115円目前!ドル円1ヶ月ぶりの高値!|12/27(月)為替市場のまとめ

☑︎ ロシア軍のウクライナ撤退を背景とした地政学的リスクの後退
☑︎ オミクロン株を巡る過度な悲観論の後退
☑︎ 豪州、NZ、英国、カナダなど休場で積極的な売買手控え
YS@Investor and Trader 2021.12.28
誰でも

おはようございます!S&P500株価指数は4営業日続伸となりましたね!インデックス投資家としては嬉しいスタートを切りました!今年も後5日。クリスマスラリーが続きますね!新型コロナウイルスとインフレ上昇の猛威は続いていますが、来年の期待感に株式市場、為替市場共に沸騰している様です。

それでは12/27(月)の為替相場を振り返っていきましょう!

***

前日の為替市場の動向

週明の月曜日、ドル円相場は引き続き堅調な値動きを見せました。

先週より続いている日米金融政策の方向性の違いに着目したドル買い・円売りに加え、ロシア軍のウクライナ撤退による地政学的リスクの後退を背景に欧州株式市場ならびに米国株式市場の堅調な推移により、リスク後退流れが生まれ、円売り圧力が欧州時間から加速しました!

更に年末にかけて、主要各国がレパトリ観測(各国が外貨を自国通貨へ資金還流すること。詳細は以下参照)などの支援材料もドル円上昇の背景に含まれたと考えます。

レパトリエーション(Repatriation)とはもともと「本国へ帰還する」という意味の単語で、金融分野では「海外にある資金を自国内に戻す」という資金還流を指し、略して「レパトリ」とも呼ばれます。日本では機関投資家が決算に備え、毎年2~3月初旬にかけてこれを頻繁に行う傾向があります。海外で運用している外貨建て資産を売って円に交換する動きが起こり、円買いドル売り注文が膨らむことで円高要因になります。

東京時間、ロンドン時間、NY時間全てにおいて、引けにかけて小反落するも下値は堅く、現在、114.90辺りで推移しています。豪州やNZ、英国、カナダなどが休場であるにもかかわらず、積極的な売買の動きが見られました。

一方でコロナウイルスの懸念についても動きがありました。

🇫🇷、🇮🇹の保健当局が、新型コロナ感染者が過去最多を更新したことを25日(日)に発表しました。

ロイター通信によると、中国も先日ロックダウン措置を導入した西安市において、「新規感染者が21ヵ月ぶりの水準に増加」したと発表。

欧州地域を中心に依然として予断を許さない状況にあります。世界的に感染者がまた増えてきたことから、岸田首相による来月の米国来訪における核拡散防止条約(NPT)再検討会議への出席が見送られました。

新型コロナ・オミクロン株の感染拡大はすでに市場では織り込み済みとの話もありますが、油断してると何が起きるか分からないので、引き続き注意が必要かなと感じます。

***

本日のYS的無責任予想

ドル円は一時114.92まで上昇する動きを見せました。

新型コロナウイルスの悲観後退や、日米金融政の方向性の違いなどが底材料にドル高・円安を連想させる材料は増えています。以前から考えは変わらず、当方の間、ドル円相場の続伸がメインシナリオであることに変わりはありません。

しかしながら、新型コロナウイルスのによる各国主要都市のロックダウン懸念、ならびに各国が休場となる大調整が起きることも視野に入れておかなければなりません。本日も豪州・カナダ・英国などが休場です。ロンドン時間からの動きにまた注視ですね!

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