 予想:48.5)
全米供給管理協会(ISM)が公表している米国の製造業の景況感を示す指数です。。300を超える製造業企業に対して「新規受注、生産、雇用、入荷状況、在庫」をメイン項目とし、近況をアンケート形式で回答し集計して指標化したもの。一般的に、数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断されます。日銀短観(短期経済観測調査)と同様、直接企業へのアンケートを実施して指数を求めているため、企業が実感している景況感を判断しやすく、注目度・信頼度が共に高い経済指標です!
・🇺🇸11月JOLT雇用動態調査
(結果:1045.8万件 予想:1005.0万件)
米国労働統計局が毎月発表している雇用の動向調査。求人、採用、離職の動向を把握する事が目的の指標。工場、事務所、店舗など民間非農業事業所、政府自治体を問わず無作為に抽出した16,000事業所を調査対象にして集計される。
・FOMC議事要旨(重要部分のみ抜粋)
「利上げ減速により、インフレと雇用の進捗状況を評価できるようになると認識。」
「2023年にFF金利の引き下げ開始が適切になると予想する当局者はいなかった。」
「引き続きFF金利の継続的な引き上げが適切であると認識。」
◆昨日のドル円相場の特徴◆
4日(水)のドル円相場は下落後に大幅上昇の流れとなりました。
日本時間のドル円は下落傾向にあります。
・米金利低下に伴うドル売り圧力上昇
・株式市場の冴えない動きからリスク回避の円買い圧力上昇
・日銀による金融緩和の修正観測
〈POINT〉1/17〜1/18に開催される日銀金融政策決定会合にて、物価見通しが上方修正されるとの思惑が昨年末に浮上。
上記3項目を材料にドル円は日本時間から欧州時間にかけて129.93円まで下落しました。
しかし米国時間に入ると、マーケットはFRBのタカ派スタンスをメイン材料とし上昇を始めます。
・ミネアポリス連銀カシュカリ総裁のタカ派発言
「FRBは目標金利を維持すべきで金利水準は5.4%になることを見込む」
・米11月JOLT雇用動態調査が市場予想を上回る結果
➡︎米雇用統計に注目が集まる。
・ロンドンフィキシングに絡む強烈なドル買い・円売りの誘発。
(チャートからも分かるように時間軸と価格の伸びから短期筋の大規模なショートカバーが見受けられる。)
・FOMC議事要旨タカ派スタンス
「利上げ減速により、インフレと雇用の進捗状況を評価できるようになると認識。」
「2023年にFF金利の引き下げ開始が適切になると予想する当局者はいなかった。」
「引き続きFF金利の継続的な引き上げが適切であると認識。」
これらを材料にドル円は米国時間の午前にかけて132.73円まで上昇しました。
🇺🇸12月ISM製造業景況指数も市場予想を下回る冴えない結果となりましたが、市場の反応は限定的。製造業の景気悪化は折り込み済みですね。やはり今のドル円を動かすのは雇用でしょうね。
◆今日のチェック項目◆
・🇺🇸12月ADP雇用統計(22:15)
・🇺🇸11月貿易収支(22:30)
・🇺🇸新規失業保険申請件数(22:30)
・アトランタ連銀ボスティック総裁発言(23:20)
・セントルイス連銀ブラード総裁発言(27:20)
◆本日のドル円相場の予想◆
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