【週報】先週(11/7 - 11/11)の振り返りと今週(11/14 - 11/18)の戦略

❶ 先週のドル円は週初に147.59円まで上昇後、週末にかけて138.47円まで急落
❷ 10月のCPI結果が市場予想を下回った事、FRB当局者がハト派発言。これに米長期金利が急低下したことが背景。
❸ ドル円は主要サポートライン下抜け中。地合いは悪化状態。
YS@Investor and Trader 2022.11.14
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***

目次

  • 先週(11/7 - 11/11)の振り返り

  • 今週(11/14 - 11/18)の予想

***

◆先週(11/7 - 11/11)の振り返り◆

今週のドル円は週初早々に147.59円まで上昇するも大きな反動はなく、後に下落基調に陥ります。

・🇺🇸中間選挙後のねじれ国会への警戒感

(上院がねじれ国会状態なので、今後は米財政政策を通すことが難しくなるため、ドル売り要因の方が増加する)

・黒田総裁の円安牽制発言

「最近の急速な円安望ましくない」「投機による急速な円安への政府の適切な対処を評価している」「ドル独歩高が続くとの予想は必ずしも正しくないと思う」

・🇦🇺中銀ブロック副総裁のハト派発言

「利上げを中断できる状況に近づきつつある」

・上値の重さを嫌気した短期筋の見切り売り

・🇺🇸10月のCPI発表への警戒感

上記の要因により、週初から週中後半にかけて、方向感が見出せない状態になります。

迎えた🇺🇸10月CPI結果は、市場予想を下回る逆サプライズとなりました。

消費者物価指数(結果:+7.7% 予想:+7.9% 前回:+8.2%)

コア指数(結果:+6.3% 予想:+6.5% 前回:+6.6%)

またFRB当局者たちもこの日は発言を控えており、5人中3人がハト派発言

フィラデルフィア連銀ハーカー総裁:「来月の利上げペースの緩和を予想」「来年のどこかの時点で政策停止を予想」「利上げは4.50%で一時停止することを望む」
ダラス連銀ローガン総裁:「利上げペースの減速が近く適切になる可能性」
サンフランシスコ連銀デイリー総裁:「利上げ幅を縮小する時期だ」

上記を背景に米長期金利は急低下。🇺🇸10年債利回りは4.33%から3.81%まで急低下しました。

週末金曜日は、

・世界的な株高に伴うリスク選好のドル売り再開

・イエレン米財務長官のハト派発言「CPIのデータはインフレ圧力の緩和を示唆している」

これらが注目されたことにより、ドル円は週間安値138.74円を記録し週を終えました。

***

◆今週(11/14 - 11/18)のドル円相場の予想◆

ドル円は高値151.95円から今週末に138.74円まで急落しました。この間、ドル円チャートは大きく変わりました。

テクニカル的に見ると、

・チャートが一目均衡表の転換線や基準線の下抜け

・一目均衡表の雲上限を下抜け

・21日移動平均線の下抜け

⬇︎

強い下落トレンド入りを示唆するシグナルが所々で点灯しました。明らかに地合いが悪化してるチャート形状となっています。

138.15円近辺に位置する一目均衡表の雲下限。こいつを突き抜ければヤバいです。

再び大きな下落トレンドを呼び込むと思考します。

ファンダメンタル的に見ても、下記のようにドル売り・円買いを連想させる材料が増えつつあります。

・利上げペースの鈍化期待

(12月のFOMCで利上げ予想を75bp➡︎50bp、来年2月のFOMCは50bp➡︎25bpに鈍化)

・米長期金利の急低下と米ドル指数の大幅下落

(米10年債利回りは3.81%まで急落。ドルインデックスも106.40まで急落)

・米議会がねじれ国会となり、緊縮財政開始に懸念が生じる事でドル売りを呼び込む

・米政府による円買い介入への容認を観測させる姿勢

(米財務省による半期に一度の為替報告書の中で日本の為替操作国認定が見送られた➡︎安堵感の上昇)

以上の事から当方では引き続き、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想します。

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