日米欧のそれぞれの立場がドル円の方向性を鈍らせる。(2022/9/15)

❶ レートチェック後、財務省並びに日銀に動きなし
❷ 日本時間から欧州時間朝方にかけてドル円は143.80円まで上昇するも、🇺🇸経済指標の冴えない結果により143円前半まで下落
❸ 来週のFOMC、100bpの利上げなるか?
YS@Investor and Trader 2022.09.16
誰でも

目次

  • 昨日のチェック項目

  • 昨日のドル円相場の特徴

  • 今日のチェック項目

  • 本日のドル円相場の予想

***

◆昨日のチェック項目◆

・🇺🇸9月ニューヨーク連銀製造業景況指数

(結果:-1.5 予想:-13.0 前回:-31.3)

・🇺🇸9月フィラデルフィア連銀景況指数

(結果:-9.9 予想:2.4 前回:6.2)

・🇺🇸8月小売売上高

(結果:0.3% 予想:0.0%)

・🇺🇸新規失業保険申請件数

(結果 21.3万件 前回:22.2万件)

***

◆昨日のドル円相場の特徴◆

15日(木)のドル円相場はレンジ相場を彷徨う様な動きを見せました。

財務省並びに日銀当局者による円安牽制観測(口先介入やレートチェック)が昨日より世界で警戒されおります。

この日のドル円は東京時間朝方に142.79円まで下落しました。しかし、

・本邦8月貿易収支の赤字額が急拡大した事で構造的な円売り圧力が上昇

(結果:2兆8173億円赤字 予想:2兆3820億円赤字 前回:1兆4339億円赤字)

・ゴトー日における公表相場決定にドル買い・円売り圧力上昇

・🇺🇸金利上昇に伴うドル買い圧力の上昇

(🇺🇸10年債利回りは3.40%から3.46%へ上昇。直近最高値更新間近。

・日銀、財務省の動きなし

(円安牽制発言なし。レートチェック無し)

以上の要因がドル円上昇の支援材料となりドル円は143.80円まで上昇しました。

しかし欧州時間に入るとECB理事会関連が為替に影響を与えます。

・ECBデギンドス副総裁のタカ派発言

「経済への懸念よりも物価高との戦いを優先」

(次回のECB理事会でもさらに大幅な利上げが観測される)

・欧州債利回り上昇によりユーロ買い圧力が上昇

(欧州経済の先行きを懸念しスイスフラン買い圧力も上昇)

米国時間では、製造業を中心した経済指標が発表されます。結果は強弱がまちまち。

(🇺🇸8月の小売売上高、🇺🇸9月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回る良好な結果)

(🇺🇸9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、🇺🇸8月鉱工業生産などは市場予想を下回る冴えない結果)

これによりドル円は方向感を見出せない状況に陥り、143円前半から中間を小刻みに推移して日を終えました。

***

◆今日のチェック項目◆

・🇺🇸9月ミシガン大学消費者信頼感指数

***

◆本日のドル円相場の予想◆

現在、ドル円はレジスタンスラインが無い青天井状態です。

リアルタイムに近づけるため、しばらくはディスコードにて共有させていただきます。本日もドル円のアップサイドリスクに注意していきましょう。

詳しくはディスコードにて!!

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