[2022.11.17]方向感が掴めないドル円。きっかけは何になるのか?
❷ ECB当局者、FRB当局者共にハト派発言が目立ち米金利が低下。
❸ ドル円、依然として地合いは悪い状況。
目次
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昨日のチェック項目
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昨日のドル円相場の特徴
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今日のチェック項目
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本日のドル円相場の予想
◆昨日のチェック項目◆
・🇺🇸10月小売売上高
前月比 :(結果:1.3% 前回:0.0% 予想:1.0%)
前月比(除🚗):(結果:1.3% 前回:0.1% 予想:0.5%)
・🇺🇸10月輸出入物価指数
(結果:-0.2% 前回:-1.2% 予想:-0.4%)
・🇺🇸10月鉱工業生産
(結果:-0.1% 前回:0.4% 予想:0.1%)
・🇺🇸10月設備稼働率
(結果:79.9% 前回:80.3% 予想:80.4%)
・ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁講演(中立)
「米金融当局は利上げを進めるに当たり、あくまで経済目標に集中し、金融安定性リスクをも考慮に入れることは避けるべき。」
・FRBバー副議長証言(🦅)
「米経済の顕著な軟化を目にすることになるだろう」「インフレはあまりに高過ぎる」
・FRBウォラー理事講演(🕊)
「12月に0.5%ptの利上げ。それ以降は0.25%ptの小幅な利上げとなる可能性を検討することが快適と感じている。」
◆昨日のドル円相場の特徴◆
16日(水)のドル円は方向性に欠ける展開を見せました。

この日、ポーランド外務省がロシアのロケットが国内に着弾した事を正式に発表しました。
これにより地政学リスクが一気に上昇し、日本時間の為替市場はリスク回避ムードで開始しました。
しかし東京時間が開けてすぐ、バイデン大統領が「ポーランドの着弾はロシア発射の可能性は低い」との発言を材料に地政学リスクが後退。円が一気に売られる状況になり、ドル円は上昇。心理的節目でもある140円を超えた事も投機筋のドル円上昇材料となり、ドル円は日本時間の午後に高値140.29円を記録しました。

しかし欧州時間から米国時間にかけてはその後の方向性に欠ける動きとなります。
・トランプ前大統領による2024年の米大統領選へ正式出馬表明
・FRB当局者たちの相次ぐハト派発言とタカ派発言
FRBウォラー理事「12月に0.5%ptの利上げ。それ以降は0.25%ptの小幅な利上げとなる可能性を検討することが快適と感じている。」
カンザスシティ連銀ジョージ総裁「来年は利上げペース緩和が理に適う」
FRBバー副議長「米経済の顕著な軟化を目にすることになるだろう」「インフレはあまりに高過ぎる」
NY連銀ウィリアムズ総裁「米金融当局は利上げを進めるに当たり、あくまで経済目標に集中し、金融安定性リスクをも考慮に入れることは避けるべき。」
・米金利低下に伴うドル売り圧力
(米10年債利回りは3.69%まで低下)
最終的にこの日のドル円は米国時間の引けに139.50円前後を推移する形となりました。現在方向性が掴めない状況です。
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