[2023.2.17]PPIの力強い結果にドル円、直近高値を更に更新。

① 米1月PPI等の好調。FRB当局者のタカ派発言にドル円は134.49円まで上昇。
② テクニカルの地合いは完全に好転。ファンダメンタル的要因もドル円ロングを示唆。
YS@Investor and Trader 2023.02.17
誰でも

目次

  • 昨日のチェック項目

  • 昨日のドル円相場の特徴

  • 今日のチェック項目

  • 本日のドル円相場の予想

***

◆昨日のチェック項目◆

・🇺🇸1月住宅着工件数

住宅着工件数

結果:130.9万件 予想:133.5万件 前回:138.2万件 前回改定値:137.1万件

住宅着工件数(前月比)

結果:-4.5% 予想:-2.0% 前回:-1.4% 前回改定値:-3.4%

住宅建築許可件数

結果:133.9万件 予想:132.0万件 前回:133.0万件 前回改定値:133.7万件

住宅建築許可件数(前月比)

結果:0.1% 予想:1.0% 前回:-1.6% 前回改定値:-1.0%

米商務省センサス局が米国内で一月に建設された新築住宅戸数を調査して発表する指標。住宅建設は季節ごとのばらつきが大きいため、調整をかけたうえで年率換算して発表される。(一戸建てと集合住宅に分けて、北東部、中西部、南部、西部の地区ごとに集計される。)同時に発表される住宅建設許可件数は、建設にあたって地方自治体への許可申請が必要な地域における許可発行件数を調査したもの。実際の着工に先駆けて許可申請が実施されるため、住宅着工件数の先行指標となる。住宅の購入に伴って、家具・家電などの耐久消費財の購入が行われることが多く、個人消費への波及効果が大きいことから注目されている。
***

・🇺🇸2月フィラデルフィア連銀景況指数

結果:-24.3 予想:-7.3 前回:-8.9

・🇺🇸1月生産者物価指数

前月比

結果:0.7% 予想:0.4% 前回:-0.5% 前回改定値:-0.2%

前年比

結果:6.0% 予想:5.4% 前回:6.2% 前回改定値:6.5%

コア・前月比

結果:0.5% 予想:0.2% 前回:0.1% 前回改定値:0.3%

コア・前年比

結果:5.4% 予想:4.8% 前回:5.5% 前回改定値:5.8%

米国内製造業者の販売品目(約1万品目)について、価格を測定した指数(1982年=100)。指数の変化(前月比・前年比)の形で報じられることが多い。生産過程における3段階(原材料、中間財、完成財)についてそれぞれ測定しているが、一般的には完成財の数値が注目される。消費者物価指数(CPI)に比べると注目度がやや低いが、CPIよりも早く出ることが多いため、先行指標とて活用されることがある。

・🇺🇸新規失業保険申請件数

前週比

結果:19.6万件 予想:19.1万件 前回:18.3万件

継続受給者数

結果:169.6万件 予想:169.0万件 前回:168.8万件 前回改定値:168.0万件

・クリーブランド連銀メスター総裁講演

「2月FOMCで50bp利上げに対する説得力のあるデータはあった」

「金利は5%超の水準で暫くとどまる必要性がある」

・セントルイス連銀ブラード総裁講演

「3月FOMCは50bp利上げの可能性」

「3月FOMCでの50bpの利上げを支持する可能性を排除しない」

***

◆昨日のドル円相場の特徴◆

16日(木)のドル円は昨日の流れを引き継ぎ、米国時間にかけて上昇しました。

・急ピッチなドル買い・円売りの反動

・本邦貿易企業による実需のドル売り

・米金利低下に伴うドル売り

これらを材料にドル円は日本時間引け後に133.60円まで根を下げるも、その後はしっかりショートカバーが働き再び上昇。

この日発表された経済指標においても、雇用の強さ(米新規失業保険申請件数の結果より)、PPIの上昇(コア含む)によりインフレ再上昇懸念の拡大。加えてハト派寄りのクリーブランド連銀メスター総裁のタカ派発言。

セントルイス連銀ブラード総裁からもたかは発言は出ましたが、元々この人は超タカ派なので反応は限定的でした。

これらを材料に米長期金利は急上昇。米10年債利回りは3.86%に到達しました。

これによりドル円は米国時間朝方に134.49円を記録。引けにかけて下落するもショートカバーが強く、執筆中の現在も高値を更新しています。

***

◆今日のチェック項目◆

・🇺🇸1月輸出入物価指数

・🇺🇸1月景気先行指数

・リッチモンド連銀バーキン総裁講演

・FRBボウマン理事講演

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◆本日のドル円相場の予想◆

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