🇪🇺ECB理事会、予定通り0.75bpの利上げを行うもラガルド総裁は不安を隠せない様子。需要はスイスフランに集中。(2022/9/8)
目次
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昨日のドル円相場の早見表
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のドル円相場の早見表◆
❶ 財務省・日銀・金融庁の3者会合の警戒感により、東京時間から欧州時間にかけて143.32円まで急落
❷ 好調な🇺🇸指標とパウエル議長の発言を控えた局面にドル円144円台まで持ち直し。
❸ ECB理事会の0.75%利上げによりユーロ買い圧力高まるも一時的。スイスフラン需要が高くなる結果に。
❹ 昨日、今日とブラックアウト期間前のFRB当局者のドル高容認発言目立つ
◆昨日のチェック項目◆
・🇯🇵4ー6月期GDP統計並びに7月国際収支統計の発表
〈GDP〉
前期比0.9%増 年率3.5%増(物価変動の影響を除いた実質)
〈国際収支統計〉
経常収支は前年同月比86.6%減の2290億円の黒字(季節調整値は6290億円の赤字)
・🇺🇸新規失業保険申請件数
(結果:22.2万件 予想:23.5万件 前週23.2万件)
・FRBパウエル議長の講演
FRBはインフレ抑制に強くコミットしていると表明
・シカゴ連銀エバンズ総裁の講演
今後数カ月で政策金利をさらに大幅に引き上げる必要があると想定するとの事
◆昨日のドル円相場の特徴◆
8日(木)のドル円相場は下落を食い止める展開が目立ちました。

東京時間の朝方、ドル円は高値144.54円まで上昇するも、欧州時間の始まりにかけて下落していきます。
・急激に起こったドル高・円安の反動
(心理的節目の145円突破に失敗した事で短期筋がロングポジションを一気に手仕舞いした事が大きな要因と考えます)
・🇺🇸金利が低下し始めた事によるドル売り圧力の上昇
・日本時間午後に開催された財務省・日銀・金融庁の3者会合の警戒感
(円買い為替介入への警戒感上昇)
・🇩🇪5〜10年債を中心に債券利回りが上昇
(ユーロ買い圧力上昇)
・🇪🇺ECB理事会が予定通り75bp利上げを決定
(2022年から2024年までのインフレ見通しを上方修正)
(ユーロ買い圧力は上昇するも、ラガルド総裁の発言(「次回利上げは75bpである必要はない」「75bpは標準ではない」)により直ぐにユーロ売り圧力上昇。ユーロはスイスフランへ逃げる。他国通貨も続く。)
上記要因により、ドル円は欧州時間の昼にかけて、143.32円の安値を記録しました。
しかし米国時間が開くと、
・新規失業保険申請件数の好結果
(結果:22.2万件 予想:23.5万件 前週23.2万件)
・FRBパウエル議長のタカ派発言
「早急な緩和のリスクを歴史が警告」「インフレを抑制することに強くコミット」「FRBは真っすぐに力強く行動する必要がある」
・シカゴ連銀エバンズ総裁のタカ派発言
「9月会合で75bp利上げを決める可能性は十分にある」
・米金利が再び上昇
(米10年債利回りは3.21%から3.30%へ持ち直す展開)
上記がきっかけにドル円は再び144円台まで回復しました。
◆今日のチェック項目◆
・🇺🇸7月の卸売在庫
・🇺🇸7月卸売売上高
・シカゴ連銀エバンズ総裁の発言
・FRBウォラー理事講演
◆本日のドル円相場の予想◆
現在、ドル円はレジスタンスラインが無い青天井状態です。
リアルタイムに近づけるため、しばらくはディスコードにて共有させていただきます。本日もドル円のアップサイドリスクに注意していきましょう。
詳しくはディスコードにて!!
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